表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マリオネットとスティレット  作者: 北條カズマレ
第四章 冒険者のプライド
39/60

第三十六話 拝魔王教

 貧民街の散歩貧民街の石畳を踏む二人の足音は、朝の喧騒に溶け込んでいった。レカは前を歩き、時々振り返ってテルの様子を確認する。シャルトリューズから貰った深緑色の上着を着たテルは、貧民街でもさほど目立たなくなっていた。実際、似たような格好の人間が忙しそうに走り回っているのを見た。

「すまねえな、朝から巻き込んじまって」

 レカはポニーテールを揺らしながら振り返った。テルは小さく首を振る。

「うん、大丈夫だよ。でも朝から色々あったね……」

 二人は市場の方へと足を向けた。朝の露店が立ち並び、獣人の商人たちが威勢のいい声で呼び込みをしている。活気のある喧騒が、先ほどの重い空気を少しずつ洗い流していく。

「今日は休日だったんだろ?  悪かったな……そうだ、何か腹減ってるだろ?」

 レカが立ち止まって言う。テルは少し驚いたような顔をした。

「え? うん、まあ……朝食抜きだからね」

 レカは本当にバツが悪そうな顔をした。しかしすぐに気を取り直して、

「よし、決まりだ」

 と手を打った。

「ちょっといいもの見せてやるよ」

 レカは急に明るい表情になり、テルの手を取って市場の中へと引っ張っていった。人々の間を縫うように進む。レカはときにすれ違う人に挨拶を交わしながら。二人は市場の奥へと向かっていく。誰が決めたわけでもなく自然発生したような市場は街の正規の設計図には載っていない迷宮だ。レカはそれを自分の庭のように進んでいき、手を引かれるテルは、なにか不思議なナビゲーションに導かれているようだった。商人たちの呼び込み、値切り交渉する客の声、喧嘩の怒声、小さな子供たちの笑い声や泣き声。時折、冒険者ギルドや傭兵ギルドの巡回隊が通りかかると、一瞬だけ声が小さくなり、彼らが去るとまた元の賑やかさに戻る。テルには、この場所にこの街のエネルギーが凝縮しているように感じた。それは決していいものではないのだが、なにか、テルにはこの街を愛する根拠になるような気がするのだ。

(きっとレカもそうなんだろうな)

 なぜかそう強く信じられた。そうでなければ、こんなウキウキした様子で雑踏をすり抜けるはずがないのだ。

「おっ、レカじゃねえか!」

 やがてレカが止まると、赤茶色の毛皮に覆われた獣人の男が声をかけてきた。二つのツノは、牛に由来する種族であることを示しているが、混血のせいか正確にはわからない。

「 今日は随分と上等な若旦那連れてきたな!」

 彼の店には、色とりどりの果物が積まれている。レカはテルをぐいっと前に押し出した。

「へへ、こいつはいいやつさ! 救貧院で絵を描いたりするんだ!」

 レカはテルの肩をぽんと叩いた。テルは何と言えばいいか分からず、ぎこちない笑みを浮かべる。

「よし、じゃあサービスだ!」

 獣人の男は、真っ赤なリンゴをひとつテルに手渡した。テルは慌てて礼を言う。「あ、ありがとうございます」

 その言葉遣いの丁寧さに、獣人の男は満足そうに頷いた。

「礼儀正しいじゃねえか。レカの友達なら大事にするよ」

 レカはニヤリと笑い、コインを渡すとテルを引っ張って先へ進んだ。りんごをかじる暇もない。いくつもの露店を通り過ぎると、小さな広場に出た。そこには、ドワーフの老人が営む屋台があった。

「ここだよ。貧民街でイチバンのご馳走さ」

 ドワーフの老人は、レカを見るなり笑顔になった。

「おや、レカ嬢じゃないか。今日は珍しい友達を連れてきたね」

「こいつにはぜひ食わせたくてな。前にやってたやつを頼む」

 老人は頷くと、小さな石窯から焼きたてのパンを取り出し、それを大きく割り、中に特製のスープを注ぎ入れた。更に具材を加え、素早く包み直して二人に渡す。「さあ、召し上がれ」

 レカはニンマリとして、テルにそれを渡した。

「これがうまいんだぜ」

 テルはそれを受け取ると、おそるおそる一口かじった。瞬間、目が見開かれる。「うわっ、これ……すごく美味しい!」

 外はカリカリとして中はふんわりとしたパンの中から、濃厚でスパイシーな香りのスープが溢れ出す。素朴ながらも、思わず唸るような味わいだった。

「だろ?」

 レカが彼女らしい悪戯っぽい笑みで応えた。

「貴族の屋敷じゃ食えねえ味だろ?」

 レカも自分のを頬張り、満足そうに食べ始めた。二人は広場の端にある小さな石の壁に腰掛け、朝の陽射しを浴びながら食事を続けた。しばらく黙って食べていると、テルがふと顔を上げた。

