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お嬢様と見る世界の形!


皆様ごきげんよう!

アテクシはリリー辺境伯家の長女ノワールおジョウサマですワ!

今日は皆様とアテクシが転生したこの世界の地図を見ていこうと思いましてよ!

先ずはアテクシの今住んで居るこの国「フロムイースト」から見ていきますわよ!

この国の建国王が日本から召喚された勇者だってことを考えると、クッソ単純な名前なのは気にしたら負け!ございまするわよ!

この国が在るのは、地球で言うところのグレート・ブリブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!テン島とアイルランド島がある辺りにありましてデスわよ!

形は島の形を、凹凸をなくしてツルッとさせて両方の島を少し近づけて、何かつるっとしたブリカス島の上と下から橋みたいなのを伸ばして強引にくっつけたみたいな形してますわね!そのせいで巨大な塩湖が出来上がってますわ。まあ、行ったこと無いし詳しく調べてもないから、塩湖かどうかはわっかんないけど、行ってみたいですわね!


※このハイテンションお嬢様は本編には関係ありません。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ししょ、先生がご教授してくださった血筋とこの国の成り立ちとは、なんとも現実的だった。

私は初め、勇者が武や魔法に優れていたため、畏怖と尊敬から、その方面の家が移り住んできたためだと思っていたのだが、そんなラノベ風な事ではなく。

此処はグレブリンテ島と言う島まるごとの国で魔王の出現よりも前は小国が三つ巴の区陣取り合戦をしていたそうだが、まあこれはあまり関係ない、なぜなら魔王に纏めて滅ぼされたからだ。

だから関係があるのはこの島に魔王が拠点とした理由に有る、この島はもともと強力な魔物が生態系として根付いていた、其れは魔王が倒れた後でも変わらない、その魔物たちを討伐する為に勇者が各国から腕の立つ貴族や名のある冒険者達を雇い街や発展途上の首都の防衛を任せた、そうした者たちの中で特に優秀なものに花の名前を名字として与え、貴族としたのがこの国の貴族の始まりだそうだ。

余り夢のある話ではないようだ、其れに勇者が国を作った理由というのもこれまた夢のない話なのだがこれは、魔王を倒した勇者をソシアが戦争に利用しようとして居ることを知り、ソシアの第二王女と仲間たちを連れて魔王城まで逃げてきて、グレブリンテ島の島民達の総意により魔王に滅ぼされた三つの国に変わり治めざるを得ない状態になったからだとか、まあ、お姫様の存在や流れでって所はラノベみたいだが、望んで成ったわけでは無い国王の地位とか、攫ってきたお姫様だとかのせいで余り羨ましくは思えない。

其れはそうと、この世界の地図を見たのだが、この国の有る島の名前が『グレブリンテ島』であったり、勇者を召喚召喚した国の正式名称が『ソシア連邦』だったり、大陸有数の軍事力を持つ『ドルツ帝国』だったりと、地球で似たような名前、形の国を見たことがある、案外ヨーロッパがモデルだというのも見当違いでもない気がしてならない。

というかグレブリンテ島って間違いなくグレートブリテン島だよな、形もどことなく、グレートブリテン島とアイルランド島を無理やりくっつけた見た目してるもん。

おっと、話がそれてしまった、貴族の始まりの所までもどりましょう。

さっき言った通り、貴族というのは武術や魔法に優れた人たちが拝命した位なので、当然腕の立つ猛者だらけ、その貴族たちが他の国に習って、貴族同士で婚姻していく、当然、優秀な人同士なのだから、優秀な子が生まれる、そんなに上手くいくのかって?剣や槍、頭よりも魔法は遺伝しやすいらしい、其れによって、血が濃くなればなる程優秀な魔法つかいが生まれるんだとか。

つまり、辺境伯家の娘の私は魔法の才能を持って生まれていることがほとんど約束されていると言っても過言ではないということ!いやーこれは勝ち組デスわ!今日アテクシの才能が発覚して、お嬢様ステキ!ってなるんだわ!楽しみですわ!!


