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謎の少年、登場


またまた3000字以上にならず・・・orz






 城に着きました。意外と近かったなー、うん。


 顔を持ちあげて城を見上げると、ちょっと首が痛くなりそうになりました。


 ・・・ちょっとばかり立派すぎじゃないかい??


「ほぇ~・・・」


 完璧、お上りさん丸出し状態で私は城を観察する。


 教会は塀の向こうのお城と同じ敷地内にあるらしい。・・・何気にほんとに凄い人だったんだね、リドルさん。


 キョロキョロと周りを見渡しながら、リドルさんの後に続いてお城の裏口的なところから敷地内に侵入。なんかちょっとドキドキするわー。








 厩にソーマを戻し(かなりソーマは抵抗してた)、私とディア、あと小鳥のピィちゃんを教会に案内してくれたリドルさんは紅茶を淹れてくれた。


 ちなみに、アーシェさんとテナーさんは敷地内に入った瞬間に衛兵さん達に凄い勢いで連れて行かれた。なんか、訓練があるのに2人が来ないってことで滅茶苦茶探してたんだとか。


 コンラートさんはエルシャールを部屋に帰すとかで「また後で伺います」って笑顔を残して去って行かれました。


 みんなイケメンだからいちいち笑顔のインパクトが凄い。心臓止まりそうww


「ディア様はこちらへどうぞ」


 床にフワフワなクッションを置いてニッコリと微笑むリドルさんに、ディアは胡散臭そうな目を向けながらフンッと鼻を鳴らす。


『こやつ、胡散臭いな。マスター、こやつをあまり信用してはなりませんよ。』


『ちょっと、ディア!なんてこと言うの!!リドルさんは優しい良い人よ??』


『いいえ、マスター。男など全て信用してはなりませんよ。コヤツなどもっての外です!!』


「えぇ~・・・」


 ぐいぐい迫ってくるディアに思わず腰が引けた。怖いですよ、ディアさん・・・。


「シェニエスタ様?ディア様はなんと??」


「あっ、いえいえ。何でもないです!」


 慌てて手を振って引きつった笑顔で取り繕う。誤魔化そうとした感じがモロ出たけど、追及はされなかった。


 やっぱり優しいよー、リドルさん!


 紅茶を飲んで、「美味しいですー」とあからさまに空気を濁しつつ、私はあれ?と首を傾げた。


 リドルさんがそわそわと時計を見ているのだ。


「どうかなさったんですか??」


「それが・・・、これからミサがあるんです。ですが、シェニエスタ様をお独りにするのは・・・」


「ミサ!凄く見てみたい!!見に行ってみてもいいですか??」


「え、いらっしゃるんですか??」


「あ、駄目かな??邪魔になっちゃう?」


「いえ、そんなことはありませんが。・・・教会内を案内出来なくて申し訳ないです」


 本当にすまなそーに謝られてしまった。これから居候させてもらう身としては寧ろ、お仕事の邪魔をしないことが第一なので全然大丈夫なんですがね!!


 リドルさんは本棚から一冊の本を出すと、「では行きましょうか」と華のように微笑んで私の手を取った。


 長くて綺麗な指が私の指を絡めとる。うん?これって所謂貝殻繋ぎってやつじゃないですかい??





 実はリドルさん私の事が好きだったりなーんてことは・・・・・


 はっはっは。なーんてね!


 私は自意識過剰すぎなんだよね!ごめんね、リドルさん。変な妄想して。


「ディアはここで待っててね!」


『あ、マスター!!』


 流石に、信者さん達の前にディアを連れていく訳にはいかないので、ディアが文句を言う前にドアを問答無用で閉めてやった。


 すまん、ディア。君のぶんまでミサ、楽しんでくるから大人しく待っててくれ給え!!



















