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人生で一番の日


えーっと、今回はリドル視点です。。

そんでもって短いです。。。一話3000字?え、それって美味しいの??なノリです。。


脱字ならぬ脱語をさっそく発見したので訂正しました。。

×私よりも女神に話しかけるなど

○私よりも先に女神に話しかけるなど

よかった。気付かなかったらリドルがただのナルシストになるところだったww







 神の降臨を知ったのは偶然だった。





 精霊たちが、異常な程にシェイマの森を気にしていたのに怪訝に思い聞いてみたら『女神さまが来る』という念話が送られてきたのだ。



 ・・・精霊から返事があった時には本当に驚いた。


 国の最高神官と言う立場になってから、2年ほど経つが精霊達は基本的に無口でこちらからの問いかけに応えることはしない。


 応えても、短くて完結。分かりづらいことが常だと言うのに。。


「神の降臨ですって・・・!?」


 今回は分かりやすかった。精霊にしては親切と言っていい程だ。


 しかし・・・神の降臨など、神話にしかないような事だ。まさか、自分が生きている間に神に会う機会に恵まれるとは!!





 私は慌てて、教会から飛び出した。


 ちょうど城から出てきた紅薔薇師団長のアーシェをとっ捕まえて軽く説明してから、天幕と机と椅子を馬車に積み込むように命れ・・・・いえ、お願いして私は厩に駆け込んだ。


 シェイマの森に人は入れない。じゃあ、誰が女神を迎えに行くか?


 ・・・簡単だ。森に入れる動物にお願いすればいい。


「ソーマ、女神様のお迎えに行ってくださいませんか!?」


 厩に繋がれた相棒に駆け寄り、興奮のままにお願いすると、賢いソーマは一つ頷いてくれた。


 







 森の入口まで休みもなく走った私は、ソーマを森の中に向かわせドキドキする胸を押さえながら深呼吸を繰り返した。


 森の中まで迎えに行けない自分がもどかしくてしょうがない。


 馬車の中にいつの間にか便乗していた青薔薇師団長のテナーと宰相のコンラートに「ついてきたからには役に立ってくださいね?」とニッコリ微笑んでから天幕を張らせながら、私は森を見守る。


 勝手についてきたらしいエルシャール姫は無視する。


 王や王子などの立場の人間に私は興味が無い。勝手に国を治めるなりなんなりやってれば良いと思う。


「リドル様、天幕が張れました。」


「さて、詳しい話を教えて欲しいんだが??」


「ノリでついてきてしまったが、これは何なんだ??」


「神さまが来るんでしょう!?」


 ・・・あぁ、五月蠅い。


 コンラートは良いとして、アーシェもテナーもエルシャールも鬱陶しい。


「五月蠅いですね。ちょっと静かにしててください」


 私の心をかき乱すのは神だけで良い。それ以外は消滅してしまえ。


 



 ソーマが森に入ってからどれくらいの時間が経ったのか。


 待つ事も幸せな時間ではあったが、辛くもある。


 あぁ、早くお会いしたい・・・・!!!





 ・・・そう期待に胸を膨らませた私の前にとうとうソーマが帰ってきた。


 背中に美姫を乗せて。






 輝かしい銀髪を風に揺らめかせ、澄んだ金色の瞳が私達を見つめていて胸が高鳴った。


 ソーマの横から立派な牡鹿が私の前にヒラリと出て来て警戒するように地面を掻いた。


 雄々しく、神聖な牡鹿は美姫を守るように私を睨みつけてくる。


 じっと見つめてしまった私を怪しんでいるらしい。



 勿論、私には女神を害する気持ちは微塵もない。


 急いで膝をついて敬愛の意を示す。


 女神の麗しい(かんばせ)から目を離す事は今の私にはとても難しい事だったが、なんとかやりきった。


 私の行動に驚いた風だった師団長達と宰相だったが私の後ろに同じように頭を下げた。


 ふんっ。女神の為に頭を下げるのは私だけで良いというのに。


 お前たちなど天罰を与えられて滅んでしまえば・・・いや、女神の前で物騒な事は思うまい。


 ソーマの背中から身軽に地に降り立った女神は、私達をじっと見てからソーマに寄り添うように立つ。


 あぁ、羨ましい・・・・!!


 女神のそばに居られるなら私はいま(ソーマ)になってもいい。



「えーっと・・・・」


 鈴の転がるような美しく可愛らしい声に身体が震えた。


 もっと、もっと・・・!と赤ん坊が乳を欲しがるような気分で女神の声が聞きたい気持ちが胸に溢れたが、こちらから話かけるような無礼、私には到底出来るはずもない。


 八方ふさがりな気持ちで悶々と地面を睨みつけていると、タタッと軽快な足音が近づいてきた。


「貴方が女神さま??」


 無礼にならない程度に顔を上げて見ると、エルシャール姫が女神の傍に立っていた。


 私よりも先に女神に話しかけるなど、万死に値する。抹殺だ。抹殺しよう。


 殺意がじわじわと湧いてくるが、話の糸口が見つかったので赦すことにした。


 まぁ、姫の勉強の時間には容赦はしない授業をする・・・程度の意趣返しはさせていただくが。。




 とにもかくにも。


 一国の姫とはいえ、女神の足元にも及ばぬ存在が許しも得ずに話しかけるとは無礼の極み。


 慌ててエルシャールを注意すると


「無礼なんて思ってないです。顔を上げてください」


 女神が慈愛に溢れた笑顔で私に笑いかけてくださった。


 なんとお優しいお方だろうか。


 女神様は未だに私達を警戒する牡鹿に下がるように言って、また美しい笑みを浮かべてくださった。









 あぁ・・・・・!!


 今日はきっと人生で一番最高な一日です!!!!!





 


読んでくださりありがとうございます♪&お気に入り登録にも感謝です!!



しかしリドル、こんなキャラな予定では無かったはずなのに。。

あれれ???



多分、主人公に対してドMなタイプだと思います。


うーん。。。。。なぜこんなことにー





脱字ならぬ脱語をさっそく発見したので訂正しました。。

×私よりも女神に話しかけるなど

○私よりも先に女神に話しかけるなど

後書きでも一応ご報告しておきますww

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