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壊れた世界の旅人語り  作者: 夜天夜空
第2章――グランドピークでの顛末
41/42

第40話

「で、これが外と通じる基点と?」


「……ん、確かに、空間の歪みが在る」



傭兵を尋問して、見つけだしたのは拳大のぼんやりと光る水晶玉。


壁に埋め込まれたその内部には、恐らく外の光景だろう棚に囲まれた一室が映し出されている。



「どうすれば出れるんだ?」


「……普通なら、合言葉か、鍵になる動きか物かが、在る」


「んー、そこまで聞きだす前に再起不能になってしまったしなぁ」



再起不能になった傭兵達は、魔法封印具(ルーンセーブ)で身動きが出来ないようにしてある。


目覚めの草のストックが思ったよりも少なくて、あっという間に尽きてしまったので、途中で尋問を中断せざるえなかったのだ。



「……なら、力ずく」


「この水晶玉を壊せば良いのか?」



それなら話は簡単だ。


俺の持っている刀なら、色々と面倒な手順を飛ばして、水晶玉本体にダメージを通すことが出来る。



「……それをすると、下手したら閉じ込められる」


「げぇ」


「……空間を広げる術式なら、それも良かったけど、この術式はちょっと厄介」


「分かりやすく教えてくれるか?」


「……多分、水晶玉の鏡面世界と言う概念を広げて、別世界として確立させている。この玉はその基点」


「…鏡面世界?」


「……鏡の向こう側にある、反転した平行世界。そんな”概念”を世界として確立したもの」


「あー……鏡の中の世界ってことは、つまり反転した俺達も存在しているってことか?」


「……もちろん、そんな世界は実際はない。だから、こんな水晶玉の鏡面と言う基点に創り出す。そんな魔法」


「創り出す、って事は中に生き物なんかはいないと」


「……基本的には」



ちょっと分かり辛かったが、まとめて見るとこうだ。


水晶玉の表面を出入り口として、水晶玉内部に異空間が創ってあり、その異空間は基本的に人のいない反転世界である、と。


そして、水晶玉を破壊してしまえば異空間と現実世界との接点が無くなり、この異空間の中を永遠に漂流する事になる。


ただ、その点を除けば、持ち運べる広大なパーソナルスペースを確保することが出来る、という大きなメリットがある有用な魔法具だ。


しかも時には、出入りするためのキーを持たない者に対する牢獄にもなる。


そう、今回の俺達のように。



「それなら、どうやってここから出ればいいんだ?」


「……ん、トキは、空間魔法の原理、って知ってる?」


「…たしか、魔力が集まると空間が歪むから、それを術式として安定させたもの、だったか」



魔力自体を扱う技術だから、空間魔法は誰でも扱う事の出来る、無属性の一種であると言われているわけだ。


ソウ曰く、精霊が憑いていなかった俺は、それすら扱う事は出来なかったのだが。



「……正解。だから、基点近くで魔力を凝集させてやれば…」


「空間が歪んで道が出来ると?」


「……ん…精霊眼で視てみて」



言われるままに目に魔力を集めて精霊眼を発動させる。


既に、水晶玉に手をかざしたソウの手には大量の魔力が集められており、その先の壁が捻じ曲がったように視えていた。


やがてソウの手を覆う魔力が、手のひらから奥へ、そのまま広がってまた手の方向へと回転し始める。


その動きは段々と早くなり、魔力は綺麗な輪となり、そして、その淵を広げていく。


ゆっくりと広がりきった、その魔力の輪の向こうには、先ほど見えていた棚で仕切られた小さな一室。



「……あまり、持たないから、早く外へ」


「お、おう」



その歪みの奥へと歩を進め、ソウも続いて外に出てきた瞬間。


―――ピィシッ―


そう音が聞こえたかと思うと、ソウの創った出入り口が一瞬で掻き消える。



音がした方向を見てみれば、そこには罅の入った水晶玉が一つ。


