裏切った?裏切られた?
光平を使って戸口たちに致命傷を負わせた凌たち。
次の位置表示を待っていた。
0:03・・・・0:02・・・・0:01・・・0:00!
ピーーーーー!!!!
凌「出た!戸口たちは!?」
孔美「C棟の前で3人固まってるよ!HPが0になってる!」
恵美「リタイアしたらHPが0になるのかな?」
凌「なんとも言えんがそうだと信じたい。
恵美、写真撮っといてくれ。」
恵美「りょーかいっ」
光平「おおっ!写真で残せるのか!」
凌「さて、これでゆっくり見れる。とりあえずまとめてみるか。」
1:沢渡 凌 HP100 場所 A棟1階 食堂
2:大山 孔美 HP100 場所 A棟1階 食堂
3:有田 光平 HP55 場所 A棟1階 食堂
4:落合 恵美 HP100 場所 A棟1階 食堂
5:神宮寺 輝彦 HP40 場所 体育館
6:渡部 浩二 HP40 場所 体育館
7:大国 素子 HP40 場所 体育館
8:坂田 有紀 HP40 場所 体育館
9:綾小路 葉子 HP75 場所 B棟1階 階段
10:三谷 加奈 HP75 場所 B棟1階 階段
11:伊藤 元康 HP100 場所 B棟1階 階段
12:狩野 雄哉 HP100 場所 B棟1階 階段
13:山中 道志 HP100 場所 B棟3階 トイレ
14:真中 有香 HP100 場所 A棟3階 トイレ
15:戸口 由佳理 HP0 場所 グラウンド 離脱
16:江口 智也 HP0 場所 グラウンド 離脱
17:結城 和也 HP0 場所 グラウンド 離脱
18:桐山 康介 HP70 場所 校外脱出 離脱
19:七山 恵 HP80 場所 B棟2階 1-1教室
恵美「待って!康介がリタイアしてる!」
凌「校外に出たらリタイアできるのか。ん?離脱してるのにHPが残ってる!」
孔美「え・・・じゃあ由佳理は・・・」
凌「校外に出ずにHPが0になっているから・・・俺たちの後に追い討ちかけられたんだな・・・」
光平「酷いことしやがる・・・誰がやったんだろうな?」
凌「恐らく同じ棟にいた綾小路だろう。
ん?あいつらHPが回復してる。孔美以外にもヒールを使えるヤツがいるようだな。」
孔美「綾小路さん・・・どうして・・・・」
凌「理由まではわからんが、倒したっていう実績がほしかったかもしれんな。
それか戸口は綾小路に何かしら恨みをかってる・・とか。
こればっかりは本人に聞かなきゃわからんし、ここで話していても仕方がない。
康介に関しても同様だ。気になるなら試験が終わった後に聞けばいい。」
孔美「そうだね。まずは試験を終わらせなきゃね。これからどうするの?」
凌「マップを見たところ、神宮寺たちが体育館にいる。このままでは鉢合わせてしまうから移動しようか。」
恵美「移動ってどこに行くのよ?」
凌「C棟が誰もいない。とりあえずC棟に向けて出発しよう。」
ー 体育館前 ー
神宮寺「沢渡 凌!!」
凌「神宮寺!考えてることは同じだったか!!」
神宮寺「有田 光平!首尾はどうだね?」
凌「光平?」
光平「凌がサンダーボルトとランドマインとテレポート!
恵美がアイスレインとダイヤモンドダストとダッシュ!
孔美がヒールとスモークだ!」
凌「なっ!おまえ!!」
恵美「ちょっと何バラしてんのよっ!」
孔美「光平くんどうして!!」
神宮寺「よくやった有田 光平!キミの就職は保証してあげよう!」
光平「みんなすまねぇ!俺バカだからこうするしかなかった!」
渡部「これでお前たちも終わりだな!大人しくやられるがいい!ファイヤーボール!!」
凌「・・・」
凌は光平の首を掴み、飛んできたファイヤーボールを当てた!
