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マリオネットとスティレット  作者: 北條カズマレ
【一】 闘技場崩壊事件
9/60

第九話 貧民街散歩(前

「レカさま! テルーラインさん! 今日は本当にありがとう!」



 救貧院の正面の門。

 崩れかけた石壁に、

 ぐらぐらの石畳、

 それからでたらめにそれぞれ高さの違う石段……


 貧民街の内側城壁の近く、

 やたら古く崩れかけの放棄された教会が、

 暗殺ギルドの運営する救貧院だった。


 門のところで、

 黒髪の娘が笑顔を向けてくれる。

 

 古びた教会を背景に、

 まるで光を背負っているように。


 愛すべき、花


 この汚された街に咲いた、

 唯一誰にも汚されない、

 真っ白な花。

 レカは彼女を見るたび、

 そのイメージを抱く。



「ああ、リリア。またな。オメー、頑張りすぎるなよ!」



 レカは暗殺者が市民に紛れて仕事をする時の、

 黒い羊毛のコートの前を締める。


 テルも同じように、

 いつもよりは控えめだが、

 貧民街ではどうしても目を引いてしまう、

 豪奢な上着を直す。



「ふふっ、本当にありがとう!」



 感謝の気持ちを、

 弾けんばかりの笑顔で表す少女。



 彼女は、作務で汚れたエプロンを身につけ、少女らしいエネルギーを放っている。


美しい16歳の娘、リリア。

タティオンの末の娘。

ヴォルヴィトゥール家の至宝。

レカからすると、腹違いの妹に当たる。

もっとも、そのことを知るのは、

タティオンと、長兄スタヴロと、

レカ自身しかいないはずなのだが。

レカは、明るいリリアに会うと、いつも思うことがある。

自分とは何もかも違う、と。


場所は貧民街からもさらに外れた、街の外壁に近い、救貧院。

暗殺ギルドの慈善事業だ。

使われなくなった教会を使っている。


今日はテルと一緒に、支援用の食料を届けたのだ。

荷車はここへ置いていく。

ほとんど怪力のレカのパワーで引いていたが、

テルも無駄に頑張ってしまって、リリアと別れの挨拶をする段になっても、

手のマメを気にしていた。

しかも今も、荷車を向こうに置いてくると言って、

明日筋肉痛になるだろうに、車輪がガタガタするボロ車を押して物置の方へ行ってしまった。

レカも、もう少し楽ができる幼馴染の弟分であって欲しいとは思っているのだが。


 「なあ、リリアよぉ」


 それはそれとしてレカは、親愛の音色がたっぷり詰まった声で、腹違いの妹に話しかける。



「ところで、最近ずっとここで寝泊まりか?」

 リリアは救貧院の門扉のところで、サビた支柱で汚れることも構わず、寄りかかっている。


なんでもないことのように、笑顔を崩さずに答える。

「そうだよ! やること多くて……本当に大変! 荷馬車の荷下ろしまでやってくれてありがとね! レカさまがいるとすぐなんだもん! ね、ギルドの本部がある中心街区と違うからさあ。なんでも自分で用意するか、テルーラインくんみたいに施してもらうしかないの」


「だろーな」


 目の前の大輪の花のごとき娘は、働きものですらあるのだ。

レカはその姿を愛しむように眺め、顔を緩ませる。

レカの、細いが筋肉質の、力強さが束ねられた体。

リリアの、線の細いのを、庭仕事のメイド同然のゆったりしたスカートで隠した体。

本当にただ単に華奢だ。

どうして人外クラスの戦闘力を誇る自分やタティオン、それからスキンヘッドの筋肉ダルマのスタヴロと同じ血が流れていて、こうも違うのか。

だからレカは、いつでもリリアには甘い。

暗殺ギルドに関係する者で、そうでないものなどいないのだが。


「なあ、リリア。マジで言っていいんだぞ? 何か、困ったことはないか? あーしなら、いつでも力になるぜ」

 その言葉に、リリアははにかむような笑みを浮かべた。

 いつもの優しい、人柄そのものを表すような。

「ふふふ、いつもそう。二言目には、何か手伝えることはないかって。テルーラインさんもよく、レカさまのこと、世話焼きのお姉さんみたいだって言ってるの。ふふふ! なんだか、私にとっても、レカさんってお姉さんみたいね」


 その言葉は、不意打ちだった。

 レカは、心にズンとくるものを感じた。

 ーー自分は隠し子だ。

 タブーだ。非公式だ。存在自体が争いの火種だ。

 ーー父の弱点にだけは、絶対になりたくない。

 ヴォルヴィトゥール家の一員であることを名乗れない。

 レカのあまりに微妙な政治的立ち位置。

 ……それを慮ったタティオンから刺された釘。


(いいか、レカ少なくともワシの生きている間は、

 ワシとお前の間に血の繋がりがあることは隠すんだ、いいな?)


