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coffee girls  作者: 西野 健太
1/1

待ち合わせ

初投稿です。

めちゃ拙いです!

大学生が大学生のことについて書いたんで書きやすかったです。

読みやすいかわかんないですけど笑

読んで、感想ください。

僕喜びます!

 16時17分。待ち合わせの43分前。

 

 いつもの場所でいつもの時間にいつもの待ち合わせだ。

違うのは彼女とコーヒー。

 

 待ち合わせの場所が見える喫茶店でコーヒーを飲んでいる。

コーヒーはアメリカンコーヒーだ。豆本来の香りやさっぱりとした味が特徴だ。


 今日はアメリカンコーヒー。


 それをブラックで飲む。ミルクや砂糖はいらない。せっかくクロになっている物にシロを加えるのは美しくない。本場のアメリカではどのように飲むのか知らないが、ここは日本だし僕は僕だ。好きなように飲んでも周りの人は誰も泣いたりしないし、遠い国の人は気にもしないだろう。


 コーヒーを口に含むと重たく密度の濃い香りが広がりそれを強調するように軽い苦味が滑り込む。単純な苦味は豊かな香りを注目させるスポットライトのような役目を担っている。この役には甘さもマロヤカさも必要ない精鋭の黒子が必要だ。

その黒子が喉を通ると同時に苦味は体に飲み込まれていく。後には微かな香りが残るだけだ。電源を落とされた照明係は進行の妨げにならないように闇の中へとすばやく消えていく。この一連の動作を僕は心ゆくまで楽しむ。


 僕はコーヒーが美味しいのかどうか判断しない。味覚は日によって違う。その日の気温、湿度、気分でまったく変わってくる。それは人が気候や立場、その日の気分で接し方が変わってくるのに似ている。だから僕は人を好きなのか嫌いなのか決めつけない。ただ気が合う合わないで判断するだけだ。


 待ち合わせ時間まで携帯小説を読みたかったが、読むには時間が短すぎたし読まないにしても時間は長すぎた。


 そこで、ぼんやり待ち合わせ場所を眺めることにした。しばらくすると彼女は現れた。時刻は16時42分。18分前。こちらには気付いてないようだ。

彼女はセミロングの魅力的なストレートヘアーに黒のジーンズのパンツに白のニットの服。その上に灰色のチェスターコートを羽織っている。どれもシワやシミ1つ無いのは遠目から見ていてもわかる。

彼女はそばにあるベンチを凝視し、問題がなかったのか自分を納得させたのか、どちらとも見てとれる時間経過した後彼女はベンチに座った。まるで生きている犬の上に座るかのように優しく無駄の無い動作だった。


 やはり、彼女はアメリカンコーヒーに似ている。多少の違いはあるが、その日の気候や気分、体調で変わってくる誤差の範囲内だ。

上品な雰囲気と迷いのない行動はアメリカンコーヒーの特徴そのままだ。


 僕は喫茶店で注文したドリンクを胃に流し込み、アメリカンコーヒーの元へ行く。アメリカンコーヒーが到着して3分後に会えるように移動した。


 今日はアメリカンコーヒーだ。

 

 少なくとも今日は。

読んでいただいてありがとうごさいました。

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