神様の言うことには
少々傷や暴力の表現などございます、苦手な方はご注意ください。
――撃ってしまった。人を撃ってしまったんだ。
当たり前のことを、当たり前じゃないように言うもんで、周りの奴らは、ハナのことを笑った。
俺たちの敵は、草原地帯を挟んだ先にある小さな国だった。あそこは、神様がおっしゃったから、という大変ふざけた理由で俺たちに戦争を仕掛けてきた。だから俺たちも武器を手に取った。守るために戦う。これはすごく当たり前な事だろう? そもそも神様なんていやしないのに、どうしてあいつらは命をかけられるんだ? 分からねー。そして俺はトリガーを引く。
私たちの神様はおっしゃりました。向こうの国は、神を信じぬ愚かな国。彼らは、森を焼き、己の力を唯一として驕り高ぶるようなモノ。吾等のために焼きなさい、等しく無へと還しなさい、と。ですから私たちは戦うのです。しかし残念ながら、私のような細腕では、奴らを駆逐することは出来ませぬ。ゆえに私は悪魔にやられて傷ついた勇敢な兵士に、治療を施して回るのです。すべては我らが神のためなのです。神様に従事していれば、幸せになれるのです。
ほら、周りの人だって、決意に満ちた表情をしている。誰ひとりとして辛い顔などしていません。私たちは何にも間違ってはいないのです。
しかしこのような紛争は間違っている、という声も見受けられます。そうでしょう、そうでしょうとも。あの青々とした草、それを求めうろつく羊や馬……のどかだったあの草原は、土煙にまみれ、炎が跋扈し、血や死体で汚された地獄絵図へと変わってしまった……。しかしそれでも、奴らを生かしておけば、ここは無機質な場所へと無理やり侵されてしまうのです。それを防ぐためには戦わなくてはいけないのです。大丈夫。神様が見ていて下さるのですから。私たちは守られているのですから。
神様だかなんだか知らないけれど、どうしてあんなにも晴れやかな顔をして死にに来れるんだろうか。明らかに俺たちより劣っているのに、どうして。負けることなんて分かり切っているのに、どうして。爆弾なんか持ってこないでくれよ。あれが一番、ひどいことになるんだから。
神さまなんか、守ってくれるはずがないんだから、そんなの持ってたら、結果なんて、分かり切っているはずなのに。
戦い方もろくに知らない愚かな奴ら。そんなんだから、ハナにだって撃てるんだ。
ハナ。俺はハナの名前を知らない。みんながハナって呼ぶから、俺もハナって呼ぶ。気の弱い奴で、細くて白い。俺と見た目は正反対。銃の撃ち方が下手なのと、家がクソ貧乏なのは同じだけど。ここで銃を手に取ったときから、俺たちは一緒だった。年が近いのもあったかもしれない。俺たちはいつも一緒だった、訓練のときも、夜寝るときも、飯をかっ喰らうときも、怪我したときも……大体、嫌になるほど辛い生活でしかなかった。いくら金を稼ぐしかないからといっても逃げたくなるほどだった。それでも、逃げなかったのは――。
ハナが他の勤務者に、祝杯だ、といって酒を飲まされようとしていた。日常茶飯事。しかしハナは酒を飲むとぶっ倒れる、頭痛を伴う、吐く。だから俺は、止めなければならなかった。乱暴に腕を引っ張っていく。ハナの足はふらついていた。
「また一人、撃たれたぞ!」
――あぁ、またですか。
私はきゅぅっ、と胸が締め付けられる感覚に襲われてしまいます。どうしてもこれには慣れることができません。それはあなたが優しいからよ、とフィオは言いました。フィオはこの感覚がないのですか? と問いかけたところフィオは、もう慣れちゃったの、と笑いました。びっくりするほど、綺麗な笑みでした。神様に愛されるのも納得がいきます。
