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異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件  作者: めるのすけ
第十二章:感性という多様性

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第六十六話:初詣2

~~ 境内・参拝後 ~~


女性社員:

えへへ。参拝が終わったら御神籤ですよね!


イタリア:

オミクジ?


MtF:

神様のご意思を伺って、今年をどう過ごすと良いか助言を頂くの。

大吉とか凶とかあるけど……結果の良し悪しよりも、

書いてある内容をどう受け取るかが大切なのよ。


男性社員:

大凶。「待ち人、来ず」……うう。


女性社員:

あはは、気にしすぎない気にしすぎない。



~~ 境内・出店エリア ~~


男性社員:

で、最後は出店で軽食っすね。

まあ宗教行事のガワを被った、お祭りみたいな側面もあるんで。


イタリア:

ゼンザイ?モチとは?


MtF:

甘い小豆のお汁に、お餅が入ってるの。

ムスリムさんもどうぞ。食事には、神様のご意思は無いから大丈夫よ。


ムスリム:

ハイ。

……美しい建物ですネ。

地元の人々に大切にされているのが、よく伝わってきマス。


イタリア:

日本は無神論者が多いって聞くけど、正直疑わしいよね。


男性社員:

んー、まあ。

日本はあらゆる日常に、ゆる〜く色んな宗教が染み込んでる変な国なんで。

信じてないというより、生活と一体化しすぎてて意識しない、って感じっす。


ムスリム:

なるホド。ある意味では、生活すべてが信仰の表れ、ト。


女性社員:

そんな固い意識、ぜんぜん無いですけどね。


ムスリム:

今日は勉強になりまシタ。

日本の方々も、我々とは違う形で、神への敬意を持っていらっしゃるヨウだ。

相容れぬ部分もありマスが……何かを大切だと思う心は、同じなのカモしれません。


MtF:

ふふ。お疲れ様。

かなり際どい発言だけど、大丈夫なの?


ムスリム:

……神はアッラーだけなのは、変わりまセーン。


男性社員:

まあ日本の感覚だと、米一粒にも神様が宿ってるんで。

さっき皆で食ったぜんざいにも、神のご意思は宿ってるんですけどね。


ムスリム:

…………


MtF:

最後の最後で解釈の地雷を踏み抜かないでくれる!?

ああ、もう……どうしろと(´・ω・`)




・初詣

初詣とは年の初めに神社や寺を参拝し、

一年の無事や幸福を祈る日本の年中行事である。


その起源は、平安時代に行われていた「年籠り(としごもり)」と呼ばれる習慣にある。これは大晦日から元日にかけて氏神や寺に籠もり、新年の訪れを迎えるという、比較的私的で信仰色の強い行為だった。


現在のように「元日に神社へ行き、参拝し、御神籤を引き、屋台を楽しむ」という形が一般化したのは、実は明治以降である。鉄道網の発達と新聞広告によって「正月は有名な神社へ行くもの」というイメージが広まり、全国的な行事として定着していった。


そのため現代の初詣は純粋な宗教儀礼というよりも、信仰・習慣・娯楽が混ざり合った、日本独特の年中行事となっている。


神を強く意識して参拝する人もいれば、単に新年の区切りとして何となく訪れる人もいる。そんな多様性を含んだ曖昧さこそが、日本の初詣の特徴なのかもしれない。

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