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いざ新たな世界へ

父から新作VRMMO『RWP』をする許可をもらって、はや1ヶ月が過ぎた。 ついに今日はリリースの日!

この1ヶ月間私が『RWP』をやるに当たって様々な計画を立てた。ゲームで遊べるのはもちろんだけど、仮想空間でやる事業について色々と考えていた。

リリース前から流れ込んできた様々なマップや職業、スキルなんかのリーク情報を元に店を立てる場所の候補をあらかじめ沢山決めておいた。1店舗だけじゃ稼げても従業員の給料は微々たるものとなってしまう。1つの本店と各地に支店が必要だと考えた。本店は私が営業するけど、その他の支店は父に許可を貰い、各国のグループの子会社からも沢山の人員を募集してくれた。もちろん参加してくれるのは私の事業に賛成してくれた人達だ。


トントン


「宅配便です!荷物のお届けに参りました!」


お!ついに来た!


「こちら、大きいので部屋の中まで運びますね!」

「ありがとうございます!」


キタキタ!VRMMOをやるにあたって注文した特別製の『完全没入型VRカプセル』!カプセルの中はまるでベッドのようにふわふわで、体が痛くならないようにしている。このカプセルの中には『RWP』のソフトが元から入っている。つまりこれは『RWP』をやるためだけの機械!値段は100万以上したけどこんくらいどうってことない!


さあ届いたことだし、色々設定しないと。


プルルルル。


「どうされましたかお嬢様。」

「カプセルが届いた。数人連れてきて設定とか配置とか色々お願い。」

「了解しました。」


普通の人なら一人でできるんだろうけど私はやったことないから部下に任せるしかない。もちろんその分、給料にはプラスするよ?


ガタガタ!カチッ!カチッ!


「準備完了しました。いつでもプレイ出来ます。」

「ありがとね!」


ついに来た!私が1ヶ月間ずっと待ち望んでいた瞬間が。私の事業に賛同してくれた人達はもう既にプレイしている。ほんの少し遅れたけど大丈夫!さあ、仮想空間へレッツゴー!


《プレイヤー接続確認。》

《ようこそ『release world planet』の世界へ。》


おお!凄い完成度!前少しだけやってたVRMMOとはもう既に次元が違う。


《プレイヤーネームを入力してください。》


プレイヤーネームね〜。本名は安直すぎるし、『ルナベル』にしよう。ルナは日本語で月、ベルは美しいという意味。本名は美月だしちょうどいい名前なんじゃない?


《プレイヤーの容姿を設定してください。》


元が黒髪黒目のロングヘアだけどゲームでは少し派手くらいがいいかも!髪は白色で目は赤くしよう。顔は身バレの原因になるしちゃんとメイクしよう。目つきはつり目にして少し感じ悪くしてみようかな。


《服の設定をしてください。》

服もあるんだ!しかも自分でデザインできるじゃん!最初から仮面もある!って事は容姿別に買えなくて良かったのかな?まあいいや。従業員は黒のローブと白い仮面で統一してるらしい。私も同じ感じにしてみようかな。仮面が全員一緒なのはさすがに見分けがつかないかもだし、私は月のマークを額につけよう。


《種族の選択をお願いします。》

いっぱい種類あるじゃん!人間にエルフはもちろんドワーフにアンデッド、ゴブリンなんかのモンスター系もある!でも私は最初から決めてる。白髪赤目の吸血鬼!かっこよくない?でも吸血鬼は太陽を浴びると持続的にダメージがあるらしい。でもさっき設定したローブによってダメージを無効できるのだ。だから服はみんなと一緒にした。


《職業の選択をお願いします。》

職業は1000種類以上あるけどここで選べるのは100種類くらい。それでも十分多いんだけどね?ちなみに職業はメインとサブの2つを設定できる。メインが戦闘系の剣士とか魔法使いが多く、サブがサポート系の鍛冶師とか錬金術師が多い。

私のメインはもちろん暗殺者!1番かっこいいしイケてる!サブは料理人かな?カフェをやるんだし料理ができなきゃ話にならない。


《続いてステータス画面に移ります。》

ピコン!


ーーーーーーーーーー

プレイヤー名『ルナベル』


プレイヤーレベル『1』


種族『吸血鬼』


職業 メイン『暗殺者』

サブ『料理人』


HP『100/100』

MP『100/100』

STR『0』

VIT『0』

AGI『0』

DEX『0』

INT『0』

MND『0』

LUK『0』

SP『100』


スキル『無し』


称号『無し』


装備『黒のローブ』『月の仮面』


武器『無し』


アクセサリー『無し』

ーーーーーーーーーー


《ステータスポイントの振り分けをお願いします。》

ステータスポイントっていうのはSPの事だ。レベルが1上がる事にSPが10ずつ加算され、レベル10ごとにSP50、レベル100ごとSPが100追加される。

とりあえずスピードと回避特化がいいからAGIに50振ってしまおう。あとはパワーも欲しいしSTRに20、あとは料理のために器用さをあげるDEXに15、クリティカル率とかドロップアイテムのためにLUKにも15。

STR『20』

AGI『50』

DEX『15』

LUK『15』

基本的にこの4つ以外絶対に上げない。現実での運動神経も反映されるし、私は紙装甲で回避のみを狙い、急所をひたすら攻撃する、回避特化型の暗殺者になる。


《最後にスポーン地点の設定をお願いします。》

最初にスポーンする国や地域を決めないといけない。国も何百ヶ国、何千地域とあるが、私は既に決めている。『リリース帝国』、ゲームが発売される前からプレイヤーが最も注目している国だ。ここに本店の候補地がある。


これでよし!準備は完了した!


《全ての設定が終了致しました。プレイヤー『ルナベル』様。》

《『release world planet』の世界をお楽しみください。》ーーー


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