フィオは私と違い、とても綺麗でかわいらしい女の子です。ですから神様に愛されていました。祝福を受け、恵みを一身に受けていたのです。神様へ祈りをささげるその姿は、神々しく、これが愛される所以かと、頬を染めてみたものです。
私は医療用の箱を両手でもって、負傷者のもとへ行きます。軽い怪我ならいいのですが。重い怪我だと、神様のために戦えませんから。どうやら、その負傷者は、草葉の陰に隠すように置かれているらしかったので、そちらへ向かいます。
負傷者は一名のようです。
血液があちこちに散らばって、臭いが充満するはずですが、ここらへんは広く、そんな臭いは致しません。むしろ音の方が酷いです。爆発音が遠くでします。銃声があちらこちらで高らかに鳴ります。泣き声がかすかにしますが、それは石がやわいものを潰す音で上塗りされます。うめき声がすぐ近くでします。足元でします。
「クサ、ど、どうしよう……撃ってしまった」
「……落ちつけよ、ハナ。いいだろう? だって俺たちは撃つために育てられたんだ」
祝杯という強アルコールの魔の手からハナを引っ張り出して、なかなか後方の離れたところに腰を落ち着けた。俺はライフルと小銃をもっている。しかしハナは何も持っていない。それなのに、ハナは、まるでそこに何かがあるような、そんな感じに手を丸めていた。とても重そうだ。
「撃ってしまったんだ、女の子だった……。ボロボロの服だけど、すごく綺麗な子だった、でも、でも、僕は、反射的に撃ってしまったんだ、いつもだったら外れるだろう? 僕らは二、三発分を反射的に撃つけれど、僕はいつも全部外していたろ? でも、でもなんでか当たったんだ、血が吹き出たんだ、あ、足と、腕からどうしよう、また兵士が出てきて、でも怖くて、そしたら隣のみんなが撃ったんだ、そしたら、そしたら赤くなって倒れて、ずっと、ずっと普通だと思っていたけど、あの女の子、女の子は僕が殺したんだ、だってだってそうだろ、でも僕は、え、あ、どうし、僕はどうした、ら……っ」
「ハナ!」
ぼろぼろと涙をこぼしたのを見て、驚く。どうして、当たり前のことを、ハナはこんなにも気に病むのかと、不思議に思う。
「ハナ……ハナの手に、手の上に、そいつの死体はのっていない」
両の指に、俺自身の指をからめさせる。大丈夫、大丈夫だから、と半ばあやすように、呪文のように、呪いのように呟く。
ハナは大丈夫、気にするな。
俺がいるから。
俺が、いるから。
「フィオ……フィオ……ッ!」
出血は、腕と足からでした。出血は、一向に止まりそうにありません。<JBR>私は、痛がるフィオの上にまたがると、腕の出血を止めにかかりました。足はもう駄目です。紫色に変色して、黒い血液もとっくにぐじぐじとその勢いを失くしています。もう切って神様に捧げるべき状態でした。しかし腕はまだ赤く、血が、出ているので、止めれば何とかなるかもしれないと、そう思って私は圧迫し続けました。穴の個所から心臓に近い部分を握り、圧迫して血を止めようと。
しかし、どうして、止まらないのでしょうか。
どうして、どうして、どうして、どうして。
「どうして止まらないのですか、どうして、早く止まって、でないと、フィオが死んでしまいます、神様、どうしてあなたが愛した子でしょう! どうして助けていただけないのですか? どうして……?」
赤くてずっと止まりません、フィオの息が荒いです、フィオだけではありません、私の息も荒いのです、ぎりぎりと全体重をかけても一向に止まりません、嫌です、このままではフィオは血を出し過ぎて死んでしまいます、フィオ、フィオ……。
「エ、ル……」
フィオが、言葉に出したのは、私の名前でした。妙に落ち着いたその声に、私は少し恐れました。何をでしょうか?
