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第6話 9月

(電車が走っている音)


(彼女の横に立つ)

「ん…おはよう…少年」


(彼女からこっちを向きながら)

「少年…ちなみに…来月は何があるか分かる?」


(首を横に振る俺)


(彼女ガチャこっちを覗き見ながら)

「え…本当に分からない?」


(彼女が少し怒った顔で)

「もう少し考えてよ…」


(顔をより近づけて)

「当てたら…ご褒美をあげるよ」


(驚く彼女)

「えっ?…私の誕生日?…残念、それを考えてくれたことは嬉しいけど…」


(耳元に向かって)

「ぶっぶー…間違いです…」


(彼女が残念そうな顔をしながら)

「ちなみに…私の誕生日は6月でした…」


「ちなみに少年の誕生日は?」


(答える俺)


「1月だね…覚えておくよ…」



「さぁ…気を取り直して…なんだと思う?」


「ヒントはね…」


(顔を耳元まで近づけて)

「お姉さんが大好きな…イタズラ…」


(ヒントから答えを導き出した俺)


「ピンポーン!……少年…正解おめでとう…」


「では約束通り…ご褒美をあげます」


(息を呑む俺)


(彼女がニヤつきながら)

「え?……少年…お姉さんからのご褒美そんなに欲しかったの?」


(動揺する俺)


「ご褒美は……ハロウィン当日、お姉さんと一緒にコスプレして、ハロウィンイベントに参加できる権利です!」


(呆気に取られる俺)


(彼女が不思議そうな顔をしながら)

「…思ってるご褒美と違った?」


(彼女がニヤついた顔で)

「あっ!……もしかして少年…もっとエッチなものだと思ったのかな?」


「ちなみに…これは権利のプレゼントだから…少年の予定優先で良いよ」


(彼女が耳元で囁く)

「でもでも…この誘いを受けると…少しエッチなお姉さんの衣装が見れるかもよ…」


(早速誘いを受ける俺)


(彼女がにこやかな笑顔で)

「よしっ!決まりだね」


(電車が停車する音)


「あ…少年の降りる駅だね」


「じゃあ…当日は楽しみにしてる」


「またね…」

お読みいただき、誠にありがとうございます。

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