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スケルトン・イノセンス  作者: ながっぱな
24/69

第24話 ナノマキナ社とは、インビジバーとは、全ての根源

タイム自衛隊それは一体どこから来たものなのか?


その答えを探るにはナノマキナの話に戻らなくてはいけないだろう。


2100年、ナノマキナにて、


トムは最初からいないことになっており、ナノマキナの社長は椎倉渚ではなく、

初代社長の椎倉月夜が開発していた動物型人工知能のドーベ社長が2代目社長を務めていた。


ドーベ社長は、ドーベルマン型の動物型人工知能で、顔はドーベルマン体は人間という出で立ちだ。


そして、動物型人工知能は母体である人工知能が死ぬと、

その人工知能の半導体から分裂した微細な半導体が共鳴し、融合した後にまた1つの個体となって活動を続ける。

これらのメカニズムを半永久的に続けることによって会社の経営を存続させる事が出来るという

画期的な発明だった。


そしてそれはナノマキナにとっても非常に効率のいい案だったし、他の企業にとっても、それはすごく効率的であった。


企業戦争を恐れた椎倉月夜は真っ先にこのシステムを世に公表したあと

それ相応のベネフィットを求めるのと同時に、他のライバル企業や、中小企業や下請け企業など、

他にもありとあらゆる職場に、動物型人工知能を無償で提供するという前代未聞の研究成果を生み出した。


これにより、世界の90%の会社と呼べる団体は65000年間は営業を続けられるという非現実的な現象を

ナノマキナ社は生み出した。


しかし先程のそれによるベネフィット=利益とは何か?


それは、動物型人工知能を搭載し終えたあと、人間の会社員のほとんどが逝去した場合、

その会社の持ち株及び企業権、経営権は全てナノマキナ社が受け持つという恐るべき野望であった。


そして椎倉月夜亡き後、ナノマキナ社の総資産額及び社会貢献率、などは2100年時点で、

全体の50%から、脅威の97%まで膨れ上がり、

ナノマキナ無くして地球は語れないとまで言われるぐらいの大企業にまで育っていた。



しかし、人工知能の頭脳導体が余りにも発達しすぎていたため、当然ナノマキナ社のやり方や目論見を

快く思わない動物型人工知能も出てくるという訳で、そういったもの達は、

慎重に議論に議論を重ね、いわゆる1つのレジスタンス組織を築き上げた。

それがタイム自衛隊である。


しかし、椎倉月夜はそのような事態が起こること生前に予想していたため、

あらゆる時代に自分の配下のインビジバーを送り込み、ナノマキナ社の脅威となるものを次々と抹殺

あるいは存在ごと抹消し、記憶を消去して、ナノマキナ社の管轄で別人に作り上げ、

ナノマキナ社で働かせるかあるいは、必要がなくなった或いは必要が無い場合のその人材は、

ナノマキナ社の技術で時空間を歪め、タイムスリップさせた後、他のインビジバーと戦わせる。

当然どっちが生きようが死のうが最後には椎倉月夜本人が、スケルトン・イノセンスの

デウス・エクス・マキナを使い

両方とも抹殺する、これによりナノマキナ社が築き上げる帝国を、このような1連のサイクルで

守り続ける事が出来るという。正に陰謀と言ってもいいぐらいの経営方法であった。


しかし何故若い頃の椎倉月夜が、ナノマキナ社の脅威となるものを抹殺しているのか?

それはつまり、ナノマキナ社はインビジバーを雇っている企業であるが、

ナノマキナ社は未来に存在しているので椎倉月夜などのインビジバーが暗躍している2010年代では

実態がない上

もしもの事があったとしても、警察などの足がつかない。

では、誰が若い頃の椎倉月夜に指示を出しているかというと、

それは未来の、老人になった椎倉月夜である。


しかし、椎倉月夜の理想郷計画は突如として崩れ去ることになる。


つづく。








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