第20話 第2章完結 月夜は暗い夜になぜ明るさを見出す?
[さぁ、もう追い詰めたわよ、け、け、け]
大きな鎌がトムに襲いかかる。
もうだめだ。そう思った瞬間。
1発の銃弾がフルート少女の肩を貫いた。
「う、うぐぅぅぅっっ!]
フルート少女は、倒れ込み動けなくなる。
その大鎌もいつの間にか元のフルートに戻っていた。
[誰だ!誰がこんなことしたんだ!!!!]
トムが叫びをあげる。
そうすると銃がはなたれた時計塔の屋上その彼方で、大声が轟いた。
[ふふふ、残念ながらその少女はもう用済みでな。
私の理想とする世界を作り上げる世界はもう完成しているのだよ。]
[誰だオマエッ!!]
トムは驚きと怒りに苛まれ強く叫ぶように謎の男に尋ねる。
するとその男はこう言った。
[いつかは彼も知ることになるだろう。
紫陽花もバラも咲かぬ未来の果てに
心を満たしてもいない真紅の花が
やがて世界を満たすように
月の満ちる夜に、また世界も君を満たすことを...]
その瞬間トムは聞き覚えのあるその言葉を思い出した。
[まさかっ!!!]
トムが呼び掛けたその瞬間
その男はこう答えた。
[もう話は終わりだ。私は計画を実行しなくてはならない。]
すると、トムの肩に銃弾が1発貫かれた。
[う、うぐぐぐぐうっあああああああ!]
そしてトムは倒れ込んだ。
デウス・エクス・マキナ 所詮君に世界を救うことなど不可能だったのだよ。
トム、いや前は、
ツトムくんだったかな?
君は目を閉じる前に知ることになるだろう。
ふはははあはははははははっ!!!!!!
そう言い残し謎の男、いや、椎倉月夜は去っていった。
しかしこれはまだ、この物語の終わりであり
そして、まだ始まりにしか過ぎないのであった。
つづく。