中には、先ほどまでいた牢獄の一室が映し出されている。



「……危なかった」


「まて、真逆とは思うが」


「……ん、基点が壊れた」



水晶玉を掴んでぶんぶん振ってみるも、中から何かが出てくるような事もない。


と言うか、中に何か影響があるようには見えない。



「これは、中の物はもう回収できないの?」


「……術式を解析できれば、或いは」


「解析できなければ?」


「……あの異空間が、空間の磨耗で消失しない限りはずっとそのまま」



下手すると、俺とソウもあの水晶玉の中で漂流する羽目になっていたと。


……あっぶねぇ…。



よく平気な顔をしている、と感心してソウを見れば、その額にも一筋の汗。


普段鉄壁無表情なソウの、表情に出る程度にはぎりぎりの技だったらしい。


背筋にひんやりとしたモノが流れた気がした。



俺が言葉を失っていると、なにやら部屋の外から物音が聞こえてきた。


…そうだ、あの空間から脱出できたのなら、恐らくメルトリスは近くにいるはずなのだ。



俺は慌てて、ソウに向かって静かにするようにジェスチャーで伝え、耳と眼を研ぎ澄まして辺りを探る。


すると数部屋程度はなれているのか、区切られた敷地内の奥の方から叫び声のような会話が聞こえて来ていた。



『――に必要―時―を――たまへ』


「既に捕まえていると言っただろう!焦らずとも後数時間もすれば傭兵どもが出てくる!」


『あ――れ―。い――だよ?別に――ほど―――案―って訳――ないし』



どうやらメルトリスは誰かと念話をしているようだ。


相手の声は年若く、しかしメルトリスをおちょくっているかのように軽い。



念話結晶の状態がそれほどよろしくないのか、出力が安定しておらず、遠くからでは聞き辛い。



『ああ―――だね、君らにはこん――さな案件――重―なんだ――?ポイント稼ぎ、ご――サマー』


「……まともな奴は今そちらにいないのか?」


『ふふ――、残――がら、今一番”まとも”なのは自分な――よねー』


「ちっ」



なにやら念話の相手とは仲が悪いらしく、お互いにやたらと挑発的だ。


冷静そうなメルトリスがいらいらとした声を上げている。



『まあ――、一応あいつに――えて――てあげるよ。あ、――みに捕まえたの――の二人?』


「傭兵剣士以外の2人だ」


『う―うん、了解。その―兵剣士は?』


「今、雇った傭兵どもで町を固めている」



どうやら傭兵剣士―ユエの方にも追っ手が迫っているらしい。


これは、のんびりと話を聞いているというわけにもいかなそうだ。



『ふむ―む、ま――っかー。傭兵剣士の方は―――重要じゃ――。問題は、――の2人』


「奴らは武装解除して魔法封印具(ルーンセーブ)で拘束の上、牢獄に繋いである」


『おー、厳重ー。…うん―解だよ。多分数日――には受取―を派遣――るはずだ』



恐らく俺達の事を言っているであろう会話を尻目に、音を立てないようにメルトリスのいる部屋に忍び寄る。


もちろん辺りの警戒は忘れない。


店の店員までもユエの包囲に加わっているのか、近くに他の人の気配はないが、かといって罠のような物がないとも言いきれない。



「……む、先ほど言っていた証拠は?」


『あはは、やだなー、ちょっ―――冗談だって。君がウソ――く意味は――からね』


「ちっ」



そこで、メルトリスの後ろ姿を目視できる位置まで接近する。


念話先の相手の声も、殆ど聞こえる程度には近いが、やはりメルトリスは戦闘者ではない様で、気づく様子もない。



『うんうん、怖―なぁ、その悪感情。もう少し心にゆとりを持ちなよ』


「誰の所為だと!」



わざわざ念話先にも俺達が脱出した事を伝える必要はない。


念話を終えた瞬間に、メルトリスを拘束できるように準備を整える。


しかし――



『――そんなだから”失敗するんだ”』


「――っ!?」



――気づかれた!?



