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異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件  作者: めるのすけ
第五章:隣国という多様性

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第二十九話:韓国という国

私:

ど、どうかな。部署の仕事にも慣れてきたかい?

その……人間関係とかも含めて。


韓国さん:

問題ありません。多少のすれ違いはありましたが、すでに解決済みです。


私:

そ、そう(そうは見えなかったけど)


韓国さん:

それに、日本の男性は誠実ですね。

素直に非を認めて謝罪しようとする姿勢に、私はとても好感を持ちました。


私:

!?


韓国さん:

私の母国では、謝罪=“負け”と捉えられる傾向が強いんです。

負ければ立場が下がるという意識も手伝って…ちょっとした衝突が、すぐに意地の張り合いになりがちで。


イタリア:

それは、かなり息苦しい環境じゃないかい?


韓国さん:

そのとおりです。年功序列や上下関係も厳しく、職場の風通しは良いとは言えません。


ムスリム:

それは、非合理デスね。嘆かわシイことです。


韓国さん:

(深くため息)

"多様性を学んでこい"と言われ、国際部門を外された時は、正直どういうことかと思いました。ですが、価値観が凝り固まっていたらしい私には、確かに必要な経験だったのかもしれません。

これからも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。


私:

(おお、すごくいい方向に変わってきてる……!)


イタリア:

もちろんさ!ではさっそく、どこかのレストランでゆっくりワインでも飲みながら──しっぽり語り合おうじゃないか。


韓国さん:

……まるでデートへの誘い文句ですね?公私混同が、"指導"だとでも?


イタリア:

えっ。


私:

あああ、もう。この絶妙な噛み合わなさ、どうしろと(´・ω・`)




・韓国の文化と儒教

韓国社会は歴史的に儒教の影響が強く、上下関係・年長者の尊重、個人より家庭や組織を優先する価値観、謝罪=立場が下がるという認識、衝突を避けず正面から向き合う文化などが根強く残っている。


これらは長所にも短所にもなり得るが、日本の「曖昧さ」「空気を読む文化」とは相性が異なる、というのは紛れもない事実。育った文化が違えば、常識も考え方も異なるのは当たり前なのである。


この作品そのもののテーマでもあるが、多様性の共存という概念それ自体が多少の摩擦が避けられない者、というのが現実ではないだろうか。

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