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31幕目 がれき
私はがれきの中を探しても、彼の姿は見当たらなかった、ひげ一本すら見つからなかった。
雨宮「あれ…おかしいな…」
そう、ここにはいないように感じた。
雨宮「まさか…死んだかな…」
フォログラマー「わしを死人扱いするな」
雨宮「おっと、急に現れた…幽霊じゃないよな?」
フォログラマー「頬つねってやろうか?」
雨宮「いや、遠慮しとく」
フォログラマー「しかし…派手だな…もっとこじんまりにならんか…」
雨宮「もし、あのままほって置いたら…」
フォログラマー「ああ、この町ごとドッカンだな」
雨宮「本当、ありがとう」
フォログラマー「人のやることだ…これが…」
雨宮「さて…帰りますか…」
フォログラマー「ああ」




