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異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件  作者: めるのすけ
第一章:食文化という多様性

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第七話:フォアグラ

イタリア:

確かに。宗教や文化によって"受け入れがたいもの"は存在する。ムスリムくんが目立っていたが…私の中にも同じような"文化的規範"があった、というわけだな。


ムスリム:アノ、こっちに飛び火させないでくだサーイ?


イタリア:

しかし”動物虐待"という観点で見れば、やはり捕鯨やイルカ漁を批判する余地はあるんじゃないか?


女性社員:

まあ、イルカって可愛いですよね。賢いし。水族館のイルカショーなんて、本当に凄いからなぁ。


イタリア:

(イルカショー自体も議論になる事もある、と言いたいが…ここは飲み込もう)

…そ、そうだろう?


男性社員:

(悟ったような顔で)まあ、動物虐待は確かに良くないよな。フォアグラとか。


イタリア:

うっ


私:

ちょ、今日は男性社員くん火力高くない!?もうイタリアくんのHP残ってないよ!

ああ、どうしろと(´・ω・)




・フォアグラ

フォアグラとは、ガチョウやアヒルに意図的に大量の餌を与え、肝臓を肥大させて作られる食材である。フランス料理を代表する高級食材として知られ、バターのように濃厚で滑らかな口当たりは多くの美食家を魅了してきた。


その歴史は意外に古く、起源は古代エジプトやローマ時代にまで遡ると言われている。当時から「太らせた鳥の肝臓は美味である」と認識されており、農耕文化の中で培われてきた伝統的な“食の技術”でもある。


しかし近年では、肝臓を肥大させるための強制給餌ガヴァージュが“動物虐待”にあたるのではないかと議論を呼び、ヨーロッパの一部国やアメリカの一部州では生産・販売・提供を禁止する動きも見られる。

一方で「家禽を太らせる技法は古くから存在した文化であり、それ自体を否定するのは文化への介入ではないか」と主張する立場もある。


「美食としての価値」「動物福祉」「文化の伝統」――

この三つが複雑に絡み合うため、フォアグラもまた世界で議論が続くテーマのひとつとなっている。

※強制給餌の方法には刺激の強い映像もあるため、調べる際は注意が必要です。

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