光平「ぎゃあああ!!!何しやがる!!」
光平のHP-30
渡部「なにっ!?仲間を売るのかっ!?ファイヤーボール!!」
凌は掴んだ首を動かして再び飛んできたファイヤーボールに当てた!
光平「あああ!!!ちょっと待てよ!!俺死んじまうよっ!!」
光平のHP-30
有田 光平のHPが0になりました。失格とし離脱します。
孔美「ちょ・・・ちょっと凌くん・・・」
凌「応戦だ!恵美!やりかえせ!!」
恵美「オーケー!!ダイヤモンドダスト!!」
氷の霧か発生!神宮寺たちを包み込む!
神宮寺HP-30、渡部HP-30、大国HP-30、坂田HP-30
さらに全員の移動速度-20 %
神宮寺「ぐわっ!!仲間を盾にして反撃か!やるな沢渡 凌!!」
大国「仕掛けます!グラビティ!!」
重力魔法が凌たちにかかる!
凌HP-15、孔美HP-15、恵美HP-15
さらに全員の移動速度-20%
凌「このまま仕掛ける!」
大国「させません!みなさん目を閉じてください!フラッシュ!!」
大国を中心に光が迸る!!
凌「これは!!目眩ましか!!」
恵美「何も見えないー!」
孔美「凌くんどこにいるのー!」
大国「今のうちに逃げるのです!!早く!!」
・・・・・・・・・・・・・
凌「・・・ようやく視力が戻ったか・・・みんな無事か?」
恵美「だいじよーぶ。逃げられちゃったね。」
孔美「凌くん・・・どうして光平くんにあんなことしたの?」
恵美「当たり前じゃん!裏切ったんだよ!!」
凌「・・・光平は俺を売った。だから俺はアイツを売った。これでイーブンだ。
まぁ光平なりに考えがあったんだろう。神宮寺が就職がどうとか言ってた。光平は自分は合格できないとふんでたんだと思う。
光平が神宮寺に申し出たとは考えにくい。光平は俺たちに会う前に神宮寺たちに会ってしまったと考えたら納得がいく。」
恵美「コーヘーのやつ!!試験が終わったらひっぱたいてやる!!」
凌「まずは現状をどうにかせんとな。神宮寺たちに魔法がバレたのは痛かったが、向こうの魔法を4回も使わせたうえに致命傷も与えれた。こちらが有利なのは変わりがない。
とりあえず動こうか。誰もいないC棟に身を潜めよう。」
孔美「わかった!」
恵美「りょーかいっ!」
ー A棟3階 魔導研究室 ー
神宮寺「ふぅ・・・・・沢渡 凌たちはどうだ?」
大国「・・・追ってきてません・・・・離脱できたようです・・・」
渡部「・・・しかしなぜ目を瞑らなければならなかったんだ?目を瞑ったまま走るのは大変だったぞ?」
大国「・・・・・目を瞑れと言ったのは魔法が発動した時だけよ・・・
目を瞑ったまま走ったら危ないじゃない・・・」
狩野「渡部・・・それくらいわかるだろう・・・・」
神宮寺「いたたたっ・・・目を瞑ったまま走ったから壁に頭をぶつけてしまった・・・」
大国「・・・・・」
狩野「神宮寺様・・・・」
大国「・・・とは言え、有田に吹き込んだ作戦は成功しましたね。神宮寺様、流石です。」
神宮寺「・・・しかし沢渡 凌の予想外の行動で我々は致命傷を受けてしまった。」
渡部「まさか人を盾にして魔法を防ぐとは・・・」
神宮寺「・・・今回は沢渡 凌にしてやられたな・・・我々も覚悟を決めなければならない・・・・
しかし今はこのまま大人しくしておくべきだな・・・」
大国「確かに今は待つことが懸命かと・・・」
ー 続く ー