「シャルトリューズさん……トラウマってやつなのかな。すごく辛そうだった。あの支配人がなにを言っていたのか知らないけど……」

 レカはパンを口に含んだまま、少し沈黙した。空を見上げてから、やがて呟くように言った。

「あいつぁ、触手族の最後の生き残りなのさ。それも純血じゃなくて混血。そのせいで苦労したみたいだぜ?」

 テルは険しい顔で静かに頷いた。

「そう……。あの店の人、シャルトリューズさんが仲間を殺したみたいなこと言ってなかった?」

 レカはテルをチラリと見て、微かに眉を寄せた。

「テル、あまり裏の人間の過去を知ろうとするもんじゃねえよ」

「あ、うん……」

 テルは少し気まずそうに黙り込んだ。レカは自分の口調を悔いたのか、少し優しい声で続けた。

「……まあ、あいつの過去は複雑だ。あーしが知らない部分も多い。あの支配人は付き合いが長いから、今日ちょっと物言いが悪かっただけで、また面倒を見てくれるだろうさ。ちゃんと館の片付け手伝ってるといいが。しばらく謹慎だな」

 テルは食べるのを止め、遠くを見つめた。テルはまだ心配そうに言う。

「自傷行為みたいなことを……」

「ああ」

 レカは食べ終わったパンの包み紙を丸め、腰のポーチにしまった。テルから見るその横顔は、青空の下ではあらわにならないこの街の闇を、全部知っているかのように映った。

「いつものことなんだ」

 ふとレカはポニーテールを結び直しながら、言いにくそうにしている。

「あー、ところでなんつーか……」

 テルはじっとレカを見つめた。こういう時は待っていた方がいい。それが幼馴染関係で学んだことだ。茶化すようなことを言いすぎると、レカ自身、不真面目な方に流れてしまうようだから。それはあまりよくないようだ。やがてレカがゆっくり話し始めた。

「あーし、テルに頼りたいんだけどさ……頼り方がわからねえんだよ。今回みたいに、いきなり窓から連れ出すみたいなやり方で頼るのは、迷惑かな?」

 少し俯いて、赤い瞳をチラチラ上目遣いで向ける様子に、テルは吹き出してしまう。テルはちょっと吹き出してから、優しく微笑んだ。

「そりゃあびっくりしたし、毎日これじゃあ困るけどさ。でも刺激的だった。今頃屋敷は大騒ぎだろうけどね。……とにかくレカが困った時に僕を頼ってくれるのは、嬉しいよ。方法はこれから一緒に見つけていけばいいんじゃないかな」

「マジかよ」

 レカは照れたように顔を背けた。実際そうなのだろう。テルから見て、この前の闘技場の一件以来、レカが二人に関係性を変化させようとしているのは分かった。以前は精一杯甘えてくるくせに、肝心な部分では踏み込んで来ない、踏み込ませない人だった。前から勝手な部分の多い人だった。アトリエに勝手に入ってきて散らかしたり、いきなりからかってきたり……。テルは苦笑する。それでもこれは成長なのだ。以前のレカは、救貧院でのリリアを介した活動以外、テルを自分の仕事に関わらせようとはしなかった。しかし今回は、不器用ながらも頼ってくれた。やり方はあまりにも杜撰だったかもしれないが、一回くらいなら笑って許そう。テルは心からそう思った。

「お互い成長だよ、レカ」

 テルの言葉に、レカはポニーテールを揺らしながら笑った。その顔は今まで見たどんな時よりも赤くなっていた。

「はは、なんだよ、へへへ……」

 なんだかテルは面白くなってきて、畳み掛ける。

「この食べ物、美味しかったぁ! まあよかったよ、今朝は。ありがとね」

 するとレカは急に立ち上がり、そっぽを向いて歩き出した。テルはあれっと思って追いかける。

「え、ちょ、ちょっと待ってよ! レカ……」

 テルには全く訳がわからなかったが、転移行動というやつだった。受け止めきれないくらいの感情を前にして、場違いな行動をとるという、アレ。レカはまさしく、受け止めきれないくらいの照れ臭さを感じていた。耳まで赤くなっていたが、テルが気づくより先に、レカが気をそらすのに成功する。

「……最近増えたよなあ、ああいうの」

「え?」

 言われてテルは初めて気がついた。人だかりだった。貧民街の汚れがたっぷり染み付いた煉瓦の壁の前で、十数人が集まり、一人の老人を囲んでいる。ボロを纏った浮浪者たちだ。彼らの目は虚ろで、汚れた衣服からは生活の匂いが漂っていた。やがて見ていると、老人は港湾で使うような木箱の上に上がった。不自然に綺麗で丈夫そうなそれは、明らかに最近港湾地区から盗まれたものであることがわかった。