「エル、私ね、神様にね、愛されてなかったの……、ねぇエル、違うの、私とあなただけ、愛されていなかったの。ねぇ、エル、エル聞いてる? ……エル、そこにいるのは、エルでしょう?」
「フィオ……目が……っ?」
目を開かないフィオ。どうして開かないのでしょうか、刺さった枝のせいでしょうか、それとも間から止まらない血のせいでしょうか。
血だらけ、しかし動かせる方の手が、フィオの手が私の頬に触れます。私は、フィオの手が、そのぬくもりがとても愛おしく、好きでした。いつも抱きしめてもらうときに、その手を感じたものでした。しかし今は、ちっとも温かくなく、生ぬるく、そのくせ冷たい――嫌です、こんな感触、こんな、の、嫌です、フィオの手のひらの、包み込む感覚が好きでしたのに、そんな感覚はない、あるのは、ぐじぐじと粘りのある液体がびっちりと張り付く感覚だけ……。気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い……っ!
神様がちゃんと愛してくだされば、フィオは綺麗なままなのに。
どうして。
「あ、は。さっき……まで、痛かったの。すごく叫んだでしょ? ……死ぬ、かと思った、死にたいと思っていたの。けれどどうしてかしら、今は痛くないの……、ふふ、熱いくらいよ――」
そうは言っても、フィオが動かせるのは口と一本の腕だけ。依然危険な状態であることには変わりありません。だから私は、精一杯やらねばならないのです。火がないことが悔やまれます、金属がないことが悔やまれます。
「私は、愛されていたわ。えぇ、たしかに愛されてはいたわ。神様以外に愛されていたわ。ひどい話、幸せな話? ふふ、みんなみんな背徳感の蜜をどっぷり舐めていたのよ、知っていたのよ? だって私とあなたには腕に跡はないもの――」
腕の跡は、教会が与えてくださる、洗礼の証。五歳になれば与えられる。けれど私の腕はとても綺麗。だって――
「それ、は……私が、私だけが未熟者だからではなかったのですか? どうして、フィオ、あなたにも、ないと……?」
見る? と言われましたが、血に濡れた腕のなかから赤い小さな跡をどう見つけろというのでしょうか。神様に認められた標を、導かれし者だという標を。あれ、なら、フィオは教会に呼ばれ、私は呼ばれなかった理由は――――?
もしかすると、私たちの行いは、神に背く行為だったのでしょうか? 虹の彼方を目指すその熱は、反逆だったと、言うのでしょうか? それならば、それならば――――
戦場のど真ん中だというのに、俺たちは。同僚たちは休憩を終えて、仕事へ行った。撃ち殺すだけの簡単なお仕事。俺たちは、サボタージュをしている。銃声、轟音、爆発音。どうでもいいや、俺の世界は、目の前だけで精いっぱい。
「クサ、クサ、クサ、クサ…………」
俺の名前を、ハナは何度も何度も何度も何度も口に出す。うわごとのように、うなされているように。俺の名前だけを、ハナは呼ぶ。そして俺は、ハナが俺の名前を呼ぶごとに、背中を一回叩いてやる。一瞬間の存在証明。
断続的な、それでいて、自分勝手だ。
本当に安心させたいのなら、抱きしめればいいものを。
ワガママ。自分勝手。俺はハナを**ない。
そして突如訪れた、大きな音。
それはただの爆弾でした。しかしその爆弾は、あまりにも多くの人を、多くの「神様」を信じていた人を殺しました。そしてその三分の一ぐらいの「神様」を信じない人を殺しました。
一瞬にしてやってきたのは、目を焼かれるような光の量でした。鼓膜を突き破る地響きのような轟音も少し遅れて。さらには、皮膚を破られるような炎の風も、飛んできました。
眩しい、網膜が、うるさい、破れる、気持ち悪い、耳鳴りが、熱い、苦しい――――痛い。
「あ、ああぁああぁあぁあぁっ!」
