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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

平行線上の世界の中で。

作者: 紫蘭

未来、それは見えぬもの。


過去、それは付き纏うもの。


今、それは生きているということ。



未来に怯えた。


過去を嫌った。


今を恨んだ。


ねぇ、

未来に、僕はいますか。

誰かと生きて。

笑っていますか。


見えないものに怯えては

また一つ、一つ。と

僕が壊れていく。


あの日を

あの時を


憎んでも

恨んでも


なにも変わらないから。


僕は歩いて来た。


学者が手を叩いて何度も言う。

君は特別。でもまだ足りない。


医者が呆れて物を言う。

君は異常だ。そして異質だ。


夢であって、異常であって、異質な僕は

特別になって、たりなくなって。

求める、欲しがる。


ねぇ、その甘いのが欲しいよ。

そこに転がる通常が。


ねぇ、その届きそうもないものが欲しいよ。

そこに転がる正常が。


世界は特別を欲しがって


みんなは異質を嫌って


世間は異常を排除する。


ねぇ、こんな

平行線上の、世界の中で。


どうやって生きていけばわからないんだ。


僕にしかできないことがあるならね。


紫色に、輝きたいんだ。


枯れてしまう前に。


もう一度だけ。

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