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魔法学校の卒業試験!?  作者: noah
2/10

サバイバルスタート!

先生の事務的な説明を受け、サバイバルゲームがはじまった。

全員が仮想フィールドに転送された。

・・・・・・・・・





・・・どうやら転送が終わったようだ。


凌「・・・ここは・・どこだろうか・・・」



辺りを見渡してみる。



周囲は壁で囲まれているな。



1m四方の壁に囲まれた部屋。




正面の壁は鍵があるな。鍵はかかっていないようだ。




俺は座っている。




横の壁にトイレットペーパーがついている。



凌「・・・トイレじゃねーか!」



・・・とりあえず出よう。




トイレを出た・・・・が、見慣れない光景だ。

小便器がない。


・・・どうやら女子トイレのようだ・・・



凌「女子トイレ侵入デビューしてしまったか・・・。

この状態で人に見られたら変態の称号を貰ってしまう。

早速出よう。」



トイレを出て廊下に到着。



凌「さて、ここはどこの棟だ?校内ってどの棟も同じ作りだから中からだと見分けがつかん。外を見て確認しようか。」



学校は校門を見て右手に体育館がある。その体育館の前がA棟。その隣の校門から見たら正面にある棟がB棟。校門を見て左手にあるのが俺たちのいたC棟だ。

廊下から外を見たら体育館の側面が見えたらC棟だな。



よし、体育館の側面が見えるからここはC棟だ。



ここの階数は階段を見ればわかるな。よし、ここは3階だ。



・・・ということは俺は十数メートルしか移動してなかったんだな・・・



凌「まぁいいや、近くてラッキーだった。俺の教室で孔美を待つか。」


俺の教室は階段の隣のトイレの隣の教室。一番近い教室だ。


取手に手をかける。



凌「この中に誰かいるかもしれない・・・。孔美かもしれないが他の誰かと遭遇したら・・・。

遭遇しても今は攻撃できないから戦闘にはならないはずだ。」



教室のガラスはスモークが貼っていて中が見えない。



凌「このままここにいても仕方がない!とりあえず入ろう!」



ガララッ!!!



必要以上に力強く開けてしまったが・・・



中には誰もいないようだ。



凌「ふぅ・・・変に緊張してしまう。まぁここで孔美を待つか。」



少し気が抜けた時にふと、視界の隅に時間らしき数字が映っている。



凌「何だコレ?9:01・・・9:00・・・8:59・・・

ひょっとして先生の言ってた準備時間ってやつか?

これが0になると1回目の位置表示が出るのか。」




とりあえず孔美を待つ。





・・・6:58・・・6:57・・・6:56・・・





凌「・・・遅いな・・・転送場所が遠すぎたのか?」





・・・5:11・・・5:10・・・5:09・・・





凌「遅い・・・遅すぎる・・・何やってるんだ!?」





凌「・・・攻撃はできないけど時間がくるまで捕らえられてる可能性は?」




凌「ダメだ!悪い方向にしか考えられない!冷静になれ!」




凌「とりあえず今できることをしてようか・・・まずは魔法の確認だな。」



スマホに入っているアプリを起動させる。



凌「電話やメール機能はやっぱり使えないか。で、魔法は・・・」



1:サンダーボルト 適合性A 使用回数3

2:ランドマイン 適合性A 使用回数3

3:テレポート 適合性B 使用回数4



凌「適合性は先生が言ってたやつだな。使用回数!?使える回数が決められてるのか?

撃ちまくればいいってわけではないようだな。

次は魔法の効果はっと。」


サンダーボルト:中心にダメージ30。周囲にダメージ20。有効範囲は中心から3m


凌「これは範囲攻撃か。」


ランドマイン:地面に魔法陣を敷き、範囲内に入ったものとその周囲にダメージ30。魔法陣の有効時間は次の位置表示まで。魔法陣の有効範囲は半径2m


凌「地雷の魔法か。使い所が重要だな。」


テレポート:指定した場所に瞬時に移動できる。移動範囲は50m


凌「これは戦闘を離脱するときなどに使えそうだな。」


凌「これが俺の魔法か。戦闘になったときに使える魔法はサンダーボルトだけか。これを全て使ってもダメージ90。倒しきれない。

地雷魔法は目の前で魔方陣を敷いても踏んでくれる人はいないだろうからな。

俺の魔法だけでは直接的な戦闘は不向きだな。」




2:32・・・2:31・・・2:30・・・



凌「・・・来ない・・・・これは本当に不味い状況かもしれん・・・

他のみんなはどうしてるのか・・・・攻撃もできない状態でヘタに見つかったら特定される。

みんな動けないんだろう・・・・となると孔美も動けずに止まってる可能性が高い。」





1:22・・・1:21・・・1:20・・・




凌「恐らく動けずに止まってるんだろう。位置表示が出たら真っ先に確認して行かなきゃな。

今は待とう・・・。」





0:10・・・0:09・・・0:08・・・




凌「そろそろ位置表示が出る。孔美はどこだ!?」




0:02・・・0:01・・・0:00!!




