Raison D'etre
陽炎 響 は 死神たちに 目をつけられた。
その異質すぎる能力に・・・・・
世の理・・・
運命は決まっているだの、決まっていないだの、
運気が上がるだの、上がらないだの、
霊が視えるだの、視えないだの、
化学では証明できない「何かしらの力」というものがこの世にはあるらしい・・・
・・・そんな中で唯一信じられるというか、絶対的なものがある。
それは・・・・・「おにぎり」だ。
携行食としても優秀で、エネルギーとなる糖質も多く、
さらに梅干しが加わることで塩分、クエン酸による疲労回復効果も高まる!!!
まったく最高な食事だよな!おにぎり!!!!
『日本に生まれて良かったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
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陽炎 響は今日も思う。おにぎりが美味いと・・・
いつものように専門学校で調理を学び、居酒屋でバイト、家に帰っては
妹の作ったご飯を食べ、ベッドに潜り込む。という生活を続けていた。
『本日のニュースです。○○町の○○区にて・・・』
テレビでは暗いニュースが毎日流れている。
響「オレも気を付けないと・・・」
その時、その瞬間だけの言葉。二時間もすれば忘れる。
それほど他人に起こったことには興味のないのが人間。
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響は今日も学校へ行く。いつもの時間に、いつもの道を歩いていく。
『『プァプァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!』』
鳴り響くクラクション。スマホでインスタントグラマー(通称:インスマ)に
目を奪われていた響の耳には、クラクションは気にならなかった。
ーーー自身に向けられたものだとしても・・・
『ドンッッッ』と鈍い音が住宅街に響き渡る・・・
「あ、あの!!だ・・・大丈夫??」
トラックから慌てて降りてきた運転手は、トラックを飛び出してきて響のもとへ駆け寄る。
響「えっ・・・いや!そちらこそ!?大丈夫ですか!!!!!」
トラックに撥ねられ10mは飛んだ響は、スッと立ち上がりトラックの運転手へ聞き返す。
「いや・・・まぁ・・・オレは・・・・・・・」
戸惑う運転手に、小さい声で囁く響。
響「俺は大丈夫なんで、安全運転でお願いします。」
そうして、いつも通り学校へ向かう響。
「あれ・・・なんでトラックがこんなに・・・」
運転手はコの字に曲がった運転席を見つめて言う。
「今の見た?」
「どうなってるの???」
やじ馬たちがささやく。
響は、トラック以上に、硬かった。
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響を上空から見ていた死神たちは言った・・・
リリス「・・・っち、どーなってんだ??」
ミア「もう一度轢かせますか~・・・」
サクヤ「いえ、トラックでは生ぬるいかもしれませんね」
レムナント「あ、あの、あ~・・・はい」
キリエ「・・・あれ人間なの???」




