表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件  作者: めるのすけ
第十章:世界という多様性

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/72

第五十九話:少子化2

ムスリム:

それを懸念するナラ、さし当たっては韓国さんが

積極的に結婚することから始めてみテハ?


韓国さん:

(沈黙)


ムスリム:

儒教の教えデモ、多くの子を育てる母を

偉大だとする文化はあったはずデース。


MtF:

はいストーップ。

正論だけじゃ回らないのが、人間社会ってやつなのよ。

アタシの存在を見れば、分かるでしょ?


イタリア:

ファインプレイだよ、MtF。

あと五秒遅かったら、ムスリムの命が危なかったかもしれない。


ムスリム:

!?


韓国さん:

命拾いしましたね?

私の人生設計を軽々しく語らないでください。


上司:

ひっ……お、落ち着いて……。


韓国さん:

……というのは冗談です。

ムスリムさんに悪気がないことは、分かっていますのでご安心ください。


イタリア:

冗談には見えなかったが。いや、やめておこう。


MtF:

個人にとっての最善手を追求することと、社会や共同体にとって望ましい結果が、

相反してしまっている。それが、少子化の問題なのよね。


女性社員:

そうですね……もし結婚するとなったら、

今まで通り仕事を続けられるのかとか、やっぱり不安になりますし。


男性社員:

自分の生活や趣味に、今みたいに金を使えなくなるしなぁ。


ムスリム:

趣味を否定するわけではありまセン。

ですが、愛する妻子のために働けることも、また一つの喜びデハ?


イタリア:

そこをどう捉えるか。それ自体が、多様性ってことさ。


ムスリム:

なるほど。私にはまだ難しい考え方のようデス。

どうしロト(´・ω・`)




・少子化2:宗教規範という例外

合計特殊出生率の低下が世界的な潮流である一方、

例外的に比較的高い出生率を維持している国や地域も存在する。

それは主に、宗教規範が生活や家族観に強く結びついている社会である。


イスラム圏の多くの国では、結婚と出産が宗教的・社会的に強く価値づけられており、家族は個人の選択以前に「共同体の基盤」として位置づけられている。

結果として女性の高学歴化や都市化が進んだ後も、出生率の下落が比較的緩やかに抑えられている例が多い。


またイスラエルも同様に、先進国でありながら合計特殊出生率が2を超える、世界的にも極めて珍しい国である。ここでは宗教的価値観に加え、国家存続への強い意識や、家族・出産を支える制度設計が出生率を下支えしているとされる。


もっとも宗教規範が強い社会は、個人の自由や生き方の選択肢を制限する側面も併せ持つ。高い出生率は必ずしも、幸福度に結び付くというわけでもない。


少子化の問題が示しているのは、「自由」と「共同体維持」が、

現代社会において必ずしも両立しないという現実だ。


宗教規範を持つ社会が出生率を保てているのは事実である。

だがそれはどの価値を優先し、どこで折り合いをつけるかという

極めて難しい選択の結果でもある。


少子化とは単なる人口問題ではなく、

社会が何を大切にしてきたかを映し出す鏡なのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