志望動機
久しぶりの作品なのに、この体たらく。
「あなたはどうなりたいの?」
先生は呆れ顔で僕を見つめる。
…そんなこと言われても。
正直、僕はこれからも遊びたい。
志望動機なんてまだ決められないよ。
しびれを切らした先生が口を開く。
「動機なんて、別に何でもいいのよ。生きることに疲れたからとか、いじめられたからとか、不治の病にかかったからとか」
僕はそれに対して少し口答えをする。
「先生を怒らせたから…とか?」
すると先生は満面の笑みになってこう続ける。
「いいわね、それ。志望動機はそれでいいわ。じゃあ…」
「あなたはどうなりたいの?」