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Raison D'etre

陽炎 響 は 死神たちに 目をつけられた。

その異質すぎる能力に・・・・・

世の理(よのことわり)・・・


運命は決まっているだの、決まっていないだの、


運気が上がるだの、上がらないだの、


霊が視えるだの、視えないだの、


化学では証明できない「何かしらの力」というものがこの世にはあるらしい・・・


・・・そんな中で唯一信じられるというか、絶対的なものがある。


それは・・・・・「おにぎり」だ。


携行食としても優秀で、エネルギーとなる糖質も多く、

さらに梅干しが加わることで塩分、クエン酸による疲労回復効果も高まる!!!

まったく最高な食事だよな!おにぎり!!!!


『日本に生まれて良かったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』


*********************************************************


陽炎(かぎろい) (ひびき)は今日も思う。おにぎりが美味いと・・・

いつものように専門学校で調理を学び、居酒屋でバイト、家に帰っては

妹の作ったご飯を食べ、ベッドに潜り込む。という生活を続けていた。


『本日のニュースです。○○町の○○区にて・・・』

テレビでは暗いニュースが毎日流れている。


響「オレも気を付けないと・・・」


その時、その瞬間だけの言葉。二時間もすれば忘れる。

それほど他人に起こったことには興味のないのが人間。


*********************************************************


響は今日も学校へ行く。いつもの時間に、いつもの道を歩いていく。


『『プァプァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!』』


鳴り響くクラクション。スマホでインスタントグラマー(通称:インスマ)に

目を奪われていた響の耳には、クラクションは気にならなかった。



ーーー自身に向けられたものだとしても・・・



『ドンッッッ』と鈍い音が住宅街に響き渡る・・・



「あ、あの!!だ・・・大丈夫??」

トラックから慌てて降りてきた運転手は、トラックを飛び出してきて響のもとへ駆け寄る。


響「えっ・・・いや!そちらこそ!?大丈夫ですか!!!!!」

トラックに撥ねられ10mは飛んだ響は、スッと立ち上がりトラックの運転手へ聞き返す。


「いや・・・まぁ・・・オレは・・・・・・・」

戸惑う運転手に、小さい声で囁く響。


響「俺は大丈夫なんで、安全運転でお願いします。」


そうして、いつも通り学校へ向かう響。


「あれ・・・なんでトラックがこんなに・・・」

運転手はコの字に曲がった運転席を見つめて言う。

挿絵(By みてみん)



「今の見た?」

「どうなってるの???」

やじ馬たちがささやく。


響は、トラック以上に、硬かった。


*********************************************************


響を上空から見ていた死神たちは言った・・・

リリス「・・・っち、どーなってんだ??」

ミア「もう一度轢かせますか~・・・」

サクヤ「いえ、トラックでは生ぬるいかもしれませんね」

レムナント「あ、あの、あ~・・・はい」

キリエ「・・・あれ人間なの???」

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