ピーーー!!



凌「出たっ!どこだ!?

思った通り、みんなその場に止まってたようだ。

孔美は・・・・・・・C棟!?この位置は・・・屋上!?」


孔美はこの棟の屋上にいる!


凌「そうか!屋上の扉は普段から施錠されたままだ!屋上から室内には入れない!!」



すぐさま教室を出て階段を上り、屋上の扉に手をかける。



凌「やっぱり施錠されてる!」



ガチャ!



鍵を開けて屋上へ。



凌「孔美!どこだっ!孔・・・・美・・・?」



目の前に目と鼻と口から大量の液体を出しながら孔美が抱きついてきた!


孔美「凌くーん!やっと会えたよーーー!!!」


凌「ちょっ!!わかったっ!!わかったから俺の服で顔を拭くなーーーー!!!」



・・・・・・・・・・・





凌「落ち着いたか?」



孔美「・・・・・・うん・・・ごめんね」



凌「気にするな。無事に合流できてよかった。

あ、俺の服で顔を拭いたことは気にしろ。」



孔美「みんなはどうしてるのかな?」



凌「さっきの位置表示ではみんながバラバラで止まってた。

ここからは動き出すだろうな。」


孔美「ここにいたらマズイんじゃないの?」



凌「闇雲に動くわけにはいかない。だからそこの階段に地雷を仕掛けた。」



孔美「地雷?それって魔法?」


凌「そうだ。最大で次の位置表示まで有効な地雷だ。

誰も来なかったら無駄に終わるが最大15分はここに滞在できる。

発動したらテレポートで逃げるから大丈夫だ。」



11:00・・・10:59・・・10:58・・・



凌「さて、パーティーだが、どうやってパーティーになれるんだ?」


孔美「あ、それならさっきわかったよ。こっちのブレスレットを使うんだよ。」



凌「この端末なかなかすぐれものなんだな・・・

おお、このボタンでパーティー申請できるのか。」


孔美「きたきたっ。これでボタンを押すと・・・」


パーティーが結成されました。


凌「おお!できたできた!

さて、次はどんな魔法が使えるかお互いの情報を交換しようか。」



孔美「そうだねー!私の魔法はこれだよー!」



そう言うと孔美はなぜか嬉しそうにスマホを見せてきた。



1:ヒール 適合性A 使用回数3

2:スモーク 適合性A 使用回数3

3:バリア 適合性A 使用回数3



凌「さすがは優等生。適合性Aばかりだな。」


孔美「からかわないでよ・・・」


凌「・・・これからはパーティーにもスマホは見せるな。情報の公開は口頭で、バリアに関しては誰にも言うな。むしろ存在を忘れてもいい。」


孔美「え?どういうこと?」


凌「バリアに関しては誰にも言わず、これからパーティーになったヤツにも持ってる魔方はヒールとスモークだけだといい続けるんだ。わかったな?」


孔美「???・・・凌くんがそういうなら、わかったよ。」



凌「さて、今後の方向性なんだが」


孔美「うん。これからどう動くの?」


凌「俺の攻撃魔法だけではこの先厳しい。

そこでさっきの位置表示なんだか、恵美の場所だけは把握できた。B棟の3階にいた。恵美が他のパーティーに行く前に合流しなくちゃいけない。」


孔美「恵美ちゃんも凌くんの場所を見てこっちに来てるかもしれないね。」


凌「その可能性は高いな。でも無闇に動くのは危険だ。

どうしたら・・・」



3:00・・・2:59・・・2:58・・・



ドーーーーーン!!!!

男の声「ぐわっ!なんだこれは!!」

女の声「きゃー!何!?罠敷かれてたの!?」


凌「!!!地雷にかかった!!」

孔美「えっ!?えっ!?」


凌「地雷は一度作動したら効果が切れる!このまま攻めこまれたらこっちが不利になる!逃げるぞ!」


凌「テレポート!場所は・・・・とりあえず食堂!!」



・・・・・・・・・




凌「おお・・・本当に一瞬で食堂に来れたな。」


孔美「・・・誰もいないね。」


凌「ああ・・・ラッキーだったな。」


孔美「これからどうする?」


凌「もう少しで次の位置表示が出る。それまで待機だな。」



・・・・・・・・



0:03・・・0:02・・・・0:01・・・



凌「よし!位置表示が出るぞ!恵美の場所を確認するんだ!」





         ー続くー

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