何があったのか分かりませんでした。そうです、私はフィオの血を止めようとしていたのです。そうしたら急に――爆発。軽々と吹き飛ばされてしまいました。そして地面に叩きつけられた私が見たのは。
ばらばらばらばら。色んな物が落ちてきました。ばらばらばらばら。煩いです、うっとおしいです、落ちないでください、降らないでください、そんなにも瓦礫が降ったら、フィオの体に、穴が、開いてしまうでは、ありませんか……っ! うつ伏せになったフィオ、動けないフィオの上に、爆風によって飛んだ瓦礫や残骸やらが降り注ぎます。動こうにも、私の足には鋭い何かが刺さっているので、動けません、あぁ嘘です、動かす必要などありません。這えばいいのです、這いつくばればいいのです。フィオのもとまで無様に這いつくばって、びたびたと周りのものをかき分けながら行けば、行けば――焦げたにおい、立ちあがる煙、突き刺さる石、叫び声、すえた臭い、散らばる人、隙間に入り込む土、燃え盛る音、鉄の臭い、崩れた砦、破れそうな頬、瓦礫が落ちる音、土の臭い、金属の塊、にじみでる液、笑い声、火薬のにおい、流れる液体、かさつく喉、泣き声――全てをかきわけてフィオのもとへ辿り着いたとき、私は、ようやく、フィオの言っていたことを理解しました。フィオの背中は、ひどく傷ついていたのです。青と紫と、そして裂かれた跡と。私は、そのことを知りませんでした。いつも、フィオは背中を見せることを嫌がっていたので、知りませんでした。両親のいないフィオ、とすればこんなことをするのは、心当たりは、一つしかありません。
あぁ、私のフィオ。私と神様だけのはずだった、フィオ。
「フィオ」
背中に柔らかく触れながら語りかけると、フィオは首を微かに動かしました。
「……エ、ル」
かすれてほとんど音の無いような声でしたが、それでも私にはしっかりと届きました。嬉しくてうれしくて、抱きしめてしまいました。
「あぁ、フィオ、フィオ……フィオ、私は貴方に伝えたいことや謝らなければいけないことが多くあるのです、ごめんなさい、ひとまずはどこかへ逃げましょう、もういいんです、全部いいんです、どうだっていいのです、貴方の身体が第一です、だから、フィオ……、フィオ?」
ぼろぼろでくたびれたフィオ。神に愛されたと言わしめたその美しさも可憐さもどこかへいったのでしょう、酷い有様です。呼吸もか細く、もう動く力など無いようでした、えぇ、そうです、私はこう言わなければならないでしょう。
フィオはもう限界です、と。死ぬしかないでしょう、と。
何が起こったのか全く分からなかった。気が付いたら、吹き飛ばされていた。視界がチカチカ点滅して、脳の奥がキィンと金切り声をあげている。目が乾ききっていてなかなか開けられなかった、熱い風のせいで喉が痛い。
「ハ……」
「ふ、ひ」
乾きと土煙のせいで目が開けられず、手だけでハナを探そうとしたそのときだった。微かに聞こえた笑い声。分かる、これは、この声は。
「ハナ……?」
ハナの声だ。間違いない。ずっとこの声を聞き続けていた。けれど、ごろりとした違和感が胃の中で転がった。だってハナはこんな笑い方をしない。本当に、静かに、クスクスと笑うはずだった。スッと下腹部に寒気が走る。左手が瓦礫に当たった。右手を硝子で切った。
両手。そう、俺は両手でハナの行方を捜していた。無理をしてようやく、目を開けることができた。まっすぐ前にハナはいた。ハナは、立っていた。細い二本の足、あちこち擦りきれ、切れた足で立っていた。しかし今、莫大な罪悪感と不安を抱えるハナの背中を叩く存在など、ない。ハナは、ハナは――――
押しつぶされた。
「ふ、ひぁ、あ、は、はははっ、は、あははははははははははははははははははははははははははははははは!」
哄笑、叫笑、狂笑。
ハナは楽しげに顔面を歪めて、どこも見ずに涙を流して、笑う。
