第三十一話:カナ入力
男性社員:
できましたー。Wordで清書頼まれてた資料です。
私:
ありがとう。
うん、相変わらず誤字が一つもないし、仕上がりも早くて助かるよ。
韓国さん:
…私の倍近いスピードですね。
どうしてタイピングだけ、そんなに速くて正確なんですか?
男性社員:
あー俺、ローマ字入力とカナ入力の両刀使いなんで。
日本語入力だけは昔から自信ありますね。
MtF:
超ローカルスキルだけど、この部署では普通に有用よね。
女性社員:
男性社員さん、IT関連になるといきなり強者の風格が漂いますよね。
韓国さん:
カナ入力…日本語で業務をするなら、私も学ぶべきでしょうか。
男性社員:
いやいやいや!使い所が"日本限定"すぎるから、
わざわざ習得するほどの価値は無いよ!
韓国さん:
(理解はできるが、負けているのがちょっと悔しい)
女性社員:
まあ、うちは上司が"あんな感じ"ですし、そこまで速さに拘らなくても良いと思いますよ?
私:
え、ちょっ。その"あんな感じ"って…――人差し指だけで入力しててごめんよ!
イタリア:
いやいや上司さん、私は微笑ましいと思って見てますよ。
ムスリム:
タイピングも、慣れるまでは難しいモノですからネ。
私:
だから哀れみの目を向けるのやめて!!
どうしろと……(´・ω・`)
・カナ入力
日本語入力方式には大きく分けて、ローマ字入力 と カナ入力 が存在する。
現代の標準はローマ字入力だが、実は"日本語のタイピング速度だけ"を見れば、カナ入力が最速クラスとされる。
理由は超単純、ポイントは 「1打鍵で1文字」 という単純さ。
ローマ字入力:「か」= ka(2打)
カナ入力:「か」= 1打
この差が積み重なると、熟練者の日本語タイピング速度はローマ字入力を凌駕する。
一部の職業タイパー・編集者・新聞関係者には今でも根強いファンが居るとか。
しかし日本語対応キーボードでないと使えない、ローマ字入力ほど汎用性がない等、作中で語られている限り"超ローカルスキル"なのもまた事実である。