 その釘が心臓に刺さっているような気がして、胸が痛んだ。

「そうか」

 精一杯心の動揺を押さえて、それだけ言った。

 リリアはレカの心の中の葛藤には一切気付かずに、

 鈴のように笑った。


「ふふ! レカさまが本当のお姉さんだったら……そうだったらいいなて! 思っただけ!」


 16歳。

 活発で善良な女の子の、無邪気なエネルギー。

 2歳しか違わないはずのレカは、

 もっとずっと年齢が上の大人が、

 そういうエネルギーの前に気をやられて

 参ってしまうような感覚に陥った。

「それじゃあレカさま! もうすぐ正午だから、行かなくっちゃ。あ、そうそう!」

 リリアはレカの手を握って、それまでとはうって変わって真剣な眼差しを向ける。レカやタティオンのような、不安にさせる赤い瞳ではない、もっと人間の色が強い黒い瞳が、潤んでいた。

「私たちのギルドでいつも働いてくれてありがとう。お家のメイドのみんなも、レカさまは家族みたいだって、言ってくれてるよ!」

 

「そっか」


 レカは少し顔を振って、前髪が目にかかっているのを直す。

涙が誘発されてしまうと困るから。

笑顔は崩せない。


「ねえ、レカさま。私たち、ヴォルヴィトゥールの人たちってね? 怖い存在かもだけど……。レカさまみたいな人が、貧民街や冒険者ギルドや娼館のいろんなことで働いてくれて、地域社会で信用を獲得してくれるおかげで、安心して活動できるから……だから……」


 やめろ、やめてくれ。レカは心中懇願の気持ちでいっぱいだった。どうあいて事情を知らないリリアの言葉で、こんなに心乱されるのか、彼女にはさっぱりだった。リリアの華奢な美しい白い手が、レカの、同じ世代の女の子とは思えない、訓練で分厚くなった手を一際強く握りしめる。そんなふうに固くなった手を、門扉の間からリリアの手がスルッと出てきて握ってくれる。

「だから、レカさま。私も頑張らなきゃね!」


 レカはうなずく。


「おう。一緒に暗殺ギルドを街一番のいいギルドにしていこーな……」

 リリアはその言葉に、すこし物悲しげな表情を浮かべて見せた。レカは一瞬、言葉選びをミスったかと……。

 リリアに手が離され、広間のある一番大きな建物へと駆けていく。

「レカさま、私たちみたいな人殺しになっちゃダメだからね!」

 リリア。

 リリア。

 ……リリア。

 美しく無邪気で、どうしようもなく何も知らない子よ。

 レカの心の中には、大きな黒い渦があった。レカはいつもそこに、「嫌な記憶」を投げ込んで、ぐるぐるぐるぐる、心の底の方まで、沈んでいくのを期待した。

(リリア。オメーは、オメーだけは人殺しじゃねえよ)

 その言葉は、とてもじゃないが、天真爛漫に走り去っていく腹違いの妹の背中に、大きな声でかけられるセリフじゃなかった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







 真昼の陽気。

 少しは寒さも和らぐ街中を、

 二人はいく。



「レカ姉。なんか、疲れてる? 口数、少ないような……」


「べっつにー?」



 貧民街には多くの人間がいる。

 工場労働者、

 商工ギルドの見習い、

 逃げ込んだ犯罪者、

 まだ評議会も知らない組織の下級構成員……。


 彼らは皆、

 まともな住居も持たず、

 食事は解放奴隷の獣人の屋台で食い、

 多くは結婚できない。

 寝泊まりする場所は、

 集団で雑魚寝を要求される安宿だったり、

 路上のまだ過ごしやすい一角だったり。


 そして、娼館で一夜の夢を見ること。

 それだけを支えに働き続ける……。


 ……。


 人間は多くても、

 彼らの幸福を足し合わせた量でいえば、

 貴族をはじめとする都市の富裕層のそれとは、

 まったく比べ物にならない。


 貧民街では皆、

 嘆きに満ちた深い谷のような人生を、

 喜怒哀楽をめちゃくちゃにぶっ放しながら、

 束の間、生きていた。


 レカは自分の境遇を思った。

 暗殺ギルドである程度の特権を頂いてはいるが、

 本部の屋敷に住むことはずっと遠慮している。

 望めば叶うのだろうか?

