第35話
トキもユエも、今日は一先ず眠ろうと、毛布を被ってあっという間に眠りに落ちてしまった。
わたしも眠ろうと、毛布を被って横にはなったものの、何やらもやもやと考えてしまって眠れない。
考える、とは言っても特定の何かについて考えていたわけでは無い。
一つの結論が出る前に次の話題に、と言った具合にまとまりのない思考だ。
それでも暫くすれば眠くなるだろうと、ぼんやりと暗闇を見つめて時間が経つのを待っていた。
すると、それは日付が変わった頃だろうか。
ごそり、トキが起き上がり、部屋を出て行く姿が眼に映る。
その物音の無さ、気配の薄さは流石と言ったところで、すぐ隣で寝ているユエはまったく気づいていない。
わたしも、元々起きてさえいなければ、いや、起きていても気づくか怪しいような手早さと静かさだ。
「……?」
一瞬、鍛錬にでも出たのかと思うが、出口のところでユエの方を見て、起きていないか伺っている所を見て思い直す。
ただの鍛錬だったら、あんなにこそこそと出て行く必要はないのだ。
というか、わたしは絶対に起き無いと言う確信からか、こちらをまったく伺わなかったのにはひっかかる。
わたしも、なるべく音を立てない様にこっそりと部屋を抜け出す。
トキと同じように部屋を出たところでユエが起きていないことだけを確認し、早足にトキを追う。
「――まったくもー…」
夜間のグランドピークは、昼間とは打って変わって静かな明かりに照らされている。
魔獣に気づかれにくいと言うその光、燐光と呼ばれる蒼い光が、町を薄っすらと照らし出す。
トキの話では、この光は魔法や精霊の光と同種の物で、それを魔法具として固定して使用しているとか。
足元が何とか見える程度の、頼りない明かりではあるが、これはこれで幻想的でいいのかもしれない。
先に出たトキの探すと、丁度道の先の曲がり角を曲がっていくところ。
わたしもその後を早足で追っていく。
先を行くトキが曲がる。わたしが追って角を曲がる。トキが曲がる。わたしが曲がる。トキが曲がり、わたしも曲がる。
それを幾度繰り返したかわから無くなってきた頃、トキは思い出したようにとある店の中に入っていく。
わたしはその店が遠目に視える程度で立ち止まり、その店を観察するが、特に看板があるわけでもなく、恐らく営業中の酒場であろう事しか分からない。
「……サイレンス……いや、ステルス・ウォーカー」
わたしは、自身の存在を周りから知られないように魔法を使い、酒場の中に足を踏み入れた。
酒場は、騒然としていた。
いくつかのテーブル席に申し訳程度のカウンター席、それぞれの席には恐らく昼間営業をしていた商人達だろう人達が陣取っている。
恐らくだが、こういったところで商人同士のコミュニケーションを取っているのだろうと思う。
わたしは辺りをきょろきょろと見回し、トキの姿を探すが、それらしい姿が見当たらない。
確かに此処に入って行った筈だと、首をかしげていると、精霊の一人に髪を引っ張られる。
「……?」
その精霊の指差す方向を見れば、トキに憑いている光精霊の姿が視えた。
その憑いている人は、他の商人と楽しそうに談笑している。が、その姿はトキに似ても似つかない。
…いや、金髪でちゃらちゃらとアクセサリーを身に纏い、顔も多少変わっているが、あれはトキだ。
証拠に、目の色を変える為か、精霊眼を発動している。
……あんな変装技術も持っていたのか。本当に引き出しの多い人だ。
わたしはそっとトキの近くの席を陣取り、その話に耳を傾ける。
どうやらトキは、田舎から飲食店を建ち上げようと、各地を修行しながら旅して来た男を扮しているらしい。
相手にしている屈強な大柄な男と小柄だが器用そうな男は、疑うでもなく話を聞いている。
「――てな感じでね。元いた町の酒場が駄目になってしまって」
「はっはっは、それは兄ちゃんも運が無かったな。じゃあこの町で新しく酒場を始めるのか?」
「そうだなぁ、数日見て回ったけど、確かに商人達の始まりの町と言われるだけあってすごい町だ。もう少し準備したら始めようと思ってるよ」
「いいねぇ、夢のある話だ。開店日を教えてくれりゃあ顔を出すぜ。なあ?」
「そうだな!なんといってもいろいろな土地の料理を出せるんだろ?食べて見たいもんだ」
「お、言ったね?それなら沢山人を連れておいでよ。初回のみになるけど割引サービスしてあげるよ!」