「聞け! 聞け!」

 やがて、老人は杖を振り回しながら叫びはじめる。

「魔王存在ヨトゴォルの声を聞け!  リミナルダンジョンこそが我らの帰るべき場所なのだ!」

 その声は弱々しく震えているが、信念だけは驚くほど強い。なにか、聞くものの胸に確信を生じさせるような響きがあった。

「魔王存在ヨトゴォルは、お隠れになるとき、われわれ全ての存在のために、リミナルダンジョンを遺して下さった! 我々はリミナルダンジョンに帰るべきなのだ! あれこそが救いの方舟だ!」

 レカとテルは遠巻きに聞いている。道ゆく獣人たちは、みんなあの老人の声が存在しないかのように通り過ぎていく。そんな中で、どのギルドにも属しておらず、亜人種のコミュニティからも追いやられていることが明らかな、人間の物乞いたちばかりが老人の声に耳を傾けている。

「あれ……」

 テルが首を傾げた。

「あの人、前に街角で見かけたことがある。たしか以前は魔王存在の脅威を説いていたはずなのに……」

 レカはきょうみなさそうに、

「ああ、あのジジイか。前は『魔王が街を滅ぼす』って警告してたのに、今じゃ『魔王に従え』だもんな。そんなもんだって。ここら辺で何かを喚いてる奴は……リリアを尊敬するよ。ああいうのにも、雨の時には屋根や食料を提供するから」

「そう……だよね」

 テルは少しレカの言い方に引っ掛かるようなものを感じた。老人は続ける。

「リミナルダンジョンこそ我らが救いの地! 冒険者ギルドにだけ独占させてはいかん! リミナルダンジョンは楽園に通じている! 我々はそこへとエクソダスしなければならないのだ!」

 その熱狂的な言葉に、集まった群衆からも、

「そうだ!」

「冒険者どもに独占させるな!」

 という声が上がる。老人の説法は次第に過激さを増していった。

「オイオイ……」

 レカは苦笑してみせた。大ギルドを公然と批判するような物言いが許されるはずもない。案の定、誰が呼んだのか知らないが、すぐに冒険者ギルドの治安維持パーティが現れ、老人を取り囲む。白い鎧の威圧的な男たちに囲まれ、人だかりは狼狽しているようだ。

「この集会は許可を得ているのか?  拝魔王教の違法な布教活動は認められていない!」

 リーダーと思しき冒険者が冷たい声で言う。老人は抵抗しようとしたが、あっという間に取り押さえられてしまった。周囲の群衆は散り散りになり、あっという間に日常の風景が戻った。

「終わってんなあ、この街は。あんな終末思想まで流行り始めてよお」

 レカは呟いた。テルは驚いたように彼女を見た。

「どうして? そんなこと言うもんじゃないよ」

 テルはじっさい、本当に驚いていた。テルはこの街が好きだった。心の底から好きだった。あれだけ臭いはずの河も遠くから見た時はきれいなこととか、貧民街の路地裏に捨てられた桶に自生する小さな花々とか、娼館街の色とりどりの魔光灯でライトアップされた看板とか……。みんなが汚いと思っているものの中にも、美しさがある。それは彼の絵のテーマでもある。彼はこの街の美しさが好きだったのだ。そしてレカと、その感覚を共有できると思っていた。だから、彼女がこの街に絶望を感じていることに驚いたし、それを口にすることに、なんだか許せない気持ちを感じたのだ。

「……あんまり気軽に絶望を口にするのは、よくないことだよ」

 彼の言葉に、レカはピクリと眉を動かした。

「気軽に?」

 一瞬、彼女の目に冷たい色が宿る。しかしテルに向けられたその光は、収まった。テルは少し困惑した。でも間違ったことは言っていないはずだ。そう思った。レカは一呼吸の間をおいて、負けを認めたように、

「……まあ、子供には言わねえけどよ」

 とだけ言った。二人は歩き始めた。老人がまだ捕まっている様子を尻目に、路地を曲がった。人通りがまばらになってきて静かになったせいで、なんとなく気まずい沈黙が耐えられなくなり、テルは思い出したように口を開いた。

「ね、ねえレカ、魔王存在って何なんだろうね?」

「さあ。すでに歴史だろ。暗殺ギルドの誰もそれについては話さねえ。ボスも含めてな」

 レカの返答はぶっきらぼうだったが、テルは考えこむような仕草を見せた。

「五十年前に滅びた人類の脅威……その真実の姿は誰も語らない……そもそも実在を疑問視する意見もある……。学院の歴史の時間ですら、僕もろくに教わってないんだ。父さんは明確に否定してる。まだ存在するとか、復活するだなんてのは迷信だ、とっくに滅びたんだって……」

