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異世界でちっちゃな双子の勇者の保護者になりました  作者: ななくさ ゆう
第7章 初めてのダンジョン/レベル2への試験

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8.試験結果とレルスの頼み

 自分の冒険者カードを見て、俺は目を疑った。


 ===========

 氏名:ショート・アカドリ

 職業:冒険者(魔法使い レベル5/回復師 レベル3/魔道士 レベル4)

 HP:24/34 MP:32/105 力:22 素早さ:11

 装備:旅人の服

 魔法:無限収納/地域察知/体力回復/怪我回復/解毒/火炎球/火炎連弾/爆裂弾/水球/氷球/水球弾/氷球弾/水連壁/氷球弾/吹凍雪/泥沼/石飛弾/砂嵐

 スキル:自動翻訳

 ===========


 レベル2どころではない。

 一気にレベル5である。回復師や魔道士のレベルも付与されている。

 他の4人も概ね驚きの顔を浮かべている。


 俺達は互いの冒険者カードを見せ合った。


 ===========

 氏名:アレル

 職業:冒険者(戦士 レベル7/剣士 レベル6/格闘家 レベル2 ※ただし満十歳までは大人の冒険者とパーティを組んだときに限る)

HP:200/290 MP:20/20 力:221 素早さ:202

 装備:旅人の服(子ども用)/鋼鉄の剣

 魔法:なし

 スキル:見切り Lv9/俊足 Lv9/風の太刀 Lv9/光の太刀 Lv6/炎の太刀 Lv4/気合い Lv9/威圧 Lv3/連撃 Lv9/大連撃 Lv8/分身 Lv4/捨て身 Lv2/天下無双 Lv2/気配察知 Lv5

 ===========

 氏名:フロル

 職業:冒険者(魔法使い レベル7/回復師 レベル5/魔道士 レベル6 ※ただし満十歳までは大人の冒険者とパーティを組んだときに限る)

 HP:32/52 MP:70/330 力:25 素早さ:28

 装備:旅人の服(子ども用)

 魔法:体力回復/怪我回復/解毒/火炎球/火炎連弾/爆裂弾/水球/氷球/水球弾/氷球弾/水連壁/氷球弾/吹凍雪/泥沼/金剛/力倍増

 スキル:なし

 ===========

 氏名:ライトルール

 職業:冒険者(戦士 レベル5/剣士 レベル4/格闘家 レベル3)

 HP:95/145 MP:0/0 力:123 素早さ:170

 装備:旅人の服/鋼の鎧/鋼鉄の剣/鉄の脇差し

 魔法:なし

 スキル:見切り Lv7/気合い Lv5/威圧 Lv6/連撃 Lv9/俊足 Lv5/気配察知Lv2

 ===========

 氏名:ソフィネ

 職業:冒険者(レンジャー レベル5/戦士 レベル3/罠解除師 レベル3/鍵解除師 レベル2/アーチャー レベル2)

 HP:55/85 MP:0/0 力:99 素早さ:241

 装備:旅人の服/皮の鎧/木製の弓

 魔法:なし

 スキル:アイテム鑑定 中級/罠発見 上級/罠解除 中級/解錠 上級/必中 Lv5/連射 Lv2/見切り Lv2

 ===========


 マジか。

 全員最低でもレベル5の職業がある。しかも上級職もあるし、ソフィネには戦士系のレベルも付与されている。ソフィネのアーチャーは弓を操る戦士の職業らしい。


 あと、みんなステータスやスキルが上がっている。こちらはダンジョン攻略の経験によるのだろう。俺だけは最大MPがちょっと上がっただけだが。

 ちなみに、ソフィネが新たに覚えた連射スキルは、弓を連続で放つ技術。確かに谷の洞窟とかで連続撃ちしていたな。


 とはいえ、だ。

 俺達にはむしろ戸惑いの方が大きい。

 だって、あれだけダメだしされたんだぞ。

 そもそも、今回はレベル2への試験だったわけだし。


 代表するように、フロルが尋ねる。


「あの、私たち、本当にこんなに一気にレベルを上げていただけるんですか? その、色々失敗もあったし……」


 その問いに、レルスが答える。


「ふむ、確かに君達には未熟な点が多い。故に、レベル10のダンジョンをクリアーしたとはいえ、そのレベルだと理解してほしい」


 なるほど。レベル10のダンジョンね。本来なら、レベル10のダンジョンをクリアーしたら、レベル11になるはずだから……


 ……


 …………


 ………………


 ……うん?


 俺は叫んだ。


「ちょっと待ってください。レベル10のダンジョンってどういうことですか!?」

「さっきまで一緒に行ったダンジョンだが?」

「いや、レベル2の試験はレベル2のダンジョンで行なうって……」

「君達のステータスをこの私が確認して、大丈夫と考えてあのダンジョンに連れて行った。何か問題でもあるかね?」


 いやいや、そんな……

 だが、冷静に考えてみれば、である。


 多くの冒険者達は戦士だけ、あるいは戦士とレンジャーだけでパーティーを組む。

 魔法使いはかなり貴重だからな。

 つまり、『地域察知』は使えないパーティーだ。

 はっきりいって、あのダンジョン、『地域察知』が使えなければ、第一階層でほとんど詰みかねない。

 いや、そもそも戦士やレンジャーではスライムを倒すことすら難しいはずだ。


 それに、こう言ってはなんだが、たとえば魔の森に入った時のミリスの実力では第二階層や第四階層のモンスターを倒し切るのは難しいだろう。まして、セルアレニは完全に無理だ。

 だが、彼女はレベル3の剣士だった。

 それはつまり……


「ちなみに、レベル2のダンジョンは全2階層。1階層目はツノウサギとカタカタツムリだけが出てくる。形は変わるが、広さはせいぜい部屋3つと通路6つといったところか。ボスは毎回替わるが、ベルモンキあたりのことが多いな」


 確かに、それならば、ミリスや他の冒険者達もレベル2になれるだろう。

 レルスの解説に、俺達はなんだか完全に力が抜けていったのだった。


「さて、これで今回の試験は終わりだ。その上で、個人的な話と頼みがある」

「なんでしょうか?」


 たずねる俺に、レルスは言う。


「個人的な話はソフィネくんにだ。お父様――ロルネックは息災か?」

「はい。私もしばらく帰っていませんが、村にいた頃は、よく父にレルスさんとの冒険の話を聞かされました」

「ふむ、それは何よりだ。今度村に帰ったら、私がよろしく言っていたと伝えてくれたまえ」

「はい。ですが、父もレルスさんと会いたいと思います。お時間があれば、レルスさんも父をお訪ねください」

「そうだな。確かにその通りだ。もう10年も会っていないからな」


 いや、どういうこと?

 ソフィネのお父さんとレルスって知り合い!? っていうか、一緒に冒険していたの!?


「うん、その顔はショート達は知らなかったのか? ソフィネの父上のロルネックは、かつて私がダンジョン攻略をしていた時代、共に冒険をしたレンジャーだ。おそらく、レンジャーとしての腕前はこの大陸で一番だっただろう」


 聞いてないよ!?

 いや、確かにソフィネの腕前がやたらすごい理由も、それならば多少合点がいくが。3歳の時から大陸一のレンジャーに仕込まれていたわけで。


「そして、個人的な頼みはアレル、君にだ」


 アレルは『なんだろう』とレルスを見返す。


「私は君に決闘を申し込む。受けてくれるかね?」


 アレルはビックリした顔を浮かべ、俺とフロルの方を見て、それから自分で判断すべきだと考えたらしい。


「わかった。ううん。わかりました。受けます」


 そう頷いたのだった。

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