「へえ、言ったな?俺の知り合い皆に声を掛けて行ってやるよ。スペース確保して置けよ?」
「こっちも知りうる人皆に声掛けてやるよ!」
「あっはっは、任せておいてよ!でも開店には暫く掛かるから、まだ話は伏せておいてよ?」
「おう、俺らだけで楽しみにしておくぜ!」
適当な出任せで、適当な約束を交すトキ。
よくまあ、ころころと回る口だ。
「あ、でもこれから色々準備するんだろ?今は飲食系で色々とごたごたが起こってるらしいから、しっかり調べたほうが良いぞ?」
「ごたごた?」
「ああ、ウメ婆のとこの話だろ?こんな町でも相続問題とか、起こるもんだなぁ」
「相続問題なんてモノは、その土地に根付いて商売してりゃ必ず起こるもんさ」
「少なくともお前のところには起こらないよな!」
「跡継ぎが出来ようもないからな!ってお前もだ!」
「おおっと、そうだった」
「「はっはっはっは!」」
商人二人は肩を叩き合って笑っているが、そんなに面白い話なのだろうか、今のは。
しかしトキ、こうやって情報を引き出すために料理人を名乗っていたらしい。
その手際の良さに思わず感心してしまう。
「なるほど、今起きてるごたごたって、食料系の相続問題なのか」
「おう、ウメ婆って昔からこの町に根付いてた香味料の店があるんだが、その息子と上手く行ってないらしくてなぁ」
「つっても、あの息子の方、暫くぶりに見たら大分雰囲気変わってたぜ」
「ああ、そうそう、なにやらぶつぶつと、なんか根暗な奴になったなぁ」
「暫くぶりって、二人ともこの町を離れていたかしたのか?」
「ん?ああ、違う、あの息子の方が暫くこの町を離れてたのさ。武者修行かとも思ったが、どうやら喧嘩別れだったらしいな」
「いや、出て行った理由は口減らしらしいぞ?自分から出て行ったとか」
「へえ、確かに、昔のあいつはハキハキした気持ちの良い奴だったもんなぁ」
うん、此処まではトキが事前に入手していた情報のようだ。
ウメ婆さんの息子は、きつくなった家の経済状況を助けるために、自ら口減らしで旅に出た。と。
聞く限りでは、昔の彼はよく気の利く優しい性格の好男子だ。
「ふうん、じゃあ旅の途中で何か在ったのかもな。俺も旅してて色々あったし」
「その話も気になるな。外の世界で性格が変わっちまうような出来事って言うと、たとえばどんなのが在るよ?」
「まあ、住んでた村が魔獣にでも襲われてなくなれば、性格も変わると思うけど」
「いやいや、そんなありきたりなのじゃなく、何かないか?」
「うーん、俺の場合でいいなら、何人目かの師匠でぼろくそにされて、そこで多少性格も変わったと思うけど」
「へえ、一体何されたんだ?」
「フライラッドの素材狩りを手伝わされて、その利益98%師匠持ち、とか」
「うぇ……」
「実は黒パン一個分の値段で買って来た大きな小袋を、正規の値段の倍額程度で買わされたりとか」
「うわぁ……」
「そんな事やられれば性格も変わるよ」
「た、たしかに」
「お前も色々と抱えて来てるな」
なにやら聞き覚えの在る話が出て来たが、商人二人の反応を見る限り相当酷い事らしい。
トキは何事もないかのように笑って話しているが、なんとも図太い神経だ。
「あはは、そういっても、その結果でこんな性格だからね。急に暗くなるような出来事はちょっと想像つかないかな?」
「そうだよなぁ」
「ああ、まるで別人のようになっているから」
「そんなに違うの?」
「そうだなぁ、一つたとえを出すなら、昔は俺らや、お前みたいな意気揚々としたチャレンジャーな性格だったんだ」
「ウメ婆の夫さんと一緒に採取にもよく行っていたらしいしな」
「今じゃぁ、姿を見るのも殆ど無く、奥の方でぶつぶつ言いつつ得体の知れない事をしているようだからなぁ」
「一応、香味料の研究をしているらしいけど、身が結んでいるようには見えないしな」
「ふうん、でも、これから此処に根付いて商売するって言ってるんでしょ?」
「そうだな。それが本当に続いてくれればいいんだけど」
どうやらこの町の商人達は、あの香味料屋がこれからも続くこと事態に半信半疑らしい。
いや、どちらかと言うと、その実力で商売が続くかどうかと言う疑問か。
「本当に……っと、そろそろラストオーダーだな。明日も早いし、そろそろ切り上げるか」
「たしかに、っと、飲みすぎたかね」
ふらりと傾く大男を、さりげなくトキが支える。
そして今思いついたかのような疑問を二人に投げかけた。