コンコン


おっと、先生がいらっしゃったみたいですわね、昨日の復習はこのあたりにしておいて、今日はいよいよ魔法の基礎を教えていただけるらしい、楽しみで仕方ないのです。


「入ってください」

「邪魔するよ」

なんて言った入って来たししょ、先生を見た感想としては、やはり美人は得だなっと、赤みがかった紫のロングヘアを遊ばせるどころか放ったらかしにしていて、寝癖も最低限撫で付けてあるだけでボサボサである、服装は着崩しているがワインレッドの燕尾服を着ている、これがまた似合っていてかっこいいのだが、いかんせん本人は着飾ることに何の興味も無いようで、「暑い、息苦しい」と言って、上着を脱いでしまった、まあそれでもカッコいいのだから美人はズルい。


「では今日から、魔法の基礎を教えていくぞ、先ずどの属性に適正があるのかを調べるぞ」

おお!良いですね!凄く魔法!すごく幻想!It'sふぁんたずぃー!

「はい、よろしくおねがいします」

「じゃあ、さっそく、人差し指を出して其処に魔力を集めてみてくれ」

「はい...はい?」

魔力を集める?魔力ってどう動かすの?というかそもそも私、魔力なるものを持っているの?いや、私は辺境伯家の娘、無いわけがないわ。

「うん?どうした?」

「えっと、魔力ってどうやって集めるんですか?」

「え?」

そんな心底お前何いってんの?みたいな顔されても私にはその魔力ってのがわからないですわ。

「あー、じゃあ、魔力は解るか?体の中にあるはずなんだが」

「体の中に?チョット分かりませんわね」

「え、お前、その状態でよく魔法書読む気になったな」

なんか、呆れられてるんですが、なんで?

元日本人の私に魔力なんて解るはず無いじゃないですか、どうしてそんな目で見るんですか!

「あー、そこからか、じゃあ、手を出してくれ」

「はい」

手を差し出すと、いきなり先生の手に包まれてチョット、ドキッとしたが、先生は全く気にした様子がない、まあ、私はまだ5歳、仕方ないとは言え悔しいですわね、私可愛いと思うのですが、可愛いだけではダメみたいですね。


「じゃあ、今から魔力を手に流すから、感じてみてくれ」

お?おお?なんか、流れてる感じがありますね、なんというか変な感じです、変なのが流れて来てますね、これが魔力ですか、これが私の中にも有るんですか...あ、これ?こんなの有ったけ?と言うかこんなもんなのですかね、そんなに沢山有るって感じではないですわね。

「解ったか?」

「ええ、何となく」

なんで先生はそんな微妙な顔いてるですかね、なんか嫌な予感がするんですが。

「よし、じゃあ、うん、指先に魔力を集めてみろ、指先に集中する感じだ、それで、制御せずに居ると、少し体から漏れ出し、魔力の一番親和性の高い属性に変換され、魔法として発動する、これにより属性を決める」

ふむふむ、じゃあやってみますか、指先に集中ですね...まだ足りませか、半分ぐらい使ったんですが駄目みたいです、これは全部行ってしまうべきですかね...ふん!

と力を込めた瞬間、指先でそれなりに大きな爆発が起きた、これはあれだろか、(ラノベ)で読んだ爆破属性ってやつでしょうか、これには先生も驚いていますね、美人がそんな顔しちゃいけません!

それにしても、爆発が起きてから耳鳴りが止まりません、どうしましょう、頭も痛くなってきました。


「おお!これは、炎の上位互換、爆発系統か、もともと高火力高消費の更に上、より高火力で高消費、考え無しに使えば簡単に魔力が枯渇しすぐに倒れることになるから注意しろ、と言っても、もう遅いようだが」

先生が言ったかとの半分も聞き取れませんでした、何となく私が凄いことをしたってことが分かったのでまあ良いでしょう、ああ、頭が割れそうです、少し、寝ましょう。


「寝たか、まあどちらかと言えば気絶か、しかしこの子は運が良いのか悪いのか、私より魔力が少ない貴族なんて始めて見たぞ」


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