表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プラネット  作者: 宇目 観月(うめ みづき)
PR
17/78

グリーンアイズ

朝方、僕はハッとして目が覚めた。


少し眠ったみたい。


気づいたら、僕は懐に枕を抱え込んで

部屋の絨毯の上に座り込んでた。


[そういえば、この姿勢で、ずっと

お祈りしてたんだ]


って思った。


窓の外は明るくなって来てた。


机の上の置時計を見ると、

もう四時を回ってた。



僕は日曜日の夕方、スピィア星から

戻った後、一睡もしてなかった。


今日は火曜日で、学校があるけど、

僕は休もうと思った。


こんな精神状態で学校に行っても、

どうせ勉強なんか手につかない。


とにかく一度ベッドに入って、

ゆっくり寝たかった。



僕はまず、机の上に置きっ放しだった

美緒ちゃんからの手紙を、ノート式の

クリアファイルに入れたんだ。


便箋を一枚一枚に分けて入れた。


可愛いピンク色の便箋は全部で四枚

あった。


封筒も最後に入れて、机の引き出し

の中に仕舞った。


こうしておけば読みやすいし、

汚れないと思ったんだ。


美緒ちゃんが心を込めて書いてくれた

手紙だから、一生大切に保管しておこ

うと思った。



それから、母さんにメモを書いた。



『母さんへ


僕今日も体調悪いから学校休みます。

学校に連絡しておいて下さい。


今から寝ますが、夕方頃には起きて、

バイトには行けたら行くつもりです。


心配かけてごめんなさい。

よろしくお願いします。 


翔太より』



母さんを起こさないように、そっと

リビングに行き、メモをテーブルの

上に置いた。



次に僕は顔を洗った。


たくさん泣いたせいで目が腫れて、

顔がむくんでた。


それから、パンを食べながら牛乳を

飲んだ。


その後、歯を磨き、ベッドに入って

目を閉じた。


[美緒ちゃんが死んだら僕も死のう]


と思った。



それから僕は、八時間くらい眠った

と思う。


一度目が覚めてトイレに行った時、

置時計を見たらお昼の一時近くだっ

たから。


でもその後、二度寝した時、僕はまた

あの惑星に行ったんだ。



前回と同じように、団地の屋上から

部屋の天井を突き抜けて、真上から

光の柱が突き立った。


違ってたのは、あの緑色の瞳をした

人が僕に向かって舞い降りて来たこ

とだった。


僕の霊体はいつものようにブルブル

震えてたけど、肉体からスルッと抜

け出すと、その人の方に向かって、

フワフワ引き寄せられて行ったんだ。


その人は優しく微笑みながら両手を

広げ僕の体をしっかりと抱きしめた。


小さい頃、母さんが僕を抱きしめて

くれた時のように心地良くて、心が

溶けそうになった。


[もう何も要らない何の心配も無い]


って僕は思った。


しばらく、その人に抱かれたまま、

僕は光の柱の中をグングン上昇して

行ったんだ。


あまりにも気持ち良くて、だんだん

意識が薄れて行った。



気がつくと、僕はあの惑星の

深い森の中に居た。


あの人に抱かれたまま、僕は赤ちゃん

みたいにスヤスヤ眠ってたみたい。


あの人は大きな倒木の上に座って、

僕を抱いてた。


目を開けると、その人は優しく

微笑んだ。



褐色の艶やかな肌をして、瞳は輝く

ように鮮やかなグリーンアイズ。


豊かな茶色の頭髪はショートヘアーで

ゆったりしたウエーブがかかってた。



[翔太、目が覚めたのね]


とその人が言った。


[うん、あなたは誰?]


って僕は聞いた。


僕たちはテレパシーで話してた。


[私はセシル]


ってその人は言ったんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