「あ、最後に、その息子さん、この町から離れた時って、どこに行ったとか分かる?」
「あー?確か、その時この街はアマト砂漠近くにいたから」
「ああ、その北西方向の商隊にまぎれたって話は聞いたな。シルベリオンにでも向かったんじゃないか?」
「ふむふむ、いやー、今日はありがとう。楽しかったよ」
「はっはっは、こっちこそ楽しかったぜ」
「店、楽しみにしてるからなー」
そう言って酒場を出て行く商人二人とトキ。
わたしも、その後を時に気づかれないようについていく。
角を曲がるトキ、その後を追うようにわたしも駆け足でそちらに向かい――
「―――っ!?」
――その瞬間、不意に目の前が暗くなり、口を塞がれてあっという間に路地裏に引きずり込まれる。
首元にはひやりとした感覚、恐らく刃物のようなものが突きつけられている。
「――動くな。」
無理やり低くしたような、女の低い声で脅される。
一瞬混乱してしまったが、動くなと言うなら動かないだけだ。と無詠唱で魔法を発動する。
――『ショック』
「――っ!?」
触れているモノを痺れさせるその魔法は、見事に相手を一瞬痺れさせる。
その間に、わたしは無造作に首に突きつけられた刃物を素手で掴み、相手の手から引き抜きつつ相手からはなれ、自身の目を塞いでいた物を取る。
そのもう片方の手ではもう一度、相手を痺れさせる魔法を準備している。
「……スパーク・ショット」
「っ!?」
「……って、あれ?」
うつ伏せに倒れて、体をぴくぴく指せているのは、よく見れば見覚えのある姿。
見覚えのある灰髪に、見覚えのあるローブに包んだ軽装鎧……紛れも無くユエだ。
どうしてユエが襲って来たのだろう?
「ハイ、お疲れ」
「――っ!?」
今度は何をする暇もない。
一瞬でなにやら腕輪を嵌められ、何をどうやったのか、とんとん、と体を押されると、力が抜けてカクンと地面に押さえつけられる。
どうやら腕輪は魔法を封じるものらしく、魔法で反撃を使用に魔法が練れない。
あっという間に手足も封じられて路地の隅に転がされる。
顔を捻って相手の顔を覗き込めば、それも見覚えのある顔。
「……トキ」
「まったく、わざわざ起こさないようにして出てきたのに、何やってるかな君らは」
パンパンと手の泥落としつつ、困ったような笑いでこちらを見つめるトキがいた。
「それにしても、ちょーっと無用心かな二人とも。俺が奴隷商人だったらあっという間に二人ともオークション行きだよ?」
縛られたわたしは、すぐにトキによって開放され、手早く宿へと向かう道。
ユエは、しばらく体の痺れが抜けないと言う事で、トキが背負っている。
「いや、私はソウにそれを教えようとして」
「返り討ちにあったと?」
「うぅ……情けない」
どうやら、わたしが抜け出した音で起きたユエは、トキを尾行しているわたしをさらに尾行していたらしい。
そして適当なタイミングで襲って、そういうことは危ないと教えるつもりだったとか。
予想外の反撃に遭い、しかも教える役はトキに掻っ攫われたらしい。
どちらにせよ、トキもユエも、初めからわたしの事に気づいていたとか。
「……ごめんなさい」
「まあ、男ならとにかく、あまり深夜に一人で出回らないようにな?せめてこの頼りないのを連れて行くように」
「た、頼りないって言うな!」
「俺はこのままお姫様抱っこに移行しても良いんだけど?」
「すいませんでした!私は頼りない愚か者です!?」
「まあ、俺もユエのを見て魔法封印の腕輪を用意したんだけど」
「う、ううううう…っ!」
どうやら、ユエの件を見ていなかったらトキも魔法で返り討ちに出来たらしい。
それでも、自分が実力不足である事は変わりない。
一刻も早く、心配を掛けなくて済む位に実力を付けなくては。
今回は、トキにもユエにも心配を掛けてしまった。
……見る限り、迷惑を掛けたのは殆どユエな気もするけれど。
「あ、後で覚えてなさいよ……!」
「おお、こわいこわい。怖いから今のうちに心を折っておこうかな?」
「っ!?ちょ、やめなさ!?」
「あ、深夜だし、お静かにね?」
「…っ!…っ!?」
何時の間にやらユエを前に抱えたトキは、そのまま其の場でくるくると回っている。
恐怖からか、既にユエの顔は真っ赤だ。
しかしショックを2重に掛けられたユエは、もう暫くは体が動かないだろう。
