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特殊系統 『治癒』

毎日更新してきましたが今後は無理そうです(ネタと時間的な理由で)、詳細はあとがきにあります。






治癒考察


 創作世界においてときに重要な魔法『治癒』、所謂ヒーリングです。


 前回では系統を二つにしましたがこれは多くの作品ではそのどちらにも属しません、しかし火や水に属している場合もあります。


  まず治癒の属性とはなんぞや

 前回までに登場した六属性の他に『光』『闇』『聖』など様々な属性が魔法にはあります、では治癒を行う事が出来る属性を挙げていきます。

『火』 活力を司り勢いを増す

『水』 生「気」を操る

『風』 癒しの風が吹く

『土』 生命を司る

『光・聖』 聖なる祝福

『闇』 邪な復活

『癒』 癒しの力


 この様に多くの属性が治癒に使われています、この中で『闇』属性はまた違う効能なので除外します。

 そうすると大体二系統の癒しに分ける事が出来ます。

『癒しの力』 「風」「土」「光・聖」「癒」

『生命の力』 「火」「水」

・どちらにも属さない「手術」の様な治癒魔法もあります。


 癒しの力はそのままで「癒しのオーラ」を当てるだけで傷が塞がり(やまい)が治ります。

 生命の力はそれを操作して活性化、そして自己の力で急速に再生します。

「東洋医学」の原因療法の様な考えです(東洋医学は「気」などの語源にもなっています)。



  では癒しのオーラとは

 傷や病魔、病原体などを負の存在として聖性の様なもので「浄化」する場合(西洋医学の対症療法に近い)と、負と対になる正の力により再生するなどの二通りの性質が描写されています。


 では現実の世界にそういった効果を持つものはあるでしょうか? 例えば小さな傷などに貼り付ける「バンソウコー」塗る「軟膏」。

 どちらも、傷が治るまで保護するのが目的と言えます(中には再生を手伝う物もあります)、また手当といえば傷口の消毒や洗浄が大事です。負の存在と言われる病原体を排除し、侵入の妨害、果ては病原体を殺す、ここまでは現実でも出来ます。


 しかしここまでが限界です、折れた骨を真っ直ぐにするのは人力ですし、傷がふさがるのは細胞の分裂による再生です。病原体も駆逐する際のダメージも自分で癒す必要があります。ファンタジー世界の治療魔法の様に治療すれば「はい終わり」とは出来ないのです。


 では正の力による復活ですが、これは全くもって見当がつきません。傷をふさぎ病を治すのは生物由来の生命力、上で挙げた生命の力です。



  では生命の力とは

 細胞の分裂による再生、抗体による病原体への免疫などがあります。また、再生を含む新陳代謝による毒素の排出など上で挙げた殆どの事が出来ます、これは生きていくうえで必須の能力なので生き物の殆どが持っています。


 ならそれを活性化させれば解決するのか、と言われるとそれは難しいと思います。

 そも日常の擦り傷ですら治るまでに数日かかります、だったら大怪我を治すのには何ヶ月かかることか。

 風邪を治すのにすら数日かかります、病気なら病原体などが原因ならそれを殺したり、体の外に出したりすれば良いのですが癌などはそうはいきません(といってもこの様な病気は単純な治癒魔法では回復しませんが)。

 ただ、病魔の類いは始めにでた「浄化」を使えば一発で治ります。

・たまに病魔にあわせた治癒魔法が必要とされるシーンもあります、その時は一番効果のある浄化について試行錯誤し、急場凌ぎとして活性化させている事もあります。


 では傷の再生ですがこれは創作世界によって極端に成果が違います。

 ある作品では内臓ごと焼かれたりしても治ります、それも少し強めの魔法で治ったり、『秘薬』クラスの物と強力な治癒の使い手がその場に居なければ助ける事が出来なかったり。

 またある作品では擦り傷の治癒ぐらいです。


 今回は肉が抉れてるぐらいの傷を想定します、作者は事故で肉が直径3cm程抉れた事がありましたが、その時は治るのに二ヶ月ぐらいかかりました(浅いですけど)。治癒魔法はそれを一分もかからずに治します。


 ではどうやって期間を短縮するか、生命力の活性化? しかしそれにも限界はあると思います、また異常な成長をしている細胞とは癌細胞そのものです。下手をしたら傷口の細胞が癌の様なものになり、新たな病魔となります(魔法で化け物を作る時はこの要領なのかもしれません)。

