別の場所で起こった出来事・・・3
神宮寺との鉢合わせでバトルになった凌たち。別の場所では他の生徒たちが行動を起こしていた。
ー グラウンドC棟前 ー
綾小路「おっーーーほっほっほっ！！！愉快っ！愉快ですわぁ！！」
伊藤「戸口たちを簡単に倒せましたねぇ！綾小路様ぁ！」
綾小路「私たちのじつりょくを持ってすれば当然のことですわっ！」
狩野「しかし綾小路様・・・戦う意思のない者達に魔法を使ってまで倒す必要があったのでしょうか・・・
戸口達は放っておいてもリタイアしていたのではないかと・・・」
綾小路「何を仰っているの？倒すことに意味がありますのよ！
恐らく試験の評価も変わるはず・・・」
三谷「そこまで先が見えておりましたか・・・感服致します。」
狩野「出すぎた真似をしてしまいました。」
綾小路「よろしくてよ狩野 雄哉さん。この勢いでどんどん進みますわよー！」
三谷「綾小路様、これからどう動かれる予定でしょうか？」
綾小路「B棟2階の1-1に七山 恵さんがいましたわ。彼女、この試験が始まってから一歩も動いてませんわ。」
狩野「なるほど、では次は七山を仕止めに？」
綾小路「それでも良いのですが、七山 恵さんを誘導させて沢渡 凌たちを攻撃させるというのはいかがでしょう？」
伊藤「そんなことできるんですかぁ？」
綾小路「私の話術を持ってすれば容易いこと・・・
彼女は爆裂魔法ばかり練習していました・・・恐らく今もエクスプロージョンしか使えないでしょう。
それ故、まわりの生徒からも、教師からも良くは思われていませんでした。
誉めて誉めて誉めまくればきっと調子にのるはずですわ！
さぁ、行きましょう。」
ー B棟2階 1-1教室 ー
ガラララッ
綾小路「失礼しますわ、七山 恵さん。」
七山「ついに現れたな！私の爆裂魔法で滅ぶがいいっ！」
綾小路「ちょっ！・・ちょっと待ってくださいな！私達は戦いに来たわけではありません！」
七山「来たれ終焉の時よ！大いなる空よ！海よ！大地よっ！」
七山が意味のない呪文を唱えはじめた。
綾小路「私達は七山 恵さんと話をした・・く・・・て・・・え？？？」
綾小路「な・・・何をなさっているの？？？」
狩野「こ・・・これは一体・・・・？？？」
三谷「・・・い・・いつもこんな感じなのでしょうか・・・」
綾小路「わ・・・わかりませんが、気のすむまで喋らせてあげましょうか・・・・」
伊藤「変わってるなーって思ってたけど、やっぱり変な人だねーー。」
こうしてる間にも七山は意味のない呪文を唱え続ける・・・
七山「放て！エクスプロージョン！！！」
ドーーーーーン！！！
綾小路「ぎゃあああ！！！何をするのーーー！！！」
狩野「ぐわあぁぁぁ！！！あれは呪文だったのか！？」
綾小路を中心に大爆発が発生！
綾小路HP-30、三谷HP-30、伊藤HP-30、狩野HP-30
綾小路「な・・・なにをなさるのーーー！！！
私達は話がしたいだけって言ってるのにー！！」
七山「来たれ終焉の時よっ！！」
綾小路「きゃあぁぁぁ！！またはじまりましたわぁーー！！」
狩野「させませんっ！ファイヤーボール！」
炎の塊が七山に命中！！
七山HP-30
七山「大いなる空よ！」
伊藤「このままだとまたやられてしまう！アイスボール！」
氷の塊が七山に命中！！
七山HP-30
狩野「このまま仕止めます！」
七山「海よ！大地よっ・・・ってヤバっ！エクスプロージョン！」
ドーーーーーン！！！
綾小路「ぎゃあああ！！！」
綾小路を中心に大爆発が発生！