トキがユエをを弄るその寸劇は、宿の部屋につくまでの数分間、絶えることなく続いていた。
作者 「皆さんこんばんわ、あとがき対談のお時間です」
トキ 「本日もどうぞよろしくー」
作者 「いやー、やっぱり時間があるって良いですね!」
トキ 「……初っ端からテンション高いな」
作者 「夜勤の週+3連休、のんびり小説が書けました!」
トキ 「……そういえば珍しくまだ時間があるんだよな」
作者 「一日前ですよ?快挙ですね!」
トキ 「……もういっそ2週ごとの更新したら?」
作者 「そうすると書かなくなる自信があります」
トキ 「……」
作者 「なんか今日はテンション低いですね?」
トキ 「誰の所為だよ!?」
作者 「おお、いつものテンションですね」
トキ 「……はいはい、お話解説行こうか」
作者 「そうですねー。今回はソウによるトキ尾行のお話」
トキ 「また沢山新たな設定が出てきたな」
作者 「あはは、余裕がありましたから」
トキ 「しかもなんとなくだいぶ前の作風が」
作者 「会話が主軸な辺りですかね?」
トキ 「最近は違ったのか?」
作者 「最近は会話も考えも全て同時進行ですね」
トキ 「前は?」
作者 「会話をだーっと書いて、そこに考察をはさんでいくスタイルです。こっちだといろんな人の考えが同時進行で考えられますね」
トキ 「まあ、前者だとどうしても自分主体だからな」
作者 「それが問題なんですよねー。おかげで逆に頭使っている気がする。書くのは早いのに」
トキ 「そんな事俺に言われても知らないけどさ」
作者 「と言う事で、作中の単語の説明に行きましょうか」
トキ 「ふむ、じゃあ初めは…燐光についてか?」
作者 「それになりますかね。本編でもどこかで説明すると思うんですけど、まずは”燐光”と呼ばれる現象について説明しますか」(ずい
トキ 「お、おう」(引き
作者 「燐光とは通常、魔法や法術、魔術を使用するときに僅かに洩れる光で、その魔法の必要魔力の余剰分として考えられています」(ずずい
トキ 「お、おう」(ひき
作者 「しかしその実態は、精霊達の身より出ている魔力自体の色であり、そちらはソウが纏っている精霊達がいろいろな色の光を纏っている事からも分かりますね」(ずずずい
トキ 「そ、そうだな」(ひき
作者 「精霊達に魔力を渡すことで、その光の強さを強くする事も出来、精霊と言うもの自体が超自然的なものなため、魔獣達から認識されにくくなります」(ずずずずい
トキ 「へ、へえ」(引き
作者 「それを利用した灯りが燐光と呼ばれる魔力鉱石です」(ふいー
トキ 「ならあの街灯なんかはその鉱石の光なのか」
作者 「そうなります。魔力を人工的に鉱石化したものがフラクトライトです」
トキ 「へえ、でも魔力の色って言うならあの色は水属性って事なのか?」
作者 「属性で言うなら水と言う事になります。一番魔獣に対して見られにくい色がその水色であると言う事が、過去の研究によって知られています」
トキ 「ふむふむ」
作者 「フラクトライトにはその光の強度があり通常弱い順でL1からL5に定められており、L3以上は魔獣にうっすら感知されます」
トキ 「なんと言うか」
作者 「今現在では、L5は室内のみの使用で街灯は殆どL2のみとなっています」
トキ 「こういった説明はお前好きだよなぁ」
作者 「あ、ちなみに一応エンチャントアイテムに部類され、創るのは比較的容易いです。そして持続性も魔力を継ぎ足せば半永久的と言う低コスト」
トキ 「まだ言ってるし、一つでまとめれば良いのに」
作者 「と言う感じですかね」
トキ 「あ、終わり?」
作者 「そうなんですよね、時間があるとどっちが本編だか分からなくなると言う長さになってしまうのです」
トキ 「何がそうなのかわからないけど、やっぱりその編は変わってないんだな。最近短かったけど」
作者 「時間がない事が多かったのでしようがないです」
トキ 「これからは?」
作者 「ま、まあ、できる限りがんばろうとは努力するしだいになります?」
トキ 「ああ、分かったもういい」
作者 「さて、次は今回出た各呪文の詠唱の紹介ですね」
トキ 「最近詠唱が出ること自体少ないけどな」
作者 「そこはいいっこ無しですね」
トキ 「それで、順番に行くならまずは……サイレンスか」
作者 「『空を用いて其の場の振動を取り払う―』ってかんじですね所謂無属性の魔法となります」