勢いよく振り返るメルトリスに、反射的に飛び出す俺。


両者の距離は瞬きをする程度の瞬間に縮まり――



「貴っ――ぐ、あ」



俺の拳は、無防備なメルトリスの鳩尾へと吸い込まれた。


息を詰まらせた所で、後ろに回りこんで首筋に手刀を落とす。


流れるように当身を食らったメルトリスは、声を上げる暇もなく、静かに床に倒れ付す。



――そして、念話結晶から聞こえる拍手の音。


どうやら、念話は未だに続いているようだ。



通常、念話結晶は発信した側の魔力供給によって念話を続けることが出来る。


しかし受けた側からも魔力を供給は出来るので、この様に発信側の供給が途絶えたとしても、通話自体は続ける事が出来る事がある。


つまり、この念話先の相手は”意図的に”この念話を続けているわけだ。



『いやいや、お見事お見事。さすが、と言って置こうかな』


「…さすが?何に対する言葉なのかが良く分からないな」


『またまたー、分かっているんだろう?あの2人の息子に、ウツワの娘なら』


「っ!お前、俺の親を知っているのか!?」


「……わたしの、ことも?」



思いがけない親の情報に、俺は念話結晶に慌てて近づく。


それはソウに関しても同様で、彼女は自身の出自を知らないのだ。



気がつけば秘境とも言える森の奥で過ごしていた、ソウの事を知っている。と言うのは一体どう言う事なのか。


あの2人の息子と言ったが、俺の親は何かしらの名前が知られるような立場にいたのか。


”ウツワ”の娘、とは一体どういう意味なのか。


そもそも、”何故俺達の事を知っている?”


