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異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件  作者: めるのすけ
第七章:家族という多様性

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第四十話:お見合いという文化1

私:

えー、二週間も休んでしまって申し訳ない。

お医者さんから "もう大丈夫" って言われたので、今日から復帰します。


イタリア:

日本でちゃんと結婚して、妻と子を持って……

あなた、実は恋愛強者だったんですね?


私:

え? いや、いきなりどうしたの。


男性社員:

その話を振るな、頼むから。


ムスリム:

自由恋愛は欠陥システムでース。


私:

自由恋愛?

いや、僕は「お見合い婚」だよ? もう30年くらい前だけど。


イタリア:

??? どういうことなんだい、その "お見合い" とやらは。


MtF:

時代の流れねぇ……。

たしかに上司さんが若い頃なら、まだ普通にあったわね、それ。


女性社員:

お見合いって聞くと……なんか、今はちょっと抵抗あるなぁ。


イタリア:

ちょっと説明してくれないか。ロマンがどこにあるのかすら見えない。


私:

えっとね。

親の知り合いとか、職場の上司から「いい人がいるよ」って紹介されて、

何度か食事したり話したりして、本人同士とご両家が納得したら、そのまま結婚…という流れだね。昔の日本じゃ、主流だったんだよ。


イタリア:

……恋愛要素が、ほぼ消失していないかい?


私:

ゼロではないよ。

ただ、“燃え上がる恋” というより、「この人となら一緒に家庭を作れそうだ」

という柔らかい好意から入籍するって感じかな。


ムスリム:

……非常によく分かりマス。

考え方としては、我々にかなり近いデース。


女性社員:

男性側から断ったり、逆に女性から断られたり……そういうのもあったんですか?


私:

もちろん沢山あったよ。

だからこそ "仲人さん" という仲介役がいて、

信頼と相性を天秤にかけながら調整してくれたんだ。


男性社員:

俺にも……可愛い子とのお見合いセッティングしてください……


私:

い、いや。今の時代にそれやるのは、さすがに……


女性社員:

他力本願すぎる男性は、ちょっと……


男性社員:

うっ……どうしろと(´・ω・`)




・仲人

かつて日本のお見合い文化において、男女の間を取り持つ存在であった "仲人さん"。

これは別にそういう専門職があったわけではなく、町内会の世話役、職場の上司、親戚のおばさんなど "地域の人間関係" が担うことが一般的であった。


仲人の役割は「条件・家柄のすりあわせ」「相性の一次審査」「当人同士の橋渡し」そして、断る時に揉めないように緩衝材となること。決して簡単ではない。


これが機能していた理由は…推測もありますが、地域に根差した密接なコミュニティがまだ生きており、結婚は当人だけではなく家と家の結びつきでもある、という価値観もあったから、なのではないでしょうか。


今とどちらが良いのか、は一長一短なのでしょうね。

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