表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件  作者: めるのすけ
第八章:続々・食文化という多様性

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/67

第四十六話:食品添加物

男性社員:

次のホームパーティーは俺の番ですね。

とはいえ、手の込んだ料理は作れないんで……そこは勘弁してください。


イタリア:

今どきのレディは、料理できる男を好むものだよ?

まあ、腕前はこれから磨けばいいさ。


女性社員:

そうそう、手の込んだ歓待をするパーティーじゃなくて。

お互いに配慮しつつ、文化を紹介するための催しなんだから。


男性社員:

そうなんだけどさ。MtFさんとか韓国さんとか…いや他もみんな高レベル手料理だったじゃん。上司さん(*17、18話参照)以外。


私:

なんかごめんね!


MtF:

まあ気張りすぎずにやっていいのよ。イナゴは出さない方がいいと思うけど。


男性社員:

まあ――ちょっと考えてみます。



~~ ホームパーティー当日 ~~


韓国さん:

おじゃまします。…玄関でも既に、香ばしい匂がしますね。


私:

あ、いいねぇ……僕こういうの大好きだよ!


男性社員:

はいはい、良く来てくださいましたー。ちゃんと掃除もしてありますよっと。

今日のメニューは、鉄板焼きソース焼きそば、枝豆の塩ゆで、ノンアルコールビール っす。


女性社員:

おお、豪快ですねー。

でも家飲みって感じで楽しいかも。


イタリア:

ノンアルコールなら……ムスリム氏もいけるのかい?


ムスリム:

考え方はいろいろありマスが、個人的にはセーフだと解釈していマス。

(*諸説あり)



~~ 実食開始 ~~


韓国さん:

この焼きそば、とても美味しいですね。

辛味と甘味のバランスが絶妙です。


男性社員:

あざっす。と言いたいところだけど──

それ、市販のソースなんですよw


女性社員:

いいんじゃない?手間暇かけることが、必ずしも正解ってわけじゃないんだし。

美味しいは正義ですよ。


MtF:

市販品……?

(何か思い当たるところがあったのか、ソースの容器を手に取る)


ムスリム:

………………ポークエキス入り、でスネ。


男性社員:

え、なんかヤバかった??


私:

あああああ……

またやっちゃったか……どうしろと(´・ω・)




・加工食品とハラール(小話)

イスラームの食規定ハラールというと、

「豚肉とお酒がダメ」くらいの認識で語られがちだが、実際に日常生活で守ろうとするとかなり難易度が高い。なぜかというと、問題になるのは、いわゆる "主役の食材" ではない部分にこそ潜んでいるからだ。


酒精アルコール

ポークエキス

ラード

ゼラチン

乳化剤・香料・酵母エキス など


これらは加工食品の原材料欄に、ごく普通に紛れ込んでいる。日本人にとっては

「風味付け」「隠し味」「気にするほどでもない量」だが、ムスリムにとっては量の問題ではなく由来の問題なのである。


歴史上、イスラーム圏において豚やアルコールが禁忌とされたことにも一定の合理性はあったのだろう。だが現代社会においては――その在り方が、ときに息苦しさを伴うのも、否めないのではないだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