俺達がまとまって行動したのは、ホワイトポートの一件が初めてだ。


『ZacX BAR』の店主のように、目立った傭兵なんかに網を張っていたとしても、見つけて数日でそこまで個別に詳しく調べる事が出来るだろうか。


ならば、これは鎌掛け?こんなピンポイントな話題で?そもここでの鎌掛けに一体どんな意味がある。



念話先の相手のたった一言で、俺の思考はどこまでも混沌へと落ちていく。


そんな思考がまとまるまで、相手は決して待ってはくれない。



『あれあれ?どちらも自覚がないようだ。まあいっか。今回は挨拶みたいなものだしねー』


「…お前、一体何者だ?」


『あはは、そんなこと、わざわざ教えてあげる義理もないよね?』


「なら、何故俺達を狙った」


『うーん、そうだなぁ……』



念話相手はたっぷり10秒は熟考して、思い出したかのように口を開いた。



『…君達は、運命を信じるかい?』


「何を――」



――パキィッ―――



疑問を疑問で返され、言を返そうとするも、それを拒むように念話結晶が砕ける。


それも先ほどの空間魔法の魔法具のように罅が入る程度ではなく、修復も望めなさそうなほど決定的に割れてしまっている。



念話結晶と言うのは、魔力に声を乗せて念話すると言う性質上、魔力を発信したり受け取ったりすると言う機能が付与されている。


結晶には許容量があるため、それを越えた魔力量を結晶に通すことで念話結晶自体を破壊(魔力のオーバーフロー)してしまうことも出来る。



恐らく、これはそれを利用した証拠隠滅(結晶破壊)だ。


今までの会話自体がそれを起こすための時間稼ぎだったのか、はたまたもう俺達と話す事はないとでも言うのか。


何れにせよ、この念話結晶はもう使い物にはならない、ただのガラクタと化してしまった。



憎らしげに割れてしまった念話結晶を睨み付けていると、ソウが隣から無表情に覗き込んでくる。


なんとなく、心配を掛けてしまったように感じて、俺は頭を振って気持ちを切り替えた。



「……トキ」


「うん、とりあえず、あいつの件は置いておこうか」


「……ん」



まったく、ソウだって自分の出自なんて、予想もしていないような話が出てきて多少なりとも動揺しているだろうに。


真っ先にこちらの心配をしてくるとか、良い子ちゃん過ぎてこっちの心が痛くなるってモノだ。



「んじゃ、メルトリスの解呪、頼めるか?」


「……ん、暴れないよう、抑えておいて」


「わかった」



一応、自前の魔法封印具(ルーンセーブ)でメルトリスを拘束し、その上から動けないように体重をかける。


ソウはなにやらブツブツと詠唱しながら、それを取り囲むように文様、魔法陣を床に引いていく。



「……アビス(深層)エルソン(侵食)スペルズ(術式)ブレイク(破壊)


「ぬ、ぐ、ぐうううううがあああああああ!?」


「おわっ!?」



魔法陣からの光に触れたメルトリスは突然苦しみだした。


俺は必死に抑えるが、意識のないはずのメルトリスは白目をむいてなおも暴れる。


恐らくは十数秒程度の時間だっただろうが、本人にとっては何時間も続いた様に感じられただろう。


それほどに、狂ったようにメルトリスは叫び続けた。



「あああああ”あ”あ”あ”あ”!?あ…あ、がぁ、ぁ…ぅ」


「……ん、おわった」



魔法陣の光が止み、ソウは何でもないかのようにほっと息を吐く。


光の止んだ後に残るのは自分と、どこまでもやつれたメルトリスだ。


目の周りは流した血の涙で赤く染まり、整えられていた金髪はぼさぼさに、そして白髪が混じっている。



白目を、いや、この場合赤目をむいて体をぴくぴくと震わせるメルトリスに、俺は生きているのかと軽く頬を叩く。


…一応、反応も返したし、生きてはいるようだ。



「これで、もう問題なし?」


「……ん、多分体は暫く動かないけど」


「ああ、暴れてたもんな」



暴れていたメルトリスは、明らかに人体が曲げてはいけない方向にも関節を曲げていた。


あれでは筋肉や関節がぼろぼろになっていてもおかしくはない。



「……違う」


「うん?」


「……彼の侵食は深すぎた。ずっと前から、やり直さないといけない位に」


「…やり直す?」


「……ここにいる彼の肉体は”侵食を受けていなかったと仮定した”彼の体」


「作り直したのか?…人を?」


「……心や記憶は其のまま、あくまで侵食されていた肉体を”修復”した」


「……」



肉体を修復した、なんて軽くいうが、これは修復などではなく殆ど置き換えだ。


正常な体に、心と記憶を載せ代える。言えば安というか、これがどのような離れ業だか。


運用方法によっては、擬似的な不死すらありえるだろう、そんな技術の片鱗。


その尋常ではない事柄に、しばし言葉を失ってしまう。



「……トキ?」


「…いや、何でもない。じゃあコイツは起きたら正気に戻っているのか?」


「……ん、そのはず」



それならばと、メルトリスを寝床らしき場所に横たえる。



「それなら、メルトリスはこれで良いとして、ユエの援軍にでも行こうか」


「……援軍?」


「さっきユエの方にも傭兵が向かってる、って言っていたろ?」


「……でも、さっきここから離れて行ったような」


「うん?」



離れて行った?近くまで来ていたのか?



