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異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件  作者: めるのすけ
第五章:隣国という多様性

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第二十六話:国際エリート3

私:

同僚との衝突がちょっと多いエリート、とは聞いていたけど。

うぅ、まさかここまでとは。


MtF:

お疲れさま上司さん。韓国さん、予想の三倍は強烈ねぇ。


私:

い、胃がキリキリしてきた……。


男性社員:

韓国さん確かにキツいですけど、めちゃくちゃ優秀で美人ですよね。

あっちの文化だと、やっぱ整形とかもしてるのかなぁ


MtF:

……一回だけは聞かなかった事にしてあげる。

貴方、死にたくなかったらソレは二度と口に出しちゃダメよ。韓国の一流はね、仕事も美も、勉強も自己研鑽も、すべてに手を抜かないの。そんな人をうかつな先入観で評価しちゃダメ


男性社員:

え。ア、ハイ。


イタリア:

韓国さんは確かに美しいけれど、さながらハリネズミのようだよ。

愛らしさに惹かれて手を伸ばせば、うっかり刺されてしまうかもしれない雰囲気があるね。

あれでは、うかつに食事にも誘えない。


ムスリム:

その距離感も中々に危険なのデハ。安寧が訪れる日は遠そうデース。


私:

胃薬が増えそうだ…。ど、どうしろと(´・ω・)




・韓国の整形文化

韓国では、美容整形は特別なものではない。

大学進学や成人のお祝いに「二重手術」をプレゼントする家庭すらある。「まずは目をきれいにして自信つけなさいね」という、ちょっとした応援の意味合いだ。


一方で、競争社会ゆえの側面もある。整っている顔が有利に働くことは日常でも仕事でもままあることゆえ、「外見の重要度」が個人の心理にプレッシャーを与えることも確かだ。自分のためにする整形は良いが、"世間の基準に合わせる整形"は辛いというのが、本音らしい。


――韓国の整形文化は、

「外見の美しさは努力で作るもの」

「でも、その努力がしんどい時もある」

その両方が同居している街の空気、というわけだ。

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