 治癒魔法に技量が求められるのはそれを防ぐ為というのもあるのでしょう。


 しかし細胞を増やさない限りは傷がふさがりません。

 なら、他から持ってくるというのはどうでしょうか、そうすれば異常再生する必要が無くなります。

 持ってくるといっても何処からか、他の部分から寄せ集めるのか、術者から移植するのか。

 いいえ、少しの傷ならそれで充分でしょう、しかし大きく抉れている時はそうする訳にもいきません。


 そこでiPS細胞です、山中教授がこれの発明によりノーベル賞を受賞したのはまだ記憶に新しいですね。これなら大抵の部位に使用出来て、なおかつ治癒の難易度を大幅に下げることが出来ます。


 しかしそんな物があるのか、それは多くのファンタジー世界にある『回復薬』または「魔法薬」という『秘薬』です。

 誰もが通ったであろう「薬草で傷がふさがるかよ」、これは恐らく「薬草」にiPS細胞の様な万能細胞の役割を果たす成分があるからでしょう(もしくは薬草そのものの大半が万能細胞で出来ている)。

 これなら「調合」によって効果が強くなったり、効き方が変わる事にも説明がつきます。iPS細胞はどんな細胞になるか、それを制御、あるいは強制しなければいけませんがその役目を果たすのが別の薬草なのでしょう。


 これで傷を塞ぐ事も(比較的)容易になりました。



  ここまでのまとめによる『治癒』

・『浄化』の特性で病魔を直接滅菌消毒する(病気の類に効く)

・『活性化』の特性で「生命力」を強くして自力で回復させます(主に疲労に効き、傷の再生や病気の回復にも影響する)

・『回復薬』と『活性化』の特性をあわせて傷を治します(回復薬は現実でのiPS細胞の様な万能細胞を含んでいる)


 ただこれだと「薬草」は植物性ではなくなるので動物の一種になりますね(竜の肝が万能薬と言われるのも納得)。



  結論

 以外と簡単に結論が出ました、それどころか回復薬などの謎まで解き明かす事が出来ました。

 なお、『浄化』は治療の際には必須です。みなさんも怪我した時はそのままバンソウコーを貼ったりはせずに、洗ってからにして下さい。


 あと今更ですが本人の髪の毛を使って欠損分の細胞を補うと言う大手術をしていた忍者漫画もありました、確かにあの長い髪の毛なら大量に消費出来るでしょうし。




ついでに


『異常再生』の生き物がそのせいで自滅するのはある意味当然です(全身癌細胞みたいなものですから)。


『不死』=記憶を失わず、再生後も同じ思考回路を持ち、体がいくらでも再生するのなら「魔法」で再現する事が出来るかもしれません。

・「記憶」 『雷』にて常に記録、又は情報的ではなく物理的に再現

・「思考回路」 脳の作りが変わっていなければ大丈夫かと、グールなどの頭が弱いのは赤子の様な脳なのでしょう

・「半永久再生」 恐らく膨大な『魔力』による強力な自動治癒魔法です、そして魔力というのは体に宿るものなので応用して補充。細胞なら千切れた自分のものがあります。焼いたり聖性に弱いのは細胞を失くす事になるからでしょう


『事象系不死』=細胞一つ残らず消滅させても蘇る。奇跡の様な確率でありえます、全く同じ条件なら同じ事象が起こるというのが科学ですから、その条件が不明ですけど。


『蘇生』=生前と同じ記憶と思考回路と体を持つ生き物、が条件ならファンタジーの世界ではいくらでも再現出来たりします。

『死克』=秋月の故郷です、嘘です。今回のあとがきは少し長いです。


 まえがきに書いてあったように毎日更新は無理です、理由は

・自分でも考察出来て尚且つあっさりしすぎないネタ

・時間


 が足りません。上級魔法は複合属性を考えていましたが、初級魔法使いが二人居たら出来る程度のもの、しか浮かばなかったので泣く泣く難しそうな治癒をお題にしました。

 幸いネタ帳の中に「生命と倫理」を題材にした蘇生系アンデット物語があったので何とかなりました(内容はその魔本のページを処分し続けるという黒歴史級の作文ですが)。


 というわけでネタを募集しています、私でも考察出来て尚且つあっさりしすぎないネタなら何でも(矛盾)良いのでお願いします。


それでは

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