トキ 「で、次に認識阻害」
作者 「『根源たる力、虚たる真実、其の身は何にも思惟されず―――《ステルス・ウォーカー《阻害》》』です。こちらも無属性ですね」
トキ 「無属性と他とは違うのか?」
作者 「無属性は他の属性と感覚が違い、誰にでも使える半面活用が難しいと言う欠点が在ります」
トキ 「活用、って事は習得自体はできるのか?」
作者 「そうですね。しかし、通常魔法で中位魔法を発動するのにマルチタスク2つ必要とするなら、無属性の中位は3つ必要となります」
トキ 「ふむ、前に聞いた無詠唱と同じような状態になるのか」
作者 「そうなりますね」
トキ 「ふむ、じゃあ次はショックで、確かショックは詠唱開示していなかったろ?」
作者 「『風鳴用いて彼の物に一度の痺れを―――《ショック》』って感じです。ちなみにショックは触れていないと発動せず」
トキ 「スパークショットは痺れる弾を発射する感じか」
作者 「そうそう、使い勝手はスパークショット、いざ近くで追い詰められたらショック、見たいなかんじですね」
トキ 「……それ、女性人二人ともできるんだよな。しかも至近距離の方はどちらも無詠唱で」
作者 「押し倒したりは無理ですね☆」
トキ 「しねーよ!?」
作者 「さあ、次は魔法封印具についての解説です」
トキ 「ちょっと?その話の変え方するって誤解解けてないよね!?」
作者 「魔法封印具、通称『封印具』はアクセサリーの形や枷の形をしたモノに効果を付与するエンチャントアイテムです」
トキ 「器具に付与するって事は、水にも付与できるってこと?」
作者 「一章で出てきた水のように、基本的には水にそのまま付与する事は出来ません」
トキ 「ふむ、ならポーションなんかは?」
作者 「あれは、元の素材に魔法を掛けて、それを掛け合わせ、合成した結果、液体として調合されたものです」
トキ 「ならその方法で水のようにして魔法封印の効果を出すことは?」
作者 「できたとしても無理ですね。例えそうやって創った魔法阻害のポーションが在ったとして、一瞬で効果を失います」
トキ 「ふむ、それは何故?」
作者 「その液体を丸ごと飲み込んでいるならとにかく、バラけさせて被った時点で効果は半減。また、被ってしまったなら被っていない部分で魔法が使えるのです」
トキ 「つまり一章のような精霊から嫌われるみたいな効果は」
作者 「そもそもその効果自体が魔法的にあり得ないです」
トキ 「そういえば基本軸として精霊達の魔法があるんだもんな。それに嫌われる魔法なんかないか」
作者 「あの水と封印具はそもそもの効果が違いますね」
トキ 「ふむふむ」
作者 「と、今回の説明はこんな所で終了ですかね」
トキ 「なんと言うか、時間があるからってここぞとばかりに沢山説明したな」
作者 「出来るときにする。それが楽しむ秘訣です」
トキ 「……人生楽しそうだなお前」
作者 「…楽しいですよ?」
トキ 「何で少し詰まった?」
作者 「……さて、次回のお話は」
トキ 「あれ?」
作者 「次回はトキ視点に戻り、次の日のお話ですね」
トキ 「やっと話が進むのか」
作者 「一応、今回も話は進んでいるんですけど」
トキ 「まあ、俺の情報収集回だったしな」
作者 「日付的な意味で次回は進みます」
トキ 「次は一体どう動くんだ?と言うかそろそろ20話越すけど何時2章終わるんだ?」
作者 「多分わりかしこれから急展開で終わるんじゃないかと思いますよ?」
トキ 「へ?ちなみに今起承転結どの辺?」
作者 「大体、転半ば位ですかね?」
トキ 「なんか転がったっけなぁ」
作者 「グランドピークについて起、ソウの装備探しの承、その急展開で転」
トキ 「急……展開?」
作者 「何事もなく装備探しが終わらないのですよ」
トキ 「…ふむ、これ、ここで話していいのか?」
作者 「内容は書いていないも同然なので」
トキ 「なんと言うか、本当にそれしか決まっていないだけじゃ」
作者 「……ごほん」
トキ 「おう、今のため息の意味を教えて貰おうか」
作者 「さて皆さん、次回も終わらない夢の中でお会いしましょう!」
トキ 「唐突に終わらせやがった!?」
作者 「ちなみに、久々に後書きで3千字を越しましたね」
トキ 「……短い回なら既に追い抜いてる文字量だな」
作者 「あっはっは」
トキ 「笑ってごまかそうとスンナ」