 礼拝堂の祭壇で説教をするリドルさんの姿はとっても綺麗。


 ステンドグラスから注ぎ込む日の光が蜂蜜のように甘く優しいリドルさんの金髪を輝かせていて、その光景に心が蕩けた。


 神聖な空気の中、沢山の人がリドルさんの凛とした声に耳を澄ましていて、その例に洩れず私もその声を聞き逃すまいと目を閉じて朗々と語られる言葉を全身で聴いていた。



 うっとりと聞き惚れていたら、ふと肩に乗っていたピィちゃんがグルリと顔を巡らせた。


 ジッ・・・と見つめている先には扉が一つ。


「ピィちゃん??」


 リドルさんの声を邪魔しない様に、気を付けながらピィちゃんを呼ぶけど、ピィちゃんは何かに気を取られてるみたいに扉から目を離そうとはしない。


 何かいるのかなー??


 教壇で話をするリドルさんにチラッと目をやってから、私はソロリと椅子から立ち上がった。


 なんとなく。なんとなーくだけど、あの扉の向こう側に知ってる「気配」がある気がする・・・んだよねー。


 ホントになんとなくだけど。


 リドルさんがちょっと驚いたような顔をしたので、「大丈夫」という意味を込めてニッコリと微笑んで見せてから私は物音を立てない様にゆっくりと扉に近づいて、









 のろのろとその扉を開けた。







 開けた・・・・・ら





『やっほーい、我らがシェニエスタ。ご機嫌いかが????』


 ・・・・・・能天気な声が頭の中に響いた。


 扉を思わず閉めてしまった私を誰が責められようか・・・。







************


『ひどいなー、閉めるな・ん・て♪』


 悶々と今の声がなんなのかを扉の前で真剣に考えていたら、内側から扉がゆっくりと開かれた。


 扉の向こう側に居たのは、少年。年のころは多分10歳くらい??


 夜の様な黒に近い藍色な髪と漆黒の瞳を持つ神がかり的美少年は、ニッコニコした表情で私の手を取るとグイッと部屋の中に引っ張り込み、


「ちょーっと、お話しようねー???」

 

 と言った。・・・そのブラックスマイル滅茶苦茶怖いっすよー。。


 思わず身体が震えた。親に怒られるのを怖がる子供の心境に近い感情が私の中に渦巻く。


 ごめんなさーい!!と何故か謝ってしまいそうだ。


「全く。シェスタったら、何で僕らに黙ってこの世界に降りちゃってる訳??メニフィアなんて、君がいなくなって恐慌状態だよ??」


「えっと、ごめんなさい・・・・??」


 少年は憮然とした表情で私を睨んでくるので、無意識に謝る。いや、なんか良く分かんないけどホントすんません。


 唇を尖らせて、何所か不服そうに「しょうがないなー」と呟く少年と目を合わせる為にしゃがんだ私を見て、可愛らしく首を傾げた彼は不意に「シェスタ・・・??」と眉間に皺を寄せる。


「・・・・・何かあった??ちょっと気配がオカシイよ?」


「あー・・・・、うん。いろいろと」


「・・・・ちょっと、ごめんねー」


 言葉を濁して目を泳がせる私に、少年は怪訝そうにした後に私の頭をガシッと掴んで引き寄せた。


 コツンッとぶつかる額同士。


 閉じられる瞼につられて、私もそろそろと瞼を下ろした。


 お互いの呼吸がかかる至近距離だったけど、気持ちは穏やかだ。・・・なんだろ、この子といると落ち着く。








 ・・・・どのくらいの時間そうしてただろうか??


 深いため息をついた彼は、おもむろに額を離し


 ベシンッ


 と私の頭を掌で叩いた。結構、地味にイタイんですけどー。。


「シェスタ、記憶飛んでるじゃん!!何やってんの!!!」


 猛烈な勢いで私の頭を振る彼は、「もうっ!」と怒るとおまけとばかりに頭突きをかましてきた。


 ・・・・シェイクされたふらふらの頭に星が舞いました。


 容赦ねーな、オイ。





読んでくださりありがとうございました♪


リドルのイケメンターンが思った以上に短くなってしまいましたorz

ごめんよ、リドル。。。。





そして新キャラ登場!

無尽蔵に増えてくキャラに既に覚えきれなくなってきてる私ww



うん。キャラ一覧表を作ろうかーww



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