ソウにどう言う事か聞こうとした瞬間、小さな羽虫が顔に体当たりしてくる。


その煩わしさに手で払うも、その羽虫はそれを避けてまたも顔に体当たり。



「うっとおしい!」



ビシッと、その羽虫に拳を叩きつける。


羽虫はそのまま地面に落ちて、ぴくぴくと体を震わせる。



「……その虫、多分エルの使い魔」


「…え?」


作者 「ハイどうもこんにちわ、あとがき対談のお時間です」

トキ  「よろしくー」

作者 「今回は大分間が開いてしまいました。申し訳ないです」

トキ  「何かあったのか?」

作者 「えーと、最後に更新したのが去年クリスマス前ですね」

トキ  「去年中にこの章終わらせるとか言ってたような?」

作者 「その日からの私の軌跡で、帰省→自宅のネット完全死亡中→修復作業→3日→無理☆私のPCも調子悪くなる→実家の作業を諦める」

トキ  「ふむふむ、とりあえずそれで去年いっぱい使ったと」

作者 「で、今年。新年3ヶ日は酒飲まされてPC触ってすぐ寝るの繰り返し→帰宅→さあうpしようとネット接続…回線死んだ?→オワタ」

トキ  「……で?これを書いているって事は治ったんだよな?」

作者 「一週間後専用モデム交換により”有線のみ”復活→とりあえずなろうページを覘く→冬の童話祭1週間前?…ハハッ」

トキ  「そう言えばなんか他の話が上がってるな」

作者 「構想事態は練っていたので気合入れて1週間で仕上げる→御鏡姫うp→童話祭にエント…あ”」

トキ  「……大体予想つくが、それで?」

作者 「なんで、あの参加取り消しのボタンあんなに紛らわしいんですかね…?」

トキ  「取り消したな!?取り消したんだな!?」

作者 「しかも一日前、到底なにやっても間に合わないと絶望」

トキ  「……悲惨」

作者 「やけくそになってアイリスF恋愛の方にぶっこんで来ました」

トキ  「え、恋愛?」

作者 「……ま、まあ広義に見れば恋愛モノ?色々とごちゃごちゃしてるけど」

トキ  「童話じゃないの?」

作者 「まあ、恋愛もひとつのテーマですし?」

トキ  「…」

作者 「ちなみに、たったの五話編成で、かつてない勢いでアクセスが伸びて居ます」

トキ  「……おい」

作者 「何ですかねこっちの話、名前が悪いのですかね?」

トキ  「完結してるからじゃないか?」

作者 「完結、というか短編にしようとしたら思った以上に尺が伸びて分けざるを得なかったんですが」

トキ  「……」

作者 「閑話休題。そろそろ何のあとがき対談だか分からなくなって来ましたし」

トキ  「誰の所為だよ?」

作者 「そんなわけで有線とはいえ復活したので今回からまたこちらを進めて行きたいと思います」

トキ  「わー」

作者 「さて、今回のお話ですが脱出そして解決?」

トキ  「なんだったんだ?あの念話先の奴」

作者 「”黒幕”ですかね?」

トキ  「え?思ってたより重要な言葉!」

作者 「ま、あくまで予定なのでなんとも」

トキ  「えーと、言っちゃってもよかったの?」

作者 「どうせ貴方はここに居るときの話を覚えて居ないので、と言うか解説と言う名の好き放題タイムですし」

トキ  「ここでのお話はあくまで”ある程度”決まった出来事です!」

作者 「まあ、どちらにせよ、あいつとはかかわる事になってきます。この後いずれかで」

トキ  「話す限り苦手そうなイメージだったんだが」

作者 「苦手じゃない人が居ないでしょう、貴方は」

トキ  「得意なのは道場剣術の騎士とか、融通気化ないヤツだな」

作者 「そうそういない人ですね」

トキ  「念話先の奴は多分俺よりの性格してる」

作者 「ええ、多分どっちも性格捻じ曲がってます」

トキ  「……」

作者 「後は無属性の説明も出てきましたね?」

トキ  「まてまて、結局メルトリスはどうなったんだ?生きてるんだよな?」

作者 「ええ、ソウは優しい子ですから、多少違和感はありつつも動き回っても問題ないくらいのはずです」

トキ  「ああ、なんだ」

作者 「意識が戻れば、ですが」

トキ  「え、まだ続くの?」

