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黒白の心。  作者: どこかの黒猫
第2章 奈落調査作戦。
21/182

AF特別編 嘘の心。

エイプリルフールのネタ回です。

キャラが崩壊している節があります。

2時間ぐらいで仕上げたので、すごく雑です。

オチがわけ分かりません。

もはや何が何だか分からない話となっています。


こういうのが苦手な方は、ブラウザバックして、本編を1話からお読みください。


時系列としては、枝音が白華に所属する前の話です。

――――――2028年4月1日。瑠璃奈の家にて。



「ねぇねぇ、瑠璃奈ー?」


「んー?」


ベッドに転がりながら本を読んでいる瑠璃奈に、枝音はなんか挙動不審な感じで話しかける。


「私ね……。子供が出来たの。」


と、もじもじしながら爆弾発言を枝音がする。

子供なのはおまえの方だよ、という突っ込みは置いといて、瑠璃奈はすごい面倒くさそうに答える。


「ハイハイ、わかったわかった。エイプリルフールね。わー、すごーい。騙されたー。」


すごい棒読みで返事をされた。

素直に騙されろとは言わないが、もうちょっとなんか反応があってもいいのではないだろうか。


「えぇー!もうちょっとなんかさぁ……。面白い反応してよぉおおおお!!!」


―――――――――――夜花。4月


夜花の執務室で、黒音が様々な書類にサインしたり、今後の世界情勢の予測などを立てていた。

その横では、荒波とマユが秘書のように見守っている。

……荒波は秘書というより、黒音が仕事をサボって逃げないかどうかの見張り番なのだが。


「なぁ……荒波。」


黒音がふと、手を止めて荒波に話しかける。


「口を動かす前に、まず手を動かしてください。」


などと厳しいお言葉がかかるがそれを無視して黒音は続ける。


「俺さ……パパになったらしいんだよね。」


奇しくも、黒音のついた嘘は枝音のそれと似たようなものだった。


「………は?」


荒波の顔が、複雑怪奇な珍妙なものに変わる。

その全てが、『おまえは何を言っているんだ。ついに頭がおかしくなったか?いや、元からか。』と言っているのがありありと伝わってくる。


面白い表現方法もあるんだな、と思いながら、今度これを彫刻にしたら面白そうだなと考え、ドイツへのレンドリース供給に関する重要書類の端に『荒波の変顔彫刻。』と、メモっておく。ちなみに、サインペンである。


「いや、ホントだって。それで、どうしたらいいのかなって思って荒波に相談しようと思ってさ。」


「………はぁ。それで、相手は?」


荒波は気づかない。いくら黒音が馬鹿とはいえ、よもや、世界を揺るがしかねない大規模組織の長がエイプリルフールだから何か適当に嘘を吐いてみた、などと言うアホみたいな事をするとは思えなかったからだ。

それに、単純にエイプリルフールというものを忘れていた、という事もある。


そういうわけで、嘘を吐いているんだろうな、とは思いつつも何故そんの嘘をつくのか?という事に思い至らなかった。


「私です。」


マユが、私がその相手だ、と言う。しかも相変わらずの真顔である……いや、若干頬を赤らめている。


「は??」


荒波の困惑はさらに深くなる。

この人達は一体何を言ってるんだ……?と。


「私……お母さんになっちゃったの。うふふ。」


だが、マユの顔は真顔である。

声とのギャップが凄すぎてむしろ怖い。


「え、あの……冗談…ですよね?」


何が何だか分からなくなってきた荒波。だが、そこにさらに悲劇は起こる!


バッコォォォン!!という凄まじい爆音が鳴り響き、執務室の壁が破壊される。


「よぉ!元気にしてっかー?」


9心王の1人、暇屈王ラストが壁をロケットランチャーでぶち壊して入ってくる。

何故か、サンタクロースの格好をしているが。

荒波がそれをみて盛大に困惑していると、ラストもまた、困ったように頭をかく。


「あれ?正月って今日じゃなかったか?」


もはやどこから突っ込んだらいいのか分からない。


「正月は1月だ、んで、サンタクロースは……9月だっけ?」


「12月です。」


黒音の間違いをマユが冷静に指摘している。

その何ものにも動じない屈強な精神が欲しいと思う荒波だった。

頭痛と胃痛が尋常ではない。


「なんの騒ぎだ?」


と、雷狐が窓から入ってくる。

扉があるのだから扉から入ってほしいと思うのは、普通ではないのだろうか?と荒波はもはや自分の常識を疑い始めた。


「雷狐……?なんでハッピなんだ?」


「え?今日って節分だろ?」


こいつら頭おかしいよ……。

荒波はもはや思考が停止し始めている。


「節分ってアレだろ?鬼は外ーってやつ。」


と言って、ラストがロケランを外にぶっぱなす。

部屋の中に撃たなかっただけマシか……と思ったが、基地内の第3工廠に弾が当たって爆発する。


「なんだ!?爆発したぞ!?」


「敵襲か!?」


「いや、だが警報が鳴ってないぞ!?どういう事だ?」


という、整備班達の喚き声がここまで聞こえてきそうだ。

このトリガーハッピーめ、いつかぶっ殺してやる、と荒波は誓った。


もはや、何が何だか収集がつかなくなってきたが、黒音がここで提案する。


「そうだ!なんかみんな集まってきたし、マユの空間転移使ってみんなでフィラデルフィア実験っぽい事しようぜ!!」


と、恐ろしい事を言った。

荒波はますます頭痛がひどくなる。胃はもはや穴が空いてるんじゃないのかと思えるほど痛かった。


「お、いいねぇ。面白そうだな!」


ラストが更におぞましいことを言う。

と、そこで、


「あはははは!!死ねぇ!神いぃい!!」


殺神衝動のせいで半狂乱となった神喰が、神器の異物と契約している人たちと戦っているのをみつける。

本人達からしたらじゃれ合いみたいなものだが、周りの被害はそうもいかない。

実際、建物のいくつかが完全に倒壊していた。


恐らく幻術なのだろうが、いつの間にか夜になってるし、空には月が4つ浮かんでいるし、花火が上からしたに落ちてきている。


悪夢のような光景に、荒波はついに耐えきれなくなって気絶した。



――――――――――――


しばらくたって目を覚ますと、荒波は自分が執務室のソファで横になっている事に気づく。

アレは悪夢だったんだ、と無理やり自分を言い聞かせ、なぜ椅子や机が壁の中に埋まっていて、ラストが頭から地面に突き刺さったりしているのか、そして、部屋の壁に空いた穴から見える景色が先程のものとはまったく違う事から全力で目をそらす。


「よう!荒波!元気か?」


そう言って無邪気に黒音が話しかけてくる。

なんか外が騒がしい。


「いやぁ、なんかお祭り騒ぎになっちゃってさ。この際だからパーっとやっちゃおうかな、と。」


そう言って頭をかきながら黒音は酒を差し出してくる。


「いえ、やめときます。自分、実は泣き上戸なんで。」


そう言った荒波に、意外だと驚いた顔をしている黒音をみて、荒波は少ししてやった、と思うのであった。

その後、お祭り騒ぎの後処理に追い回され、本当に過労死してしまいそうになる荒波であった。


―――――――――――


「ねぇ瑠璃奈ー。私さ、彼氏出来たんだけど。」


「まだやってんの?エイプリルフールで嘘つくのは午前中だけって言うでしょ。諦めなさい。」


「えぇー、ちゃんとした反応してよ〜。………もう怒ったからね!瑠璃奈の家のおやつ全部食ってやる!」


その数時間後、おやつどころか冷蔵庫の中身を全てカラにした枝音をど叱る瑠璃奈の姿があった―――――――




こんにちわー、どこ黒ですー。

これを読んだ方は本編を読みましょう。

完全なネタです。勢いだけで書きました。


3話は来週にはいけるかな、と思います。

では、またこんど〜。

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