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初公判

「伊賀倉先生!! 担当検事の名前がわかりました。検察の若きエース 汀修一検事です。」

あのナルシスト検事か。亮廣は闘志に火が付いた

公判前整理手続きは大丈夫ですね?

滞りなく。

二日後、彼は裁判所の法廷にいた

「お会いできて光栄ですよ。伊賀倉弁護士。」

汀検事、しばらく。

裁判長が開廷を宣言した。

宣誓ののち、罪状認否、検察側の主尋問から始まった

「あなたは二日前のあの日、被害者 鏑木さんを刺し、死に追いやりましたね?」

ちょっと待った。裁判長、検察側の尋問の中止を要求します。

弁護側の異議を認めます。

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