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詩集 迷い道

一人前

作者: 小日向冬子

不本意ながら

この世に生まれ落ち

生き永らえること

数十年


遅ればせながら

憂き世の流儀

ようやくわかって

まいりました


兎にも角にも

小手先の笑顔

次に繰り出す

なめらかな相槌


折りを見て

バランスよく散りばめる

スパイシーな突っ込み


棘のある言葉でも

笑みさえ浮かべつつ

さらっと受け流し

軽快に切り返し

決して深追いなんかせず


みなさま

ご満足いただけましたかとばかりに

にこやかな笑みを浮かべ



そんな毎日は

もうたくさん


偽りばかりの

余生は惰性


申し訳ございませんが

この先は

謹んで辞退させていただきます

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― 新着の感想 ―
[良い点] おもしろいです。よくよく練られた作品だと思います。一読しただけではわからない不思議な魅力がありました。
2014/06/10 20:05 退会済み
管理
[一言] 頭から水をぶっ掛けられたような気分です。ハッとしました。 所々言葉遊びのような箇所がありましたね。流石です。
2014/06/10 17:59 退会済み
管理
[一言] こんばんは!読ませて頂きました。 世渡りの心得から小気味よいラストの流れ、とても爽快でした。 素敵な作品をありがとうございました!
2014/06/10 17:48 退会済み
管理
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