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第六話 出会い。1

「・・・?」


優しく空気に溶けこんでいく光が、ぼんやりと開いた視界からのぞく。

凪樹は、自分が寝ていたらしいベッドから身を起こし、辺りを見回した。

少し古びているものの、丁寧に手入れされた部屋。

調度品も少ないけれど、明らかに質の高いものだった。

まだぼーっとする頭で、思考を巡らせる。

(ここ、どこ・・・。)

見れば見るほど、違和感が大きくなる。

自分が住んでいるのは、散乱した楽器だらけの、無機質な白い――――――――


「っ!?」


さっきまでの眠た気な瞳はどこへやら、鋭い視線を張り巡らせる。

とっさに下へ視線を向けると、衣服は意識を失う前と同じ。

凪樹は窓と扉を確認し、扉へと走りより、鍵を確認した。

(あ、あいた?)

あっけなく開いた扉に思わず気がぬけそうになるが、あわてて引き締める。

そうっと顔をのぞかせると、驚いたことに誰の姿も確認できなかった。

音を立てないように赤い絨毯がしかれている廊下を歩く。

絨毯はふかふか。やはり部屋と同じように質素ではあるが、

それなりに金を持っていることはうかがえた。

金があるのに、誘拐しようとするあたりが謎だが。


そして、また一歩進もうとしたとき。


パタパタパタッ。


何かが近づいてくる。

その気配に、凪樹は身構え、音のする方へ視線を向けた。

これでも、金持ちの端くれ。

一通りの武道は習得しているのだ。

2、3回は誘拐されたこともある。

負けるなんてことは、ありえない。

・・・つもりだった。





その相手に、迷いなく突き出したこぶしを、受け止められるまでは。

しかも、その次に問いかけられた言葉が。


「起きたのか?」


という、誘拐した癖に自分をいたわるような言葉だったことに。



それが、ちいさな偶然が積み重なってできた私たちの出会いだった。

遅くなってすみません。

お詫びに、豆知識でも。

凪樹、強いんですよ。柔道、合気道、空手等はもちろん、治療の仕方やあらゆる薬の調合、更には駆け引きの仕方まで。


ちなみに、「約束~」の宮都とは、イトコです。

同じ柔道の道場へ通っていたため、仲良くなったとか。

あ、宮都が凪樹の時代へタイムトリップしたりする話があってもいいですね!

なにかいいアイデアがありましたら、ぜひご感想として送ってください。

出来る限り応えたいと思います!

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