第四十三話:ヴィーガン1
MtF:
さて、上司さんの入院とかもあって滞っちゃってたけど。
持ち回りのホームパーティー、次はアタシがホストよね?
女性社員:
毎回なにかしら事故が起きてるのに、まだ続くんですねこの企画……
私:
その節(17話~18話)は、大変申し訳なく。
イタリア:
でもまぁ、元々がお互いを理解するために始めたことだ。
今回も元気よく地雷を踏み抜いていこうじゃないか。
MtF:
ちょっと!アタシは地雷を踏むようなヘマはしないわよ?
~~ パーティー当日 ~~
韓国さん:
お邪魔します…装飾が本格的ですね。
MtF:
みんな、今日はよく来てくれたわね。まずはウェルカムドリンクをどうぞ☆
女性社員:
ありがとうございます…って、酸っぱい!?
MtF:
アサイーとリンゴ酢のスムージーよ。健康とお肌にとっても良いの。
男性社員:
ごほっ、ぐへっ。不意打ちで喉に来た…
私:
なんか…いい匂いがするね。ハンバーグ?
MtF:
…あら、上司さん鋭いわね。そうよ、ハンバーグ。
といっても、ただのハンバーグではないけど。
今日はムスリムさんも100%安心安全な献立よ☆
ムスリム:
お気遣いありがとうございマス。
MtF:
本日のメニューはこちら!
・玄米ご飯
・大豆ミートの煮込みハンバーグ
・冬瓜と干し椎茸のお吸い物
・きゅうりともずくの酢の物
・豆腐とケールのサラダ
・甘茶シロップの豆乳プリン
韓国さん:
…ヴィーガン料理ですね?
私:
ヴィ、ヴィーガン?
また思想が強そうな新ジャンルだ…どうしろと(´・ω・`)
・ヴィーガンとは
昨今では、過激派ヴィーガンの迷惑行為がニュースで悪目立ちしがちだが、
そもそもヴィーガンという生き方自体は画一的な思想ではなく、
本来は他者への強制や攻撃とは無縁の、多様な価値観のひとつにすぎない。
「動物から搾取しない」という理念は共通していても、
その範囲や厳格さは、当事者によって本当に千差万別だ。
完全菜食で肉・魚・卵・乳製品を一切取らない人
蜂蜜・絹・革製品・動物実験まで徹底して避ける、より厳格な人
健康目的で肉を控えるだけのライト層
自炊はヴィーガン、外食は柔軟という生活スタイルの人
……など、「ヴィーガン」と一括りにするのが難しいほど幅広い。
一般には“植物中心の食生活”と理解すれば大きく外れないものの、
どこまでを許容するかは本当に人それぞれで、
ヴィーガン同士でも価値観が一致しないことすら珍しくないのである。




