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異文化理解したいのに、なぜか全員が多様性の地雷を踏み抜き、私の胃だけが死んでいく件  作者: めるのすけ
第四章:法制度と多様性

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第十九話:産休1

私:

えー多様性チームとして、すっかり社内に認識されている我々ですが。

上層部いわく「部署に女性が一人では多様性とは言えない」とのことで。

あ、いや失礼。身体的な女性が一人という意味でして…

とにかく、新たに女性メンバーが配属されるそうです。


MtF:

(苦笑しつつ)そんなに気を使わなくていいのよ。で?どんな女の子が来るの?


イタリア:

職場が華やかになるのは大歓迎だね!しっかりエスコートしてあげなくては。


男性社員:

いや熟練・ベテランで俺らの方が導かれる立場かもしれんぞ。


私:

いや、新卒の子だよ。

仕事もまだ慣れてないだろうから、みんな色々教えてあげてください。


女性社員:

了解です。しっかりフォローしますね。


ムスリム:

すみません、遅れまシタ。あ、そこでお局さんから伝言貰いましたヨ。

配属予定の方、妊娠が判明して産休に入るそうデス。


女性社員:

……は?


男性社員:

新卒で、産休……?


イタリア:

え、でもそれはめでたいコトだよね?だよね?


MtF:

いや、めでたいのよ?めでたいんだけど。

配属前に産休って、どういう状況なのそれ?


男性社員:

てか、上の「女性比率を増やそう」って指示と真っ向から衝突してね?

結局これじゃあ、名簿上の名前が一つ増えただけじゃん。


私:

う、うーん。こ、こればっかりは……どうしようもないね(´・ω・`)




・産休・育休制度(日本)

日本の「産前産後休業(産休)」は、法律に基づく労働者の権利であり、雇用形態や勤続年数に関わらず、条件を満たせば必ず取得できる。


産前6週間・産後8週間は原則就業不可

休業中は健康保険から「出産手当金」が支給

その後に「育児休業(育休)」に移行することも可能


また、“妊娠の予定や事情”を採用時に質問すること自体が違法であるため、結果として作中で語られているような、「入社後すぐの産休」が発生することもある。

制度としては適正に運用されているのだが、現場側からは調整が難しいと感じられがちなテーマ。

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