 

 ……タティオンに拒否された時のことを思うと、

 とてもじゃないが怖くてできない。


(リリア・ヴォルヴィトゥール、か。暗殺ギルドの至宝とか、言われてるんだっけな)


 リリアは少女として完璧だった。

 可憐な笑顔に、元気な行動力、

 内心恐れを抱きつつも物おじせずに

 誰にでも話しかける勇気と優しさ……。


 あまりにも完成された少女だった。

 それに比べて自分はどうだろうと、レカは思った。


 血にまみれ汚れ切って、半端な境遇。

 寝泊まりするのは貧民街で自分で見つけた、

 空き家を勝手に改造したセーフハウス。


 父の愛には確かに満足していた。

 しかし、それを抱きしめられる以上の形で

 証明されたこともない。


(ヴォルヴィトゥール……その名も名乗ることが許されねえのに)




 貧民街の汚れた街路を、踏みしめるブーツが二人分。

 通りの喧騒をよそに、足取りはゆったりだった。


 物思いに沈んで、いつもと違って軽口がゼロのレカを、

 いい加減テルが本気で心配し始める。



「いや、絶対いつもと違うって、レカ姉。どうしたのさ?」


「なんでもねーっつーの!」


 レカとテル、二人の身なりは、ここでは目立つことこの上ない。

 市井に紛れるための暗殺者用の黒いコート。

 流石に貧民街まで来ると、

 周りが小汚すぎて、紛れ込めない。


 本人としては地味を追求したものの、

 いかにも貴族然とした控えめながらも品のある、

 深緑色に染められたウールの外套。


 持ち去られていく死体から剥ぎ取ったような、

 ボロばかりの貧民街では、あまりに不似合いだった。

 

 しかし当の少年少女二人は、

 まったく気にしていなかった。


 相変わらず痴話喧嘩みたいな会話を繰り返している。


 テルは、レカの不機嫌……

 ……いや、もしかすると落ち込みかもしれない。

 そういう陰気な表情の理由を知りたがった。


 しかしとりつく島もない。

 

(……そういえば、仕事の話、どんなことをしてるか……話してくれたこと、ないよな……)


 テルには不満があった。


「しっかし」


 レカが汚い通りをすれ違う人の一団を見て、呆れたように言った。


「飽きないねえ、奴隷なんかもう値崩れしてるってのに」


 テルも気にはしていたが、

 努めて見ないようにしていた。


 街の外から帰ってきて、

 凱旋パレードを済ませ、

 街の外郭にある貧民街の、

 さらに外側、

 

 数ヶ月ごとに開かれる、奴隷市場へ向かう

 傭兵ギルドの兵たち。


 色とりどりの服や銀色にかがやく鎧を身につけた、

 戦う歌舞伎者と言った風情の彼らの列の内側に、

 貧民街の住人よりさらに

 見すぼらしい格好をした者たちがいた。


 俯いて歩いていく人間

 ……いや、亜人種の列。

 

 傭兵たちがまるで護衛するように、

 いや、そうでなく逃げないように、

 両脇を列になってはさんで連れて行っている。

 今し方遠征で「狩って来た」ばかりの、

 奴隷たち……


 エルフに、ドワーフ、そして街に溢れすぎていて、

 売り物にならないことは明らかな、獣人。

 男は傷だらけで、女は衣服の乱れが著しく、

 乱暴に扱われて来たことは明白だった。


(むごい……)


 テルは心の中でそう呟いた。

 ぼーっと日常の風景として眺めるレカを横目に。

 およそ、自分の家の周りでは見ない光景だ……。

 

 奴隷だけなら、貴族の屋敷にも、

 メイド服だの、執事の制服だのを着た、

 とてもお行儀の良い、

 しつけの行き届いた者たちがたくさんいる。


 しかし、「ナマ」の奴隷を見る機会など、

 テルにはそうそうあるものではなかった。

 

 亜人種たちは、取り立てて縄で縛られているわけではないが、

 抵抗せずに、俯いたまま歩いていく。

 おそらく、少しでも抵抗すれば

 殺されると理解しているのだろう。

 

 そういう現場を目の前で見せつけられただろうから。

 

 この街でも、貴族が所有してもいなければ、

 ギルドの庇護も受けていない亜人種など、

 価値がないに等しい。

 

