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マリオネットとスティレット  作者: 北條カズマレ
第六章 英雄の苦しみ
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第四十七話 雪の闘技場(後)

 笛の音は、明らかに警告だった。

(こ、これは……)

 テルはその人影の多さに驚愕した。囲まれた。逃げ道はない。子供達は怯えた様子を見せる。テルはレカたちから離れ、子供たちを雪に覆われた闘技場の中央にまでゆっくりと誘導し、状況を把握しようとした。

 多数の冒険者が、あの夜の砲撃で崩れた箇所に冒険者たちが半月状の陣を組み、彼らを取り囲もうとしている。十人ほどだろうか。銀色に光る装備に身を固め、ほとんどが短剣か短めの剣を腰に下げている。雪に照り返す冬の日差しが鎧を淡く照らし、遠くから見るといくつもの虹色の光の点が踊っていた。この無用なまでに美しい幻のような照り返しに、レカですら彼らの接近に気づけなかった原因が隠されているのだろう。

(不可視魔法……?)

 テルはその考えに至る。学院で習ったことがある。禁止魔法だ。あまりにも強力すぎるということで、暗殺ギルドから取り上げられたその魔法は、冒険者ギルドにおいて密かに受け継がれていたのか……。

「まったく、定時連絡がないから来てみれば……侵入者が子供連れで雪合戦とは」

 言葉を発したのは、冒険者たちの先頭に立つ小柄な半獣人だった。猫のような耳と、白銀色に輝く髪が特徴的だ。子供のように背丈が低いが、緑がかった瞳には年齢不詳の冷静さが宿り、若い外見と不釣り合いな威厳を放っていた。

 積もった雪を真昼の太陽が照らす静寂の中、半獣人の冒険者の視線がガズボに向けられる。

 半獣人の視線がレカたちに向けられる。

「ここの警備をしてた冒険者はどうした?」

 レカがシャルトリューズを見て、シャルトリューズがガズボを見て、ガズボがへへと得意そうに鼻を鳴らし、雪の残る分厚い毛皮のコートをはたきながら、上機嫌に答える。

「うるせーからこの触手女の毒で寝かせてふんじばって地下通路に放り込んどいたぜ!」

 レカは額に手をやって空を仰いだ。ため息が白い息になった。

「あっちゃー……」

「そうか……」

 小柄な半獣人もまたため息をついた。レカのリアクションを確認していたテルは、彼に視線を戻した。この人物が誰であれ、相当な実力者であることは間違いない。だがそれでも、レカ、ガズボ、シャルトリューズという三人の危険人物を同時に相手にするとは……普通の冒険者なら考えられないことだ。

(な、何か勝算が……?)

 半獣人は穏やかな表情のまま、右手をゆっくりと持ち上げた。背景がレンズを通したように、ぐにゃりと歪んだ。

「『重力法則ロウズ・オブ・グラヴィティ』、暗黒物質集積偏在化マイナー・アトラクション

 それは低い声で繰り出された。テルや子供達は、少し距離を置いた位置にいた。だからその能力が発揮されたのは、レカ、ガズボ、シャルトリューズの三人だけだった。彼らの周囲の空気が歪む。シャルトリューズの体がガズボの方に引き寄せられる。レカもガクンとバランスを崩し、一歩だけ、やはりガズボの方に足を出して体を支えた。

「なっ…!?」

 レカが驚きの声を上げる。彼女の体が、意思に反して雪の上を滑るように動き始めた。重心を保とうとするが、ジリジリと引き寄せられていく。

「え、えー、な〜にこれ……」

 シャルトリューズも同様だ。三人は互いに近づくように集まっていく。テルは目を見開いた。これは魔力による何らかの操作だ。しかし彼が学院で知識としてだけ学んだ既存のどの魔法とも、それは異なっていた。

「フフ」

 小柄な半獣人が笑った。

「やはりここまで体重に差があると、一番重い人間が中心になるか」

 既に三人は引き合い、ガズボの巨体に押しつけられるように密着していた。まるで彼の大きな体に女性二人が抱きつく格好。

「どうしたんだテメェら!? 急にサカりやがったのかメスども?」

「ふざけんじゃないわよー……っ!? ぐうっ……」

「く、くっそ、あーしの力でも……」

 シャルトリューズとレカがガズボのコートにめり込んで行く。そしてガズボが膝をついた。

「おぎぎ……お、重い、か、体が……」

 ガズボが呻き声を上げる。レカもシャルトリューズも、彼の毛皮コートに押しつけられて身動きができない。

「くっせ! 洗ってんのかこの毛皮のコートよおぉ」

「うるせえ、離れろ姐御ぉ! あのチビを食ってやる……っ!」

 巨大な獣人も、重力に逆らうことができず膝をついた。レカは一瞬だけテルの方に視線を送った。それは「あわてるな」と言っているようだった。テルは冷静に相手を観察する。ここまで強力な魔法。その正体は不明だが、操作は高度、素早い発動、最小限の言葉での詠唱、そして的確さ……相当の実力者だ。

