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イベント・季節もの

卒業式

作者: 藤乃 澄乃

春。

それは別れと出会いの季節。




 春。

 それは別れと出会いの季節。


 毎年この時期になると思い出す、あの甘酸っぱくほろ苦い3月。

 

人見知りで自分から話しかけるなんて。

不器用で自分の気持ちを相手に伝えるなんて。

引っ込み思案で自分から告白するなんて、そんなこととてもとても出来ない。


 でも毎日会うキミ。

 そう毎日笑うキミ。

 うん毎日話すキミ。


こころの中はいつの間にか、キミでいっぱいになっていた。


 今日も会えたね。

 今日も笑い合った。

 今日も話したね。


そのうち2人で出かけるように。


いつも一緒にいた。



 今日は卒業式。

 隣にキミはいない。

 少し寂しい気がした。


私だけ卒業式。

寂しく校舎を後に歩き出したときに、学ラン姿のキミを見つけた。


校門に寄りかかって笑顔で手を振る年下のキミ。


在校生代表で来たよ。


 

そういうキミを見て、あんなに好きだったのに、もうときめかない自分に驚いた。



甘酸っぱくほろ苦い私の卒業式。



お読み下さりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] ときめかなくなったのは、一つ先に大人の階段を上ってしまったからなのでしょうかね? 年下の彼が子どもに見えた。 そんな感じですかね?
[良い点] もうときめかない。 いまが過去に変わる瞬間が、切なくも美しいですね。 彼は卒業しなかったのでしょうか。 留年かな? プリンのカラメル部分のような、ほろ苦いがちょうど似合うお話ですね。 ↑…
2018/03/22 16:17 退会済み
管理
[一言] 四季さまも仰るとおり、 この季節にピッタリな作品ですね♪ (じつに爽やかな印象でした) なるほど、そういうわけでしたかぁ~と、 私までおセンチな気分になりました。
2018/03/22 07:46 退会済み
管理
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