6/297
6幕目 限界オタク
雨宮「あ、戻ってたんだ…」
権常寺「…なんだ?」
雨宮「あのいけおじの名前って…」
権常寺「…多分偽名だが…フォログラマーっていう奴…そんな名前のヤツだ」
雨宮「…そうか…」
権常寺「あ、フォログラマーのあらゆる情報、知ってるぞ」
雨宮「極道を餌に情報を買ってやがる…」
権常寺「ファンだから当然だろ!」
雨宮「…どこまで知ってるのよ…」
権常寺「髪の毛の本数や相方とか」
雨宮「それ…どこで役立つのよ…」
権常寺「さぁ…」
雨宮「…それじゃ…メイリンって知ってる?」
権常寺「ああ、フォログラマーの元パートナーだな」
雨宮「…元パートナー…それじゃ…どこかにいるの?」
権常寺「…この世にはいないぞ」
雨宮「…」
権常寺「だから…そうだな…死んでから、彼はソロで戦場に潜ってるんだ…」
雨宮「…そうか…」
私はもうその話は…やめてほしかった、自分の過去と照らし合わせるように…