「君は貴族のようだね?」

 半獣人の視線がテルに向けられた。自然、グッと拳に力がこもる。背後には子供たちがいる。この場ではもうテルしか交渉役にはなれないようだ。穏やかな口調と視線だったが、緊張を感じた。

「は、はい……」

 テルは穏やかだが厳しさを纏った視線に負けないように目を合わせた。その冒険者は小柄ではあるが、体の所作には何十年もの経験を重ねたような風格がある。猫の耳に、うっすらと黒く染まった鼻頭。獣人の血を感じさせる外見だが、混血の獣人年齢は判断が難しい。見た目は自分と同年代だが、その雰囲気ははるか年長者のものだ。

 そして最も目を引いたのは、胸元に輝く虹色の光沢を持つ金属のエンブレム。テルは背筋に冷たいものを感じた。それは白金剣級冒険者、この街で最高位の冒険者にしか与えられない証だった。

「あ、あなたは……」

 冒険者ギルドが定期的に開催するパレード、その主役として、全身に鎧を着込んだ小柄な姿が思い浮かぶ。馬上で装飾がついたヘルムを被っていたのは、まさしく目の前にいる人物だと、テルの中で繋がった。

「君は、なぜここに?」

「えっと……」

 この街の最重要人物の一人であると気づいた瞬間、テルはドギマギしてしまう。いやそもそも自分達はどうやら不法侵入の身の上らしい。テルはちらりとレカの方を見た。彼女はガズボの毛皮に埋まりながらも、妙に落ち着いた様子で……というよりも、少し呆れたような顔をしていた。白い顔が半分だけガズボの汚れたコートに埋まった状態で、レカがうめく。

「エ、エリオンさんよぉ、とりあえず、反省したし、あーしだけでも自由にしてくんね? 子供たちも不安そうだし……」

 シャルトリューズが抗議の声を上げる。

「ちょ、レカちゃ……ずるいでしょ……それって……」

 ガズボも毛皮に潰されながら叫ぶ。

「姐御ぉ、俺らだけ牢屋にぶち込ませるつもりかよぉ、一緒に捕まろうぜえ」

 半獣人、エリオンと呼ばれた冒険者は、ため息をついた。口から漏れた白い息が冬の空気に溶けていく。エリオンはレカを指差し、再び術式を唱えた。

反重力中間子アンチグラビトン付与アサイン

 レカの体だけが急にゴムに弾き飛ばされたように離れた。見えない力が急に消失したのだ。彼女は雪の上にどさりと転がり、体をバネにして一瞬で立ち上がった。しかし他の二人はまだ重力に縛られたままだ。

「ふうっ……たく、ひでえ匂いだったぜ」

 レカが白い粉雪をはらいつつ、子供達と冒険者たちの間に立ち塞がる。

「はあ、相変わらずあんたのアーティファクトの能力はすげえな」

 エリオンはにこやかに答える。

「大人しくしてくれて助かったよ」

 小柄な半獣人、白金剣級冒険者、「エリオン」という名、そして驚異的な能力……。テルはその名を口にする。

「白金剣級冒険者、『唯一なる方法ザ・リフト』エリオン……?」

 エリオンがテルに笑みを向けた。

「そういう反応は久しぶりだよ、なにせギルドとダンジョンの往復だから、新しい人に会わない」

 エリオンは握手を求め、テルは貴族の礼法にのっとって応じた。

「テル・アルエイシスです」

「ほう、あの発明王アルエイシス卿のご子息か」

 エリオンは大袈裟な驚きの表情を見せた。そばに立つとテルの方が10センチほど高い。パレードの馬上にまたがる威厳ある姿からは想像もできない身長の低さだ。それでもテルはその巨大な存在感に圧倒されていた。