笑いながら、重い、重いと嘆いて、膝から崩れ落ち、そしてのたうつようにして笑って土を飲んで吐いて泣いて笑う。指通り滑らかだった髪は、土と泥で汚れ、肌はすりきれ、装備には傷が付き、服は破れ、声はかすれ、こびりつき、臭いを放ち、苦しみ、叫び、痛み、耐える――――けれど、笑う。
「ちが」
ぐしゅりと、音がした。どうやら変なものを踏んでしまったらしい。体が重い、重い、銃は邪魔だ、捨てよう、重い、辛い、関節が、ギシギシとなる、いかなきゃ、いかなきゃ。
「ちがう」
足元にまとわりつく塊と液体とがうっとおしい。面倒だ、どこかへいけよ、蹴っ飛ばす。俺は行かなきゃいけないんだ、進路を塞ぐな、とどめを刺すぞ。だくだくと上から垂れる液体が視界を塞ごうとする、一気にぬぐうとひりつくような痛みがした。多分。どうでもいい。いかなきゃ、いかなきゃ。
「ちがう。ハナ」
いやに長い時間をかけて、辿り着いた。足元では、いまだに笑い続けている。俺が近づこうとも、何の反応もしめさない。普段なら、転がるようについてきて、へらりと笑っていたのに。こんなのはちがう。こんなの知らない。こんなの、こんなの。いつもと正反対の様子。いつもと正反対の表情。いつもと正反対の行動。
「ちがう。ハナじゃない。お前は、誰だ?」
そうだ、これはハナじゃない。俺の知っているハナじゃない。これは違う、違う奴だ、だって俺のハナはこんな風に笑わない、そうだよだってこれじゃあまるで気狂いか、悪魔みたいじゃないか――――
笑い転げるハナのふりしたモノの腹に、右脚を叩きつける。咳き込むのも構わずに足を押さえつけて、腹の上に乗る。相手が息を荒げようとも関係ない、だってこれはハナになりすました悪魔だから、そう、退治しなきゃ。これはハナじゃないんだから。俺は両手を首に添える。首を包み込む。そして、少しずつ少しずつ、内側へねじりこむように首を絞めていく。じりじりとぎりぎりと、手のひらの内側で脈がうつ、まるで心臓が喉にあるみたいだ、いやそうだ、きっと喉に心臓があるんだ、だってこいつは悪魔だから、人じゃないから、ハナじゃないから。だから、だから、*さなきゃ――――
跳ねるように手足をばたつかせるので、無理やり足を使って抑え込む。口を開閉して、黒眼の部分は消え去った。でろりと出たもの気持ち悪い。気持ち悪い。力任せに押しつけて、ひねりあげて、ねじあげる。こんなのはハナじゃないこんなのはハナじゃない、早く元に戻れ、元に、戻れ…………。
ふ、と気付くと、下のモノは動かなくなっていた。
下のモノは笑っていた。
その笑った顔は、ハナだった。
ハナだったんだ。
「なんだ」
少年少女は言いました。そして少女は言いました。
「神様なんて最初からいなかったのですね」
そして少年は言いました。
「神様はいるんだ」
少女は続けて言いました。
「だって私もフィオも救われなかった。貴方はただの偶像でしかなかった」
少年は続けて言いました。
「だって悪魔がいたんだし、それに神様がいるなら天国もあるだろう?」
少年少女は言いました。
「神様なんかに左右されてはたまりません」
「あぁ神様お願いします、次こそは」
少女は、死にかけの少女を抱きかかえたまま、胸元から手りゅう弾を取り出して、ピンを引き抜きました。
少年は、殺してしまった少年を抱きかかえたまま、腰の小銃を引き抜き、銃口をこめかみに当てました。
「せめて一緒に」
どうも、こんにちは
玖月あじさいです。
自分の信じるものが変わる時って相当ショッキングな出来事がないと無理なんじゃないかなー、とか考えながら書いていました。
ちなみに私の信じるものが変わったのは、実力がなければ過程なんて関係ない、と部活の先輩にガチ怒りされたときです。
しかしながら人生観が変わったからこそショッキングだと記憶している可能性も否めないのですよね……。うーん
それでは