綾小路HP-30、三谷HP-30、伊藤HP-30、狩野HP-30
狩野「おのれっ！ファイヤーアロー！」
炎の矢が七山に直撃！！
七山のHP-30
七山「ガハッ・・・思い残すことは・・・もう・・・ない・・・ガクッ」
七山のHPが0になりました。失格です。離脱します。
綾小路「な・・・な・・・なんでしたのあの方は！？バカだとは思っていましたが、ここまで話が通じないとはっ！！」
伊藤「綾小路様ぁ・・・HPやばいっす・・・・」
綾小路「くそ・・・行動を起こしたのが裏目に出てしまいましたわ・・・
一旦ここを離れましょう・・・作戦会議が必要ね。」
三谷「確かに・・・ここからは慎重に行動しなければなりません・・・」
綾小路「三谷 加奈さんの全体回復魔法がなかったら私も失格になっていましたわ・・・・感謝致します。」
三谷「勿体なき御言葉・・・しかし一度しか使えないので現状はどうすることもできませんが・・・」
狩野「とりあえずここを出ましょう。話しはその後に」
ガラララッ
男の声「アイスレイン！！」
綾小路「なにっ！！！」
綾小路を中心に氷の矢が降り注ぐ！！
綾小路HP-30、三谷HP-30、伊藤HP-30、狩野HP-30
三谷「しまっ・・・・」
綾小路、三谷のHPが0になりました。失格です。離脱します。
狩野「あ・・・・綾小路様っ！！！！」
伊藤「おまえは・・・山中！！
真中も！君たちパーティー組んでたの！？」
山中「ああ、さっきな！お互いビビりだから話し合うまでに結構手間取ったけどな！」
狩野「・・・・綾小路様がいないのであれば、私がここにいる意味もない・・・・・」
伊藤「確かにねぇ・・・綾小路様あっての僕らだし・・・」
狩野「仕方がない・・・・リタイアさせてもらう・・・そこをどいてくれ・・・」
真中「・・・・んだから・・・・」
狩野「ん？？？」
真中「逃がさないんだからっ！窓から見てたんだから！！
逃げようとしてる戸口さんたちを魔法で・・・笑いながら！！！」
狩野「な！！！」
山中「まぁそういうことだ・・・リタイアなどできると思うな。
魔法をくらって惨めに死ね」
狩野「ま・・・まてっ！！魔法を無駄にすることはないだろう！！この勝負は君たちの勝ちだっ！この・・・」
真中「もう喋らないで！ファイヤーウォール！！」
狩野「ぐわあぁぁぁ！！！」
炎の壁が狩野たちを包み込む！！
伊藤HP-30、狩野HP-30
伊藤、狩野はHPが0になりました。失格です。離脱します。
真中「・・・・・・・・・・」
山中「・・・・・気がすんだか？」
真中「・・・・・・ちょっと・・・だけ・・・・」
山中「そうか、しゃあ最後まで生き残ってスッキリしようぜ！」
真中「・・・・うんっ！」
ー C棟1階段 2-4教室 ー
凌「よし。そろそろ次の位置表示だな。」
孔美「これからどうするの？神宮寺くんたちには私達の魔法がバレてるし・・・」
凌「考えたんだが、魔法がバレて不利になるのは単独の時だけじゃないか？
パーティー組んでたら誰が何を出すかは直前までわからんし。
それに回数は知られていないんだから、魔法の種類がバレたところで不利にはならない。
むしろあのHPでどうやって戦うのか・・・」
恵美「どんな魔法でも当たれば終わるもんね。」
凌「そうだ。あいつらはどう動くか・・・・
あと綾小路・・・HPと人数ではこちらより有利だ。
ずっと教室に残ってる七山、隠れてる山中と真中。
色々とあるが、次の位置表示を見てから考えよう・・・」
ー 続く ー