 人権などという考え方は微塵もない。

 普通の人間でも、生きている間も尊厳を無視され、

 死んでも死体回収屋しか、かまってくれない。

 傭兵たちは、奴隷を自慢するように見せびらかしつつ、

 ときおり、傭兵の軍歌に乗せて、声を合わせてこう叫んでいる。



「魔王軍の侵攻は近い! 魔王軍の侵攻は近い!」



「勇者も魔法も無用なり! 銃と長槍パイクがあれば良い!」



「傭兵ギルド万歳! 傭兵ギルド万歳!」



 それを聞いて、レカは横を歩くテルにだけ聞こえるくらいの声で、


「っへ、好き勝手言ってらぁ」


 と呟いた。

 何せ傭兵ギルドの傭兵ほど、

 トラブルに縁のある存在もいないから……。



…………。



 やがて彼らの列も去る。

 レカもテルも、なんとなく一息ついた。

 互いに顔を見合わせて、

 なんとも言えない顔で今の感想を表情で伝え合った。


 レカとしては大したことないものとして流したかったが、

 テルとしては……


 そうではなかったらしい。


「ねえ、レカ姉……」


「んん? なんだい? ボーヤ」


 心細くなったテルは、

 つい情けない甘えるような声を出してしまう。


 それをからかうようにボーヤ呼びをするレカ。


 いつもなら、テルはムキになって、

 バカにされたことに抗議するが、

 今はそんな気分ではないらしかった。


「レカ、その……大丈夫なのかな。魔王って……」


 レカは吹き出した。


「ぷっはっは! 何を言い出すかと思えば!」


 傭兵たちの一団は、もうすでに後ろの方だ。

 今ならもう、ハッキリ言っても大丈夫だろう。


「魔王とかマジで言ってんのかよぉ! おいおいテル坊〜、勘弁してくれヨォ〜、ここ貧民街じゃ、誰も魔王が実在するなんて信じてねーぜ! やっぱ所詮、貴族の坊ちゃんだよなあ、オメーは」


 流石のテルもムキになって、

 白い顔を真っ赤にする。


「だ、だって仕方ないだろ! そりゃあ、魔法科学ギルドの見解としては、魔王存在なるものは公式にはもう滅びたことになってる! ……でも、貴族のパーティ会場ではね、必ず話題になるんだ。魔王の恐ろしい歴史の蛮行が……」


 レカは鼻を鳴らして小馬鹿にした。


「ッケ、くっだらねー。貴族のそういうビビりがあるから、傭兵のクソどもに金を流すアホがいて、その金でまた奴らが魔界に遠征して奴隷を狩ってくる……。まったく、この街の仕組みってやつぁ……」


 テルはそう言われて、

 初めてそのシステムに思い至った気がして、

 少し恥ずかしくなった。


 そうだ。


 言われてみれば、

 自分たち貴族が冷静じゃないから、

 街に悲劇が絶えないのだ……。




「魔王ヨトゴォル万歳!!!」




 あまりの突然の大声に、

 レカもテルもびっくりしてそちらの方を見た。


 道の真ん中に、焦点の定まらない目で、

 酒瓶を握りしめながら、

 汚いローブを振り乱して叫ぶ男がいた。


「魔王存在ヨトゴォルは! その偉大なる役目を終え! 異世界へとお隠れになる時! 我々全ての存在の福音となる! リミナルダンジョンをのこして下さった! 我々は大時計塔の内部! リミナルダンジョンに帰るべきなのだ! あれこそが救いの方舟だ! 冒険者ギルドにだけ独占させてはいかん! リミナルダンジョンは楽園の異世界に通じている!我々はそこへと帰還しなければならないのだ!」


 レカやテルは、

 こう叫び続ける男の、

 明らかに普通ではないオーラに、

 すっかり脅かされてしまって、

 しばらく無言で歩いて距離をとった。


 声が十分遠くなった頃、

 振り返ってみれば、

 男を中心に、

 熱心に話を聞こうとする人だかりができていた。


 テルはそれを見て、

 全く訳が分からないという顔で頭を振った後、

 レカの方を向いて言った。


「……貧民街では誰も魔王存在を信じていないだって?」


 レカはバツが悪そうに咳払いをする。


「ま、まあ、いろんな奴がいるさ、貧民街はとにかく、いろんな奴がいるから……」


 先代の魔王存在が滅びて、50年。


 魔王への恐怖を煽って政治に利用する者がいたと思ったら、

 魔王を崇めて辻説法をする者がいる。


 まだ若き少年少女にはなかなかこの貧民街は捉え難い。

 少々刺激が強すぎる場所だったが、


 この辺境のダンジョン都市自体がそういう場所。


 慣れるしかないのはよくわかっていた。


(しかし……)



 テルは少し疑問だった。

 

(魔王存在が滅びて、リミナルダンジョンができただって? 大時計塔の基部のダンジョンは、千年以上前からあるはずだけど……)


「帰ろっか」


 テルの思考は、レカの優しげな一言でかき消えた。


 テルは、これから河を渡って、

 大時計塔の根元あたりの自宅まで行かねばならない。

 この距離感も貴族にとって、

 貧民街へ訪れるモチベーションを砕く一員だ。


 それでもテルは本当に疲れた時しか

 馬車を使わないから、大したものだった。

 

 さて、レカは娼館の方に顔を出して、

 何かトラブってないか見回りを……。



 そう思った矢先。

 レカは背後に気配を感じた。

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