「ふむ。なぜここにいるのかとか、彼らとの関係とかに興味はあるが……」

 彼はそこで言葉を切り、レカや今ももがいている亜人種ふたりの方をちらりと見る。レカはバツが悪そうに頭をかいていた。

「すまん、こいつらはあーしの部下だ。もう勝手はさせねえから自由にしてやってくれ。あと、子供たちを救貧院まで送らにゃあ……」

「それは部下たちに任せよう」

 エリオンは重力操作を解除したようで、ガズボとシャルトリューズが雪の上に倒れこんだ。彼らは自由を取り戻し、深々と息を吸い込んでいる。

「ぐぅ、ひでぇ目にあったぜ……何だあの重さは……」

「不法侵入ですよ! あなたたち! そこになおりなさーい!」

 エリオンの後ろから緑髪の少女が飛び出してきた。冒険者の制服に身を包み、剣を帯びた彼女は、レカの姿に気づいて足を止めた。

「あ……ああっ!? あなたはこの前ここでわたしを助けてくれた人じゃないっすかー!」

 彼女はまるで古くからの友人に会ったように顔を輝かせた。レカは苦笑する。

「よお、元気みてえだな。腕は大丈夫か?」

 緑髪の少女は、エリオンの制止にも構わず、レカに駆け寄って両手を取った。

「わー!? わたしの命の恩人さん!! あなた様こそお怪我とか大丈夫でしたー!? なんでこんなとこいるんすかあ!?」

「ッハハ、これはこれは……」

 レカはされるがままになっていた。少女は興奮気味に続ける。

「わたし、ティトゥレーって言います! 今度冒険者ギルドの出立式なんです! ぜひきてください! いつか金槌級冒険者みたいに強くてカッコいい冒険者になるのが夢なんですよ!」

 怒涛のような言葉の数々の中に、あるワードを聞いた瞬間、レカの表情が僅かに変わった。テルは見逃さなかった。彼女の笑顔が一瞬だけ凍りついたのだ。しかしすぐに明るい笑顔を取り戻し、少女の肩を叩いた。

「おう、頑張れよ!」

 緑髪の少女はさらに饒舌に話し続ける。

「いやあ! この前はほんとーにやばくって、あなた様がおられなかったら多分あのでっかい獣人に食い殺されてたっすよ! それをあなた様が……」

 彼女の視線が突然恐怖に変わった。ガズボが雪をはらいながら近づいてきたのだ。

「何だってぇ?食い殺されるとかなんとか……」

「わああああ!! 出たあああああ!!」

 その瞬間、エリオンが再び重力操作を使い、ティトゥレーとガズボを同時に地面に押しつけた。

「うぐっ!?」

「おい、はしゃぎすぎだぞ。慎みを持て。任務中なのだから……おい、子供たちを保護してエスコートしろ。目的地は暗殺ギルド管理下の救貧院……」

 エリオンがテキパキと指示を飛ばす。レカはその様子に安心した様子を見せる。

「……詰所で少し絞られることは覚悟してるぜ。あのバカどもがあんたの部下に怪我させてなきゃいいが……」

 エリオンは雪に押しつけられたティトゥレーを引っ張り上げる。彼が触れただけでティトゥレーは体の自由を取り戻し、何の問題もなく立ち上がることができた。しかしガズボはまだ動けないようで呻いている。シャルトリューズはすっかり従順になって、虹色に輝く銀色に鎧の冒険者たちに媚を売るように視線を送っている。エリオンは白いため息をついた。

「貧民街と中央街の間の衝突の混乱を避けるため……一週間前にこの街始まって以来の大事件、ジャドワ及び獣人傭兵部隊武装蜂起未遂事件があった場所であるここで子供たちと雪合戦がしていた。そのために警備していた鉄錠級冒険者2名を、触手族の催眠ガスで眠らせた、と」

 彼はレカをじっと見つめる。

「……しかも、その事件の中核として活躍した暗殺ギルドの非公式構成員であるキミと、冒険者ギルドが懸賞金をかけている犯罪者ガズボ、それから街の評議会の重鎮アルエイシスの子息と一緒に……?」

 レカは屈託のない笑顔で答えた。

「おう、そーだよ」

 テルは頭が真っ白になった。全てが把握されていた。誤魔化す方法など思いつかなかった。エリオンはピシャリと言い放った。

「うん。まあ、アウトだな。……連行する。子供達は任せろ」

 ティトゥレーは悲しそうな表情を浮かべた。命の恩人が捕らえられることが確定したと思ったのだろう。テルも心配そうにレカを見る。だがレカはニヤニヤしていた。ガズボとシャルトリューズも同様だ。テルは困惑した。大丈夫なのだろうか?

 エリオンは真剣な表情でレカに近づくと——突然、彼女の頭をがっちり小脇に抱え込んだ。

「ああっ!? やーめーろーよー! エリオンの兄貴ぃ〜」

 それはまるで子供じみたふざけ合いだった。エリオンは笑いながら言った。

「このクソガキが! こんな政治的にヤバい場所で雪合戦してるなんて、流石に叱らなきゃいかんからなあ」

 テルは驚愕の表情を浮かべた。まるで同じ組織の先輩後輩のようなふざけ合いに、状況が理解できなかった。ティトゥレーも同様に困惑している。しばらくじゃれついた後、レカはするりとヘッドロックから抜け出した。

