その他の詩『しずく』
『しずく』
ひとり
ひとり
ひとり
ひとり
したたるような淋しさは
ひとり
ひとり
ひとり
ひとり
青い月から垂れ落ちる
「冷たいでしょう?」
――ひどく冷たい
「でも、それが貴方なのです」
――光っているよ
「涙のせいです。
生きていれば混ざるもの」
――飲んでもいいの?
「飲んではいけない。
貴方はひとりで来てしまった。
雫は既に毒でしょう」
ひとり
ひとり
ひとり
ひとり
湿った風がひんやり流れて
ひとり
ひとり
ひとり
ひとり
青い月夜とその孤独
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自問自答の心象風景。
たまにこういう感覚的で理屈外の
ワケの分からない物が書きたくなります。
小説では難しいので、もっぱら詩で。