第59話 付き合った、翌朝
やや、遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。
久しぶりの投稿です。
今回は葵視点と翔視点が混在しています。
*葵 Side
昨日は翔との関係性が変化した。
そう思うと、胸の高鳴りを抑えきれない。
顔が勝手ににやけてしまう。
「こんな顔、翔くんには見られたくないなぁ」
そんなことを言いながら、翔に会いに行くべく、支度をしていく。
「この服とこの服、どっちだったら喜んでくれるかな…」
葵が持っているのは、フリルが付いたトップスとカジュアルなブラウスである。
あの翔のことだ。どちらを着ても褒めてくれるとは思うのだが、どうせなら喜んでくれるような服が着たいものである。
「翔くんとほんとに付き合ったんだなぁ。夢みたいで信じられない。」
服装を決め、隣の部屋の扉を開錠して中に入る。
そこには、既にきっちりとお洒落をしている翔が待っていた。
「おはよう。今日もかわいい服着てるね」
「おはようございます。お褒めいただきありがとうございます。」
「もう付き合ってんだから敬語じゃなくていいのになー」
「頑張ってみ…るね」
恐る恐る口にしたが、翔が息を飲んでいるのがわかる。私は唐突に不安になった。
「ごめん。可愛すぎてフリーズしてた。」
「……え?//」
翔が反応を見て楽しんでいるような気がする。わかるもん!目線で!
「…………ありがと」
言えたのはこれだけだった。
その後、ソファに座るのだが付き合う以前より距離がある気がする。
「遠くないですか?」
「ごめん、つい意識しちゃって」
「……気持ちはわかりますけど、くっつきたいです」
翔が顔を真っ赤にしながら近くに来た。立場が逆転したみたいでちょっと嬉しい。
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*翔Side
正直、鼓動が早くなっているのがはっきりとわかる。
葵が敬語をやめ、少しだけ距離を詰めてきたのだ。それだけでまるで世界が変わったかのように感じた。
「……気持ちはわかりますけど、くっつきたいです」
その一言で、頭が真っ白になった。
抱き寄せたい。触れたい。
でも、勢いだけで触れていい存在じゃない。
――大切にしたい。
そう思った瞬間、今までとは違う緊張が出てきた。
「……近すぎたら、言って」
精一杯の言葉だった。
それでも、彼女は迷いなく当然のように距離を詰めてくる。
………参ったな。
俺は、本望とはいえもう彼女から逃げられない。
そして――逃げるつもりも、毛頭なかった。
お読みいただきありがとうございました!
つい、我慢できずに続きを書いてしまいました笑
1話から推敲していきたいのは山々なのですが、時間がない…。
今日以降は2週間に1度、新しいエピソードを公開し、投稿しない週に1話ずつ推敲しようと思います。
次回投稿は1月18日(日)~1月24日(土)の間となります。できる限り早めに投稿できるように頑張ります!
※推敲履歴
1/06 01〜07話 一部文章・文末の変更
1/10 08〜11話(閑話①を含む) 一部不自然箇所の表現の変更、セリフの追加・修正 など
1/11 12話 注釈位置の変更




