表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お兄ちゃんは過保護  作者: ねがえり太郎
お兄ちゃんはやっぱり過保護
39/62

39.女子マネと私 2



お兄ちゃんから、部活の後は必ず勇気と一緒に帰ること!と、部活に入る条件を付けられてしまった。

勇気にも連絡がいっているらしく、当然のように「待ってろ」と言われついでに頭をポン、と叩かれた。


勇気が着替えのため部室へ足を向けた後、仁見さんが私の方に近付いて来たので思わず緊張で顔が強張ってしまう。


「日浦かわいそ。自分だって疲れているのに、幼馴染の面倒までみなくちゃならないなんて」

「……」


ニコリと微笑まれ、私はなんと答えて良いか分からず口を噤んだ。


「何で部活入ったの?野球なんて興味無いんでしょ。―――日浦だけじゃなくて他の男子にもチヤホヤされたくなったの?」

「……チヤホヤ?」

「門倉先輩に優しく声を掛けられて、その気になっちゃった?残念、門倉先輩は彼女いるから。……下手なちょっかい掛けても無駄だからね」


門倉先輩に彼女がいたら―――何で残念?『ちょっかい』って……私が何をするって言うんだろう??ほとんど自分から話し掛ける事も出来ない人見知りなのに。


仁見さんの言っている意味が、よく分からなかった。

圧倒的に会話慣れしていない私が、相手の台詞を瞬時に解読し即座に上手い返答を考え付ける筈が無い。予想外の事を言われて、私は固まってしまった。


どうすべきかと頭の中が大混乱している私に向けてフッと馬鹿にしたように笑い、仁見さんはクルリと背を向けてサッサと立ち去ってしまった。




あ!ああ~!

言われっ放しで、終わってしまった……!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