マジックコンバーター
「なっ何!?」
周りも唖然としてそれを見ていた。
私と首の曲がった彼女以外が叫びながら走り去っていくのを見た。
私はにげれながった。なぜなら、この状況は多分、私が作り出したものだと感じたから。
「私が殺した・・・?」
(殺したのは)
(僕だよユイ)
何かが聞こえる。教室には二人しかいないのに、幽霊か?
「誰ですか?」
(単刀直入に言うよ、ユイには二つの選択肢がある)
「二つ?」
(僕が君とこの学校の人間を全員殺し尽くすか)
(君が僕と戦うかだ)
「戦うなんて、勝てるわけない!どうせ首をおられてすぐ死ぬんだ!」
『投下します』
『投下!』
上から何か降ってくる。
(君は今の状態だととても弱いからさ)
大きいスプーンのようなものが、えっこれスプーンじゃ
(誕生日プレゼントだよー)
誕生日プレゼント
その単語がでてくるなんて思いもよらなかった。
誕生日プレセントだよー
私は初めて家族に誕生日プレセントをもらった時を思い出していた。
自分の部屋に引きこもっていた時、兄が優しい声で私にプレゼントを渡してくれた時のことを
「お兄ちゃん?」
(僕はカズじゃないよ)
(このステッキはね、君に力を与えてくれるんだ)
(君は強くなれるんだよ)
「強くなってもいいんですか?」
涙をこらえながら問いかける
(さぁ触れて!)
私はスプーンに触れた
『検出しました。あなたは対象者ですね?』
はい
『変換時の実行コードを作成します』
『このコードを発するとあなたの魔力が変換されます。』
『お好みの実行コードを発してください』
え?
『え?ですね』
『準備ができました。ようこそマジックコンバーターへ』
「え?」
『変換開始します』