「ちょ、ちょーっとすまん、みんな。この立場ばっかりで組織の奴隷のジジイ冒険者と話してくるわ」

 そう言って、レカはエリオンを連れて闘技場の隅へと歩いていった。残された者たちは雪の中に立ち尽くし、互いに戸惑いの表情を交わした。ティトゥレーが困ったように微笑み、「あ、あの、ティトゥレーっす、ども……」と言った。テルは困惑しつつ、他の冒険者たちが子供たちを優しく闘技場から連れ出すのを確認していた。その間、テルは二人の様子を横目で確認する。闘技場のアリーナ壁際、誰も寄り付かない雪の積もった観客席の下で、レカとエリオンが何か真剣な話をしている。距離があって言葉は聞こえないが、レカの表情が一瞬で凍りついたのを見逃さなかった。

 時折レカが肩を震わせ、何かを必死に否定するように首を振る。エリオンは彼女の腕をそっと握り、静かに何か言葉をかけている。冒険者ギルドへの忠誠と暗殺ギルドへの所属という相反する立場の二人が、重い秘密を共有しているようだった。

(まさかレカが、エリオン氏と旧知の仲だなんて……)


 そのとき、テルはゾクっとする感覚を得た。レカもそうらしく、エリオンとの会話を中断して振り返る。その目線の先で、鎧を着込んだ冒険者たちの一団が二つに割れる。そこからあらわれたのは。一人の女性だった。赤い。それが第一印象だった。浅黒い肌、燃えるような長髪、そして身体中に埋め込まれた赤銅色の歯車。本来人間の体に埋まるはずのないそれが、手首から肩、そして首筋にかけて皮膚から覗いている。

(機械……?)

 テルは魔法科学ギルドで運用している自動機械人形を思い浮かべた。無理もない。まるで時計の秒針のように、その女性はカクカクと不審前に動いていた。雪を踏みしめる足音さえ、規則正しい機械のような正確さで刻まれている。だんだん近づいてくると、テルよりずっと大きいのがわかった。背の高いガッチリとした体格の女性だ。触手の分を抜けば、スラリとしたシャルトリューズくらいに高いかもしれない。赤髪の影から鋭いエルフの耳がわずかに動き、周囲の状況を探る。黄金の瞳が場の全員を一瞬で見渡し、無感情に状況を分析しているようだった。

「エリオン、予定の時間を超過している」

 女性の声は感情を欠いていた。響きには何か非人間的な要素が含まれていた。冒険者たちが、彼女に向かって軽く会釈する。レカとエリオンの会話が完全に中断された。二人は入り口の方を見る。エリオンは苦笑しながらその女性とレカを見比べた。

「ああ、サラ。少し旧友との再会があってね」

 レカは笑顔を作りつつも、この「サラ」という女性から目を離さなかった。何か危険な、あるいは異質な気配を感じている様子だった。赤髪のサラは抑揚のない声で言った。

「帰還時間だ。リミナルダンジョンの調査報告が評議会から要請されている」

 サラは淡々と言う。エリオンに向けて話しているはずなのに、その視線はレカから離れない。レカは挑戦的に視線を返し、二人の間に目に見えない緊張が走る。エリオンがその間に入るように立ち、状況を和らげた。

「わかった。行こう」

 エリオンはレカに軽く手を振り、テルにも会釈を送った。彼は困惑して、

「あ、えと、拘束とかは……?」

 と訊ねたが、エリオンは軽く振り返って答える。

「不問だ。昏倒していた警備の者も、怪我はなかったようだしな。問題にはしないさ。ギルド間でなるべく揉め事は無し、そうだろう? アルエイシスの子息よ……」

 冒険者たちが去り際、ティトゥレーはレカに向かって元気よく手を振った。

「レカさん! 今度ちゃんとお礼がしたいです! 今度のパレードに来てくださいね!」

 その無邪気な笑顔に、レカは無理に明るく返そうとするが、表情のどこかに沈痛さが混じっている。テルはそれを見逃さなかった。最後に、サラが振り返ってレカを見つめた。その黄金の瞳に、レカは身震いするような不安を感じたのか、僅かに体を強張らせた。

 冒険者たちが去った後、テルはレカに近づいた。

「レカ、あの白金剣級冒険者と知り合いだったんだね」

 レカは少し遠い目をしていたが、テルの声で我に返ったように笑った。

「まあ、昔の知り合いってやつ」

 その笑顔の裏に隠された何かを、テルは感じ取ったが、それ以上は聞かなかった。彼女が話したくないことを無理に聞き出すべきではないと思ったのだ。


 ガズボとシャルトリューズを貧民街に帰し、テルとレカは救貧院に向かう冒険者と子供達に追いついた。いつもは警戒の対象でしかない鎧姿の冒険者にエスコートされる体験は、子供達を喜ばせたようだ。昨夜の惨劇の恐怖が薄れているといい……。レカはそう願った。夕刻近くまでテルは救貧院で過ごし、それから橋へと戻っていった。キナはまだ目を覚ましていなかった。

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