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黒白の心。  作者: どこかの黒猫
第一章 天使討伐作戦
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閑話 白き心の身体能力検査

これを見たな?じゃあ、本編の方から先に読んで、どうぞ。

ちなみに、この話はノルウェーでの戦闘からしばらくたって、枝音が目覚めた後の話です。

本編とはあまり関係ないので、別に飛ばしてもいいです。

どうも、私、白華に所属しております枝音と申すもので御座います。

最近思う事は、私って学校は行かなくていいのだろうか?ということである。

かれこれ3週間近く、学校に行ってないわけだが……。


「ねえ、るりなー。ふと思ったんだけど、私これ学校って行かなくていいのかな?」


「え?今更!?」


確かに今更だなーとは思う。まぁ、色んなことがありすぎてそんな所まで気が回らなかったのかもしれない。

そんな枝音にため息を吐きながら瑠璃奈は答える。


「はぁ、今のとこ私達は一応、休学って事になってるけど。たぶんそのうち転校って感じで処理されて、学校行かなくてもいい感じになるかもねー。」


あーやっぱ行かない感じかー、まぁこれはこれでいいか、と思っていると、枝音のそういう気持ちを理解した瑠璃奈は若干呆れ気味である。


「まぁ、少しでも戦力を手元に置いておきたいって意味では、妥当な判断よね。夜花や天の刹、それに他の組織も今までは静かだったのに、急に活発に活動し始めてる。戦闘も今まで以上に見境なく各所で行われているらしいわよ。まぁ、この前みたいな大規模なのは無いけど。」


「まぁ、そうだよねぇ……。」


もはや興味は無くなったのか、枝音は適当に聞いた振りをして適当に相槌をうっているだけである。


「ねぇ、ちゃんと聞いてる?おーい?」


「うにゃあ〜。すやぁ…。」


こいつ寝やがった。自分から話題降っといて難しい話の方向へ向かった途端寝やがった。

でも少なくとも、世界情勢ぐらいの基礎知識は知ってもらわないと困る。非常に困る。

だって、こいつはなんも考えずに本能の赴くままに行動してる。


そんな奴に大事な作戦を任せられるだろうか?

今のうちにそこの所を矯正していかねば。


そう思って、瑠璃奈は枝音を無理矢理たたき起こして訓練させることにした。


「ということで、まずは枝音の身体能力検査を行います!」


と、高らかに宣言する瑠璃奈に対し、


「いぇーい。頑張れよー。」


とパチパチパチ……と拍手して他人事のように振る舞う枝音を見て、瑠璃奈は突っ込む。


「いや、あんたがやるんだからね!?」


「え!?私!?めんどくさ!」


そう言って駄々をこねる枝音をなんとかやる気にさせる。

後で何かの料理を食わせてあげると言ったら簡単に釣られた。

なんの料理かは言ってないから、ハギスでも食わせてやろう。ざまぁ。


「じゃあ、まずは視力検査からするわよ。」


というわけで一通り視力検査をしていく。

通常の視力は2.0だった。この子目良すぎない?


そして、次に能力使用時の視力も検査していく。

普通にやった結果は2.0、もっと行けそうなのでさらに検査していく。

その結果は……。


「これは?」


「ん、右斜め下が大きめの穴で左横に2ミリぐらいの穴が空いてるねぇ。」


やばいくらい視力が良かった。

ちなみに、今枝音は650m先の物を見ている。

望遠鏡が常に目についてるんじゃないだろうか?


「じゃ、次は短距離走よ。」


よーいどーんと、言った直後、わずか4.68秒。

枝音はわーい、ごーるぅー!などと叫びながらゴールしていた。

100m走を能力の使用なしで走ってるはずなんだけど………。

化け物かな?と思いながら今度は能力使用状態を調べてみる。


…………0.64秒って言うタイムが書かれているんだけど、何かの間違いかな?

いくら身体強化の能力を使ってるとはいえ、100mを1秒きるとかありえないと思うんだけど……。


その後、跳躍力は通常で15m、能力使用時で40m。

反復横飛びは通常で281回、能力使用時は床が破壊されてしまったが、一応1382回となった。というか、正確に数えることができている瑠璃奈も大概である。


「じゃあ、次は砲丸投げでもしてみよっか。」


というわけで、枝音がボールを投げる。

通常状態で570mというもはや何を基準値としたらいいのか分からない記録を出しているが、瑠璃奈はもはや考える事をやめている。


だが、瑠璃奈はよく考えるべきだったのだ。

ここまで離れ業を見せている枝音が、能力を使用して投げたらボールはどうなるのか?と。

ちなみに、すごく広いから忘れそうになっているがここは室内である。


枝音が全力で投げたボールは、砲弾すら生ぬるい速度と威力で一直線に飛んでいく。

悲しいかな。たまたま、その壁を12枚ほど挟んだ向こう側は総司令室があった。


そして、12枚の壁など枝音の前には紙切れも同然、簡単に突き破ってボールは進む―――――


――――――――総司令室。


夢羽は、残務処理に追われていた。

ノルウェーでの戦闘の後処理、その書類へのサインやいろんな場所への書類の提出等、忙しい毎日を送っていた。

だが、そんな日々ももうすぐ終わる目処が着いた。

大量の書類の山を背後に積み上げ、五日間、徹夜をしていた夢羽は目を血走らせながら書類を整理していく。


そして、書類は全て整理され、後はこの1枚にサインするだけであった。

だが、そこに悲劇はおきた。

枝音の投げた殺人……いや、建築物粉砕ボールが一直線に夢羽に突き進んでいた。

だが、そこはさすがは総司令、背後から接近する攻撃に即座に気づき、拒絶王の能力を使用する。


だが、五日間連続で徹夜をしていたせいか、意識が朦朧としており、夢羽は細かいところまで気をまわせなかった。


そう、夢羽が使用したのは範囲指定による拒絶。そして、夢羽の背後には大量の書類が積み上げられている。


結果、夢羽は頑張って整理した書類ごと、ボールを消去した。


自分が能力で書類を消した事に気づいたのは、その事実から数分かかった。


その後、怒り狂った夢羽を押さえつけるのに本部にいた人間達が総動員され、甚大な被害が建物に出たのと、枝音と瑠璃奈は5時間、怒られたのであった――――――――





はいどーもー。どこ黒です。

ぱぱっと書いてすぐ投稿!閑話とか書いてみたかったので書きましたぁ〜。

色々おかしな部分があっても、ネタだと思って広い心で受け止めてください。

では、またこんど〜

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