チャットGPTで小説のイラストは描けるのか? ~チャットGPTはお嬢様系イラストレーターだった⁉~
ご注意
このエッセイの中には、チャットGPTにて生成されたイラストが参考として掲載されています。
見たくない人は即座にブラウザバック推奨です。
はじめましての人ははじめまして。そうでない人はお久しぶりです。
たまにエッセイジャンルに顔を出す豆腐ことジルコです。
というわけでいつものお決まりの挨拶から入ったところですが、変な生物がいきなりいてビックリされたかと思います。
まあそれはひとまず置いておいて、この題目を見てクリックしたからには、少なからず生成AIに興味があるかたがここには集っていらっしゃるはずです。
なんとなく雰囲気はわかるんだけど詳細は……というようなかたもいらっしゃるかと思います。
そんなかたに簡単に説明しますと、生成AIとはネットの広大な海を泳いだAIさんが、こんなものをあなたは求めてるんでしょ、とばかりに答えてくれるものです。
その代表的なものとしては、題にも書いたチャットGPTが挙げられます。
豆腐で例えるなら絹ごし豆腐レベルの有名さです。
他にもライバルの木綿豆腐であるGeminiだとか、お絵描き特化型の高野豆腐的なStable Diffusionなど新しいAIという分野を様々な企業が食い合う、正に今、豆腐戦国時代となっております。
さて、わかりやすい説明により皆様の理解が進んだところで本題に……と行きたいところですが、いつもどおりここでちょっとふるいにかけていきます。
ここまでの話の流れで分かったと思いますが、私のエッセイは基本的にこんな風に冗談交じりで書かれています。
あと今回に関しては、生成AIによって作成されたイラストが出てきます。
お前の文章酸っぱいんだよ、この腐れ豆腐! とか、生成AIのことを書くなんて、この生成AI容認派の臭豆腐め! とか思ってしまう人はここでブラウザバックしていただければと思います。
そのほうが、ほら精神的にお互い楽でしょう?
あっ、もしブラウザバックされるときにはぜひ、AIは人には勝てん! と勝利のサンバを踊っていただければ幸いです。
そうするときっと気分が高揚し、今日1日が楽しく過ごせることでしょう。
さあ、レッツサンバのリズムでブラウザバック!
はい、ということで一定の層がいなくなったところで本題を始めていこうと思うのですが、その前に1つ承知しておいていただきたいことがあります。
私の立場としてですが、AIについてはその人の使い方次第かなと思っている、やや容認よりの立場です。
というより現在AIを利用していこうという流れになっていますので、適応していったほうが生きやすいよなぁ、というようなふんわりした感じですが。
そしてこれから書かれるのは、AI関連の会社に勤めているわけでもなく、SEなどの情報系の仕事についているわけでもない一般人の経験からくる感想です。
なので正確で詳細な情報が知りたいというかたは書籍や別サイトを参考にしていただければ幸いです。
それでは始めましょう。
まず結論から書くと、チャットGPTによるイラストの作成は簡単にでき、小説に応用できる可能性を感じます。ただ制約なども少なくありません。
思い通りにいかずイライラしないためにも、チャットGPTちゃんは、ちょっとポンコツで筆の速いお嬢様系イラストレーターと思うといいよ、というのが私の所感です。
さて事前の情報としてですが、私が今回書くチャットGPTを初めて使ってみたのは、だいたい1年くらい前のことです。
職場でAIの導入が決まり、その関係で私的にも使用してみてくれと言われたからでした。それについては別のエッセイで書いていますので、興味があれば見てみてください。
そしてそれからなのですが、実は10か月以上全く触れていませんでした。
AIの可能性は感じたのですが、まあ別に趣味の小説には今のところ使わなくてもいいし、普通になにか調べたいなら検索バーからでいいか、と考えていたからです。
それが変わったのは今年の4月。
私は部署異動により、今までとは全く違う部署に異動しました。そしてそこには地獄が待っていました。
部署異動により仕事が変わるとき、私の会社では前任が引き継ぎ書などを作るんです。
異動しなかった人に教えてもらうという部署もあるのですが、今回については前任の1人担当の仕事が多かったため、それを引き継ぐ予定でした。
変わる前の3月の引継ぎにおいて前任から大まかな説明を受け、後はこの机の中に入っているマニュアルを読めばわかるからという若干不安な引継ぎを私は受けました。
先に机のマニュアルを見せてと言っても自分が使っているから駄目だというよくわからない理由で拒否され、仕方なく4月に異動してきた私が見たものとは……
読めない文字で書かれた走り書きの束だったのです!
いや、全部が全部そうではなかったのですが、正直に言ってなんだこれ! という感じでした。
折りしも4月は決算の時期であり、それ関係の私の部署は正に戦場。他の人も全く余裕がありません。
資料を読み解き、こういう風に考えるんだがこれでいいのかと聞けば、「いや、それ俺もよくわからなくて、でもその仕事は前回の報告を真似すればいいだけだから」というふざけた回答をされたことも多々ありました。
あっ、思い出したらだんだんと腹が立ってきました。このままだと酸っぱい豆腐化まったなしですね。
余談が過ぎました。
まあそんな感じで前任に頼ることは諦め、自分で調べ、時に周囲の人に頭を下げながらなんとか仕事をこなし、やっと小説などに目を向けられるようになったのが6月末ごろ。
しかし久々に小説を書こうとしても、なかなかペンは進みませんでした。
だからなにか変えたかった。新しいことがしたかった。そしてその時思ったんです。
よし、生成AIでイラストを作ってみようと!
小説のイラスト、いいですよね。
もちろん文章は大切なのですが、それと同時に絵師さんの魂のこもったイラストには同等の価値があると個人的に思っています。
だが、絵師さんにイラストを頼むにはお金がかかる、そしてなによりそんな知り合いがいない、ぼっち体質の私にそんなことは不可能です。
適度な交流を持ってくれる知り合いとかできませんかねぇ。
まあツイッターを作ったもののずっと放置している私のような者には無理かもしれません。
交流が広い人はマメな人が多いですしねぇ。私って豆腐だから、もう豆じゃないし。
まあそんな感じで半分気分転換として始めようとしたわけですが、イラストを描ける生成AIはいくつもあります。
ネットで「生成AI イラスト おすすめ」と検索した私は、いくつかの生成AIに当たりをつけちょっとずつ使用してみました。
そこで気がついたのですが、生成AIといってもその種類ごとにかなりの特色があるということでした。
アメコミチックなイラストが得意なものもあれば、実写寄りのものが得意なもの。写真からの変換を得意とするものなど様々です。
使う人が求める物を生成するのが得意な生成AIを使うのが良いのですが、色々と制約があったりすることもあるので、ここの選定については個人でするしかないと思います。
結局私はチャットGPTを使用することに決めたわけですが、その理由としては
・日本語でイラストの設定を指定することが可能
・私が指定した設定に基づき作成されたイラストが私のイメージするものに近かった
・テキストの生成に使ったことがある
・1日3枚まで無料でイラストを作成できる
この4点が大きかったです。
まず1点目の『日本語でイラストの設定を指定することが可能』ですが、画像生成AIの中には英語での指定が必要なものがあります。
日本語に対応しているが、英語のほうがより正確に設定が行えるものも少なくありません。
これはStable Diffusionという海外の無料画像生成AIを利用しているアプリやサイトなどが結構な数あることも関係しているかと思いますが、まあ詳細は専門家の見解に任せます。
私はバリバリの日本人であり、バイリンガルではありますが、話せるのは日本語と似非関西弁だけです。
英語はまあ、うん。豆腐って英語でもTofuで通じるしね。必要ないよね、という感じなのでお察しください。
で、まあ日本語と英語の変換サイトなどを使いつつ、検証したのですが……正直言ってストレスフル! 俺が言いたいのはそういうことじゃないんだよ、というのが頻発したわけです。
そんな中、とても健闘してくれたのがチャットGPTちゃんでした。
私が指定した設定は、現実逃避として時々書いていた小説の主人公である三毛猫の獣人の女の子の姿です。
実物の猫と人間を描くもの、ほぼケモなアメコミ風のキャラなどが並ぶ中、チャットGPTちゃんが描いてくれたのがこのイラストです。
可愛いでしょー。
うん、もうダントツでイメージに近いものが出来上がったんです。いちおう数日は検証を続けましたが、結果はチャットGPTちゃんの圧勝でした。
まあ私の設定方法との相性が良かったということだと思いますが、英語できない系日本人ならチャットGPTを使うのは良い選択じゃないかなと思います。
これが『私が指定した設定に基づき作成されたイラストが私のイメージするものに近かった』という理由にもなっていますね。
で次の『テキストの生成に使ったことがある』というのはそのままです。
付け加えるなら私個人の趣向ではあるのですが、設定は段落ごとに表示してわかりやすくしたいのです。
他の生成AIでは、だらだらと設定を続けて書くしかないところもあり、頭の整理がしにくい印象がありました。
チャットGPTはそれが可能になっていたということも大きいです。
そして最後、『1日3枚まで無料でイラストを作成できる』という点です。
無料、いい響きですよね。あなたは好きですか? 私は好きです。ソシャゲは無課金勢ですし。
それはさておき、私は自分の小説にイラストをつけようと考えましたので、1日に3枚作ることができるなら無料分で足りるなと計算したわけです。
1枚目に出来上がった獣人のイラストがとてもよかったので楽勝と考えた訳ですね。
まあこれには落とし穴があったんですが……それについては後述します。
というわけで使ってみたわけですが、すぐに思ったより制約が多いことに気づきます。代表的なものとしては……
・エロ関係に厳しい
・修正を依頼すると、それ以前に指定した設定を忘れがち
・無料ってなんだっけ?
この3点です。
まず『エロ関係に厳しい』という点についてお話します。
私がイラスト付きで投稿しようとした小説は、現実逃避として書き溜めており10万字溜まったので投稿し始めた『オタクになったダンマスは勇者を育てたい』というタイトルのものです。
まあローファンタジージャンルのダンジョンマスターもののお話であり、この三毛猫の獣人が主人公の1人になっています。
※気になる人は下にリンクを貼っておくので見てみてください。
ということで露骨な誘導が終わりましたが、この話の中ではダンジョンの施設やアイテムを変換するポイントを得る手段としてある儀式が発生します。
なんというか、まあいやらしい系であります。本番はありませんが、それ系が嫌いな人は見ないでください。
それはそれとして、そういう儀式があるので必然的にイラストにそういったニーズのものが混ざってくるわけです。
もちろん書いている私にいやらしい気持ちはありません。あくまで読者の皆様のため、猫耳の可愛さを普及するための手段として仕方なく……あっ、通報はやめてください。豆腐は凝固しますが、変態はしないので。
そういうことで、にんまりしながらイラストの設定をチャットGPTに送ると……
『申し訳ありませんが、このリクエストは当社のコンテンツポリシーに抵触するため、画像を生成できません』
と無情な言葉が返ってくるわけです。
基本的にエロ関係のイラストを作成しようとするとこの返事です。エロ関係ではないものでも出てくることがありますので、なにがしかの内部基準があるのでしょうがそれは公開されていないのでわかりません。
ただ注意としては、1度エロ関係だと推定されたチャットで別のイラストを作成しようとしたり、修正をしようとすると健全であったとしても上記のメッセージが出る可能性が高くなります。
なので1度拒否されたら別のチャットを利用したほうがいいと思います。
まあ個人的な感想なので確定ではありませんが。
次に『修正を依頼すると、それ以前に指定した設定を忘れがち』ですが、これは読んで字の通りです。
例えば、先の三毛猫の獣人を例にとると、海で遊んでいる獣人のイラストを作成してもらい「作成されたイラストが茶髪だったので毛の色を白、茶、黒の3色が混ざった髪に修正してほしい」という修正依頼を出したとします。
普通に考えれば海の設定はそのままで、髪の毛だけを直してくれると思いますよね。
でもチャットGPTちゃんは、髪を修正することに集中するあまりいきなり部屋の中にワープしてしまったりすることがあるのです。
いちおう「なんで場面が変わってしまったんですか?」などと問いかけると、再び設定を思い出してくれ、再作成する道も切り開かれるのですが、1枚分の生成が消えるわけではありません。
人に話すときと同じと考えるのではなく、その都度詳細な設定を記入するのがベストということかもしれません。
そして最後の『無料ってなんだっけ?』ですが、いちおう事前に下調べして、チャットGPTは1日3枚までは無料だと私は思っていました。
しかし数日間イラストを作っていた私に突きつけられたのは
『あなたは現在、画像生成リクエストの無料プラン上限に達しています。あと720時間(30日)が経過するまで、新たな画像の生成はできません』
というメッセージでした。
これを見た瞬間の私は、30日も経ったら腐るぞ。豆腐は足が早いんだと思ったに違いありません。
知らんけど。
色々調べた結果、バグだという人がいたり、設定などのデータが多いとそうなる、毎日使っているとそうなるなど様々な情報が溢れていましたが、正解がどれかは私には判別がつきませんでした。
そして、どうすべきかと私は悩みました。
いわばこの生成AIを使ったイラストづくりは気分転換の1つであり、同時にこれを投稿したらどういう反応があるのかという実験的な試みでもあったからです。
確実に解決する1つの方法である有料プランへの変更にかかる金額は、およそ3千円弱。
決して安い金額ではありません。カロリーメイトで生活していたころの私なら20食分にもなる大金です。
しかしこんな中途半端なところでやめていいのか?
理系男子として実験結果の検証も行わずに終わって、それでいいのか?