 レカは肩をすくめただけだったが、テルは続けた。

「五十年前、勇者存在は、魔王存在を倒し、魔界と呼ばれていた森林の奥地の亜人種の国は滅びた。それ以降、リミナルダンジョンだけでなく、この街の工業が栄え始めた。亜人種の奴隷がたくさん手に入ったからね。今の発展はそのおかげ……。それが歴史的事実。僕の父さんが生まれる前の話だ。でもタティオンさんは当事者でしょ?」

 ぴくっと、レカが初めて興味ありげな反応を見せた。

「そう、レカ。君のギルドのボスは、勇者パーティ、つまり魔王討伐隊の参加者だからね。冒険者ギルドにも、同じパーティメンバーの人がまだいるんだってよ? それなのに、魔王存在については全然伝わってないんだ」

「あーしもボスがその時のことについて話すのを聞いたことがない」

 レカは初めて意味のある返答をした。テルの話はどんどん進む。

「でしょ? 学院の図書館にも記録がないんだ。アルエイシス家の書斎の古い本には、かろうじて魔王存在の恐ろしさが描かれている。民間伝承レベルだけどね。正確さはない。真っ黒なドラゴンの姿で描かれている絵本を覚えているよ。子供の頃、母が読み聞かせてくれたんだ」

 テルの表情には、懐かしさと不思議さが混じっていた。レカはテルの話を黙って聞いていた。彼女の頭には、ある暗殺対象の最期の言葉が蘇っていた。魔王の脅威を恐れて震えていたマゾンの顔が。

「そう言えば、さっきハーマンも何か言ってたなぁ。拝魔王教に気をつけろって」

 テルの言葉に、レカも少し表情を曇らせる。

「ふーん」

 彼女もまた考え込むようにうなじのあたりに手をやった。

「あーし、あのお坊ちゃんのカッコ悪いところしか見てねえけどよぉ。あれでもこの街有数の貴族の跡取りだろ? そいつが適当なこと言うとも思えねえ」

 レカの頭の中で、「魔王存在」という単語の脅威レベルが上がっていく。もし見回りの際に拝魔王教の動きを察知することがあったら、もっと気を付けてみるか……。



レカとテルが散歩を続けていると、路地の先から賑やかな足音と子供たちの笑い声が近づいてきた。レカはスリではないかと一瞬身構えたが、すぐにその笑い声の主を認識したようだ。

「まーた奴らか」

 黒や茶色の耳を持つ獣人の子供たちが、小さな群れを成して走ってくる。テルにはみんな同じように見えたが、レカは一人一人の顔と名前を把握しているのが分かった。二人が歩いている路地は狭いから、避けた方がいい。避けなかった者の巾着を、無理やり隙間を通る時に掠め取るのがよくある手口だ。

「おっと」

 テルは壁に身を寄せた。子供たちはレカに適当に挨拶すると、テルを気にもとめずに走り去っていく。その中の一人がテルの袖を引っ張って、「あれ、なんか変! いつもの服じゃないでしょ!?」なんて言っている。テルは困ったように笑い、レカを見た。彼女は腕を組み、子供たちを値踏みするように見つめていた。その視線には優しさと警戒心が入り混じっていた。

「オマエら手ぶらか? またスリに戻ったのか? リリアんとこの新聞配りの仕事があんだろーが」

 レカの声は優しいながらも刺すような鋭さがあった。子供たちは互いに顔を見合わせ、猫耳の少年が答える。

「違うよ! 今日スリしてねーよ! オレたちカネ稼ぎの新しい方法を教えてもらってきたんだ!」

「はあ?」

 レカは興味なさそうに返したが、テルにはその声に含まれる緊張感が分かった。子供たちは興奮して口々に話し始める。

「でっかいおじさんがさ」

「傭兵ギルドから金掻っ払う方法教えてくれるって!」

「手付け金貰えるんだって!」

「登録だけして逃げちゃえばいいんだって!」

 レカの顔から血の気が引いた。彼女の赤い瞳が一瞬だけ危険な光を放った。

「……どこの『でっかいおじさん』だ?」

「あそこだよ!」

 小さな獣人の女の子が指差す先、広場の向こうの酒場の前に、大柄な男の姿が見えた。レカはその輪郭を認識するなり、歯を食いしばった。

「あのバカが……っ!」

 テルの目にも、あの巨漢の姿を見ただけでレカの様子が一変したのがわかった。怒りというより、深い苛立ちと諦めが混じったような表情。そして彼女は、足音がしないはずの暗殺者のブーツでも音が聞こえそうなほどの勢いでズンズン歩み寄っていく。子供達の輪の中、ある路地の突き当たり、一際大きなガズボの姿が、でんとあぐらをかいてそこにあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