第21話 第3章 ロボイエヤスの策略
月夜はその時恐怖におびえていた。
自分が造ったと「言われている」イエヤスという機械に襲われているからだ。
月夜はイエヤスの攻撃を振り払いながら走って走って走りまくった。
どうしてこうなったのか....
それは、月夜がツトムの家に来る3分前に遡る。
「はい、もしもし、月夜ですが。」
その日はいつものインビジバーとしての月夜の仕事だった。
しかし今回のヤマはいつもと違っていた。
神崎ツトム、月夜はこの時はまだ知らなかったが、
神崎ツトムという少年は、未来でインビジバーそのものの歴史を根底から覆し、
インビジバーその物の存在を消してしまう恐れがあるという
インビジバーの者たちにとって限られた者が一番恐れる存在だった。
月夜はツトムの家に入っていく。
「インビジブル・オン」
月夜の声に反応し、月夜の透明人間としての能力は発動され、月夜は透明人間の能力を得る。
部屋に月夜が入っていくと、神崎ツトムは家のリビングでテレビを見ていた。
月夜はインビジバー特有の、リモコンを隠すことで相手の動きをかく乱させるという典型的な手法で攻め、
その隙に神崎ツトムを襲うというそういう戦法でいこうとしていた。
すると、「引っかかった!」 案の定ツトムはリモコンが突然視界からなくなり、戸惑っている。
よし今のうちに、ツトムに襲い掛かろう。
そう思った瞬間だった。
「おい、誰かいるのか!?」
まずい、バレた!!
インビジブル能力-スケルトン・イノセンス-を発動させたら通常の人間には気配はおろか目視すら察知できないはず。
これは、やばい。
そう思って逃げようと思ったが、感づかれてしまった。
こうなれば、実際にツトムと対面し、戦いを挑んだ後に存在を抹消するしか方法はあるまい、
その時にはインビジブル能力の奥義、奥の手とも言えるもの、
インビジバーにそれぞれ備え付けられている緊急戦闘時のお守りのような能力
月夜の場合はデウスエクスマキナ-救済-だ。
そして1回謎の力で能力の発動を妨げられた後ツトムの存在を抹消することに何とか成功した月夜は、
そのまま電話を受け取り、バイクに乗って走り去っていった。
しかし、「ツトムは未来で生きている。」
そう聞かされたインビジバーの幹部達は、
月夜を未来へ派遣したのであった。
作戦はうまくいくはずだった。
しかし、月夜はすんでのところで月夜様に製造してもらったと名乗るロボ「イエヤス」に襲われている。
「一体どういうことだ...]
驚きに暮れながら逃げ続ける月夜だったがあっという間に追いつかれた月夜は殺されてしまった。
「オマエ、モウ、イラヌモノ、オレ、オマエ、タオシタ」
そう言うとイエヤスの身体は変形しそのまま2070年からまずは1985年へタイムスリップした。
これはロボ「イエヤス」が、ツトムを発見し、そして死闘を繰り広げるまでのお話である。
つづく。