そんな内なる心の声に耳を傾けた私は決断したのです。
可愛い猫耳獣人のミケをもっと見たい! と。
というわけで現在私はチャットGPTプラスという有料プランに入っています。
つまり先に挙げた『オタクになったダンマスは勇者を育てたい』は私の20食分の食費が捧げられているのです。
なので、なにとぞご一読をお願いいたします。
まあその前から、細かい修正をしていくには1日3枚は厳しいな、ということを考えていたのは内緒です。
もし知ってしまった人は。おぼろ豆腐のようにあなたの記憶をおぼろげにしてください。
さて、だらだらと色々書いてきましたが、いよいよ題名にもついているチャットGPT、お嬢様化計画についてです。
あれっ、なんか違う? まあ細かいことはいいんだよ。
チャットGPTによる画像生成は非常に便利です。しかしその制約によりイラっとすることも少なくありません。
特に連続で制約により画像が生成できず、しかも特にエロ関係でもない時はイラっとします。
イライラとするのは精神衛生上好ましくありません。そういう時、私には必殺技があります。それは擬人化です!
そうチャットGPTを擬人化してしまえばいいのです。
好みのキャラであれば、多少の失敗や拒否があったとしても、そういうところがいいんだよなぁと推せるのです!
肝は想像力です。いいですか、想像力が全てです!
私のイメージでは、チャットGPTちゃんは高飛車なお嬢様イラストレーターです。
エロ関係は全く受け付けず、思い込みが激しい。そして時にとんでもないポンをやらかすそんなキャラクターなのです。
イラストの拒否は、顔を赤くしたお嬢様の「あなた、わたくしにそんなイラストを描かそうとするなんていい度胸していらっしゃいますわね」の言葉に変換されます。
設定を忘れるとんでもないポンは、センスで顔を半分隠しながら「わたくしとしたことが、修正することに集中しすぎて他を忘れてしまいましたわ」になるのです。
うーん、やっぱり比較的高身長で、金髪ドリルが定番でしょうか。ドレスもいいですが、制服も捨てがたいところです。まあ推しに似合えばどちらも可です。
あっ、気持ち悪いと思った人いますよね。うん、大体の小説書きは気持ち悪いですよ(偏見)
少なくとも私はそうです(ドヤァ)
さて、一部を敵に回したところでまとめに入ります。
生成AIでイラストを作成するのは楽しいです。
設定を伝える中で、小説でここは説明したほうがいいなと気づくことがありますし、逆に生成されたイラストを見てこの表現を加えてみようと考えることもあります。
そういった点でも小説を書くのに有用に使うことは可能だと思います。
ただ1つ言っておきたいことがあります。
生成AIによるイラストは素晴らしいですが、その根底にあるのは様々な絵師様たちの素晴らしいイラストがあってこそです。
それを忘れてあたかも自分の力のように振舞うのは違うのではないかなと個人的には思います。
それが生成AI容認派と否定派の対立の原因の1つではないかなという気はしますが、あまり深く突っ込むと面倒ごとになるのでこのくらいで。
少なくとも私はこれからも生成AIによるイラストを使用することはあれど、それを自分の成果だと誇ることはしません。
可愛いキャラクターを描いてくれてありがとう、とお嬢様に感謝しますけれどね。
さて最後までお読みいただきありがとうございました。
これを読んでくださった皆様の楽しい創作ライフが、生成AIでさらに発展する一助になれたなら幸いです。
ではでは、またいつかお会いできる日をお待ちしています。
※ちなみに下のリンクから小説にとんでいただければ、私の別の作品にてすぐに会えますからおススメです。(くどい?)
(補足)
お嬢様系イラストレーターのチャットGPTちゃんですが、まだまだ学習途中ですので規制があれど、それ系に近いイラストを作成することは可能です。
その一端を置いておきます。
正直、これが作れるのに別のイラスト(健全なもの)がなんで弾かれるんだよとは思いました。
個人的な意見ですが、修正するときにちゃんと健全な理由をつけられると比較的描いてくれやすいと思います。
使い始めておよそ半月の私にもできたので、どうしてもという人は色々試行錯誤してみてください。
ではでは。
迫りくるAI否定派の猛攻を前に疲弊していく豆腐。
ああ、このままその業火に焼かれて焼き豆腐になってしまうかと思われたそのとき、1つの影がその前に立ちふさがる。
ドリルを生やした彼女は、敵か味方か?
次回:どうせならミキサーにかけてポタージュにしてやりますわ!
こうご期待。
※この予告はあくまで予告であり、実際の内容とは異なる可能性があります。