第2話自衛隊幻想郷に行く
ポータル出現地陸上自衛隊野戦基地
「こりゃ厳戒態勢だな」
赤城の視線の先には74式戦車改良型が少なくとも50両ほど止められていた。74式戦車改良型の砲塔はポータルの方へと向いている。
74式戦車改良型従来の74式戦車に改良を施した物。
要するにG型を大量生産したただの74式戦車である。
生産数は、元々の調達数878万両ほどで輸出も考えている代物だ。
「テロリスト集団を制圧するのか?」
佐竹が少し驚いて聞く。
現場指揮官の陸将補は、ただ囲っているだけと言った。
改めて周りを見渡してみるとFH70榴弾砲・81式短距離地対空誘導弾などの兵器もある。
おまけに隊員は、84mm無反動砲などを抱えて厳戒態勢だった。
「一佐!何故旧式兵器ばかりなのですか?」
「島田さんでしたっけ?」
「はい!」
「おそらく上層部は最新兵器の早期突入を望んでいないんでしょうね。旧式なら配備数も多いし、もし破壊されても大丈夫だからでしょうな」
「よくある事だな上層部がケチって旧式兵器にしていることは、よくある事だからな」
「まぁ相手は、救援を望んでいるんでしょ?、なら攻撃される心配は、ないと思いますよ」
そんなことを呟いていると1人の自衛官が駆け込んできた。
「連隊長!ポータルから人が!」
「なんだと?防衛大臣と外務
大臣を呼べ!」
「パジェロを出せ!できるだけ待たせたくは、ないからな」
「陸将達も来ますか?」
「もちろん行こう」
そうして7人は、2両のパジェロに乗って山を下った。
〇〇〇
しばらくしてポータルのまじかに来た。ポータルは紫色の色を放っており中には目のようなものがあった。
7人は、近くのテントに入った。
「こんにちは私は、ここの連隊長をしています仲田一佐と言います。」
「私は、八雲藍です。幻想郷の賢者の式神です」
一佐と陸将補たちの頭に?が浮かんでいた何故なら幻想郷という国のような名前聞いたこともない。しかも賢者とはどうゆう事だ?彼らの常識外の言語に頭が痛くなる
「もうすぐ防衛大臣と外務大臣が来ますから少々お待ちを」
「その見慣れない服、武器、貴方たちは、我々が求めていた友好国です」
「我々は、日本国陸上自衛隊第19師団第158混成連隊
です。そちらの方は、派遣される20個の師団の司令官
赤城陸将です今後お世話になる人です」
「改めましてどうも赤城陸将です陸将は、軍隊で言うと大将・中将に位置します」
その赤城という司令官は、帽子を外して礼をした。
〇〇〇
「それでは、友好条約を結びましょう。」
こうして条約が結ばれた。
条約は、こう。
〇幻想郷に武力が行使された場合に治安維持として武力行使する事。
〇国連邦とも条約を結ぶ事。
〇日本の陸将達に治安維持能力を付与する許可。
〇〇〇
条約締結から2ヶ月後、陸海空自衛隊と国連邦の師団は、幻想郷に出陣した。
「全師団に次ぐ!この作戦は、幻想郷とこの世界が友好国ということを示すための派遣である!それでは出陣!」
この出来事から後にルーラル王国との戦いが始まる。
74式戦車G型
従来の74式戦車の改修型。量産4両と試作1両のみが存在する。制式化されているため4両という非常に少ない量産車となる。
従来の74式戦車に目標の自動追尾機能を兼ね備えたパッシブ式暗視装備や発煙弾発射機と連動するレーザー検知装置、強力なYAGレーザーを使用したレーザー側遠機などを装備した車両。
今作では、モスボール品を全てG型に改造して量産したという設定。
全て合わせ5両は、74式戦車の退役により退役しているが
駒門駐屯地に1両が展示されている。