作者 「いえ、話自体はすぐ終わりますが、ちゃんと意識が戻ってくるかはウメさんしだいと」

トキ  「……お前しだいじゃなくて?」

作者 「一応言って置きますが、この物語の中の行動に私はなんとなくの指針を加える程度で何もしていません?」

トキ  「?…なに言ってるんだ?」

作者 「彼らの言葉はそれぞれのその思いを持って勝手に発して勝手に動きます」

トキ  「でも書いてるんだよな?」

作者 「何なら私は記録しているだけです」

トキ  「…?」

作者 「そして大まかな予定を立てているだけです」

トキ  「あくまで自分では操作して居ないと?」

作者 「まあそれ故にころころと言う事を変えるお人も居ますが」

トキ  「つまり、ウメ婆さんの発した言葉が心に届けば帰ってくるみたいなイベント?」

作者 「大体正解です」

トキ  「で、届かなければ戻ってこないと?」

作者 「当然ながら」

トキ  「どうせ届くんでしょ?」

作者 「正直、どっかで予想外の事がない限り戻ってはきません」

トキ  「……?」

作者 「だってある意味キーパーソンですし?復活させても私には得がないですし」

トキ  「人の命損得で考えるなよ!」

作者 「言いました、生きては居ます」

トキ  「……お前とは人の命について語り明かさないといけ無そうだな」

作者 「…よく私の半身とも言える人に言われますが、結果変わりません」

トキ  「……」

作者 「……」

トキ  「……」

作者 「…ハイハイ分かりましたよー、判定はゆるくして置くので語勝手にー」

トキ  「なんか言い方に刺が在るけどまあ良し」

作者 「はい、では後は先ほど言いかけた無属性魔法について」

トキ  「と言っても何度かここで説明してなかったっけ」

作者 「その原理についてはあんまり」

トキ  「様は魔力は集まると空間を歪ませるから、それを利用したのが無属性って事だろ?」

作者 「一言で言うとそんな感じつまり、空間を歪ませるほどの魔力を持たないとそもそも使えないと言うことです」

トキ  「難易度が高い理由が伺えるな」

作者 「ええ、良くぞ土壇場でそんなもの思いついたものです。私偉い」

トキ  「……おい」

作者 「さすがに冗談ですよ。設定自体は暖めていました」

トキ  「だよなー」

作者 「まさか今設定資料集に書き足したなんて事はないですよーやだなー」

トキ  「おい、」

作者 「書いてから、ああ確かにとか納得するわけないじゃないですかー」

トキ  「信憑性無くなるから繰り返すの止めろぉ!?」

作者 「さて、使う事はないでしょうが、『深層侵食・術式・破壊』の詠唱を発表です」

トキ  「一応これ極位なんだよな」

作者 「『此の世を象る万天の一、理を歪めた異端の摂理を此の場に示す、正すは原点、埋もれた可能性を抜き出し、其の侵食の全てを無き事とせよ――』と」

トキ  「あらゆる呪縛から解き放つ、ある意味最強呪文だな」

作者 「まっさらな原点が無ければこの呪文も意味ないですけどね?」

トキ  「原点がないって、どんな状態だよ」

作者 「……(ニコ」

トキ  「聞くなと」

作者 「さて、では今回はこの辺でおしまいにしましょう」

トキ  「そーだな」

作者 「皆さん、次回も終わる事のない夢の中でお会いしましょう!」

トキ  「お疲れ様でしたー」

作者 「ふう、終わったー」

トキ  「……あ、ちなみにメルトリスが受けた衝撃ってどんな感じ?」

作者 「そりゃあ神経まで祭構築ですし、ゆっくりとつま先からローラーで潰されていくところを思い浮かべてください」

トキ  「……うげえ」

作者 「ちなみにやって見ます?」

トキ  「いやだよ!?」

作者 「大丈夫、正式版だから、多分今創造したのより痛いから!」

トキ  「いやだって!?」(立ち上がって逃げ出す

作者 「ふふふふふ」(追いかける

トキ  「うおおおおおおおおお」

作者 「ふふふふふふふふ」


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