第四話:イナゴの佃煮
ホームパーティーという形で、イタリア人から本場イタリアンを紹介してもらう事となった面々。
イタリアの自宅にて…
イタリア:
Benvenuti a tutti ーみなさんようこそ!僕は本職の料理人というわけじゃないが、今日は限りなく本場のイタリアンを再現させてもらった。ぜひ楽しんでいってくれ。
私:
やー歓迎するべき相手に、ホストをさせるのはどうかと思わないでもないんだけど、今日はよろしくね。あとこれ、手土産にレモネードなんか持ってきてみたよ。
男性職員:
おじゃましまーす。おお、綺麗に片付いている。同じ男の一人暮らしとは思えん…
イタリア:
今日のメニューは前菜にルッコラのサラダ、ピザのマルゲリータ、そしてメインはミラノ風カツレツだ。豚由来の食材やアルコールは、一切使っていないからムスリム氏も安心してくれ。
ムスリム:
ご配慮下さり、本当にありがとうございマス。
女性社員:
うわぁ、本格的!絶対おいしいやつ。
男性社員:
あ、俺も実家から届いた差し入れ。ちょっとおすそ分けにって持ってきたんだ。イタリアに日本の文化も紹介しなくちゃな。ほい、佃煮。
女性社員:
いやいや、イタリアンを頂く日に佃煮は無いでしょ…って。ひゃああああ!?
私:
ど、どうしたの!?
女性社員:
ゴ、ゴキ…ひっ、ひぃ…!
男性社員:
ゴキじゃねぇよ!イナゴだよイナゴ!長野じゃ普通に食うっての!
女性社員:
く、黒くて、足がわさわさって…む、無理。
イタリア:
Oh、ジーザス…(※声が完全に死んでる)
ムスリム:
虫、デスネ(※宗教的にはセーフだったりするが、心はノー)
私:
これは…どうしろと(´・ω・)
・イナゴの佃煮
バッタの仲間である昆虫、イナゴを佃煮にした料理である。長野や福島の一部地域では今でも普通に食用とされており、味はエビに似る。高タンパク・低脂肪・ミネラルやビタミンが豊富と、山間部で貴重な動物性タンパク源として重宝されてきた歴史には、それなりの理由がある伝統的な郷土料理なのだ。
遠目に見る分には醤油の色で茶色~黒っぽいナニカだが、近距離で見れば普通に虫料理なので、検索するときは自己責任でお願いします。




