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B:Lue ~図書室の女王、夢見の人形~  作者: 湊波
ある陽のプロローグ
1/55

Intermezzo-for Fool-

はじめまして。この物語は長く続く、かもしれない物語です。

私生活が忙しく、ゆっくりな更新になってしまうかとは思いますが、少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。

 ――むかしむかし、あるところに一匹の龍がおりました。

 その龍は誰よりも気高く、そうして誰よりも心優しい龍でした。

 けれど、そんな龍に友達はいませんでした。

 なぜなら、その龍の他に龍はいなかったからです。

 それでも心優しい龍はそのことを気に留めるでもなく、ただただ人間を守り続けていました。

 人間も、それを気に留めていませんでした。

 龍が自分達のことを護るのを当然だと思っていたからです。

 だから龍がいくら傷つこうと彼らは平気でした。

 龍も何も思いはしませんでした。

 優しさこそが龍の本質だったのです。


 そんな、ある日のこと。

 一人の少年が傷だらけの龍に気づきました――


「――ぼく、しってるよ! そのあとでリュウのことをてあてするんでしょ?」

「そう。少年は手当をして、その龍が傷ついてるのはおかしい、って言うの」

「それからリュウのことをまもる『騎士様』になるんだ! かっこいいなぁ!」

「ふふっ、ソラは騎士様のこと大好きだものね」

「もちろん! はやくぼくも騎士様みたいになって、あねさまをまもってあげるね!」

「まぁ。それは頼もしい」


 くすくすと笑いながら頭を撫でてくれる。その掌から伝わる温度は暖かくて、優しくて。


 きらきらした世界のなかで、いつまででも輝いて、泣きたいくらいに眩しいんだ。








2013/06/16 改稿

2013/07/15